思い返すと、あの序盤のぎこちなさが嘘みたいに感じられる。
最初のころは、リーリエは守られる側で、主人公は自然と“守る”立場に立たされていた。‘Pokémon Sun and Moon’の導入で見せる彼女の距離の取り方や、ポケモンに触れられないという葛藤は強烈で、僕はプレイ中に何度もフォロー役として動いた。主人公の一挙手一投足が彼女の安心材料になり、言葉少なでもそばにいることの重みが伝わる瞬間が多かった。
中盤以降は、事件を通じて信頼が逆方向に流れていった気がする。リーリエが自分の足で前に進もうとするたび、僕は支援の仕方を変えざるを得なかった。直接的な保護から、選択肢を提示して背中を押す役へ。終盤では互いに依存するだけではない、対等な関係性が築かれていったのが分かる。彼女の独立心と主人公の静かな受容が交差するラストは、単なる仲間以上の絆を感じさせてくれて、そこに立ち会えたことが嬉しかった。