彼の著書『Grooming, Gossip, and the Evolution of Language』では、人類が言語を発達させた理由を霊長類の毛づくろい行動と関連付けて説明している。ダンバーの理論は、社会学からビジネス戦略まで幅広い分野に影響を与えている。特にオンラインコミュニティの規模設計など、現代のデジタル社会にも適用できる点が興味深い。
彼の研究スタイルは、堅苦しい学術論文というより、読者を引き込むストーリーテリングに近い。『How Many Friends Does One Person Need?』という本では、日常生活で遭遇する人間関係の謎を、進化心理学の観点から解き明かしている。個人的には、現代のSNS時代における『友達』の概念を考える上で、ダンバーの理論がますます重要性を増していると感じる。人間の認知能力が変わらない以上、デジタルツールで繋がれる人数にも根本的な限界があるという指摘は示唆に富む。