雨の日には傘を差すように、英語でもシチュエーションに合わせた断り方が必要ですね。
ビジネスシーンなら『I regret to inform you that...』がよく使われます。『残念ながら〜』というニュアンスで、フォーマルな場面にぴったり。友人同士のカジュアルな会話なら『I'd love to, but...』から始めると柔らかく伝わります。『行きたいけど…』という前置きで角が立ちにくいです。
特に『Unfortunately』を使うと、事情があることを暗に示せるので便利。『残念なことに』という含みが、相手の気持ちを逆撫でしない配慮になります。
翻訳の世界で『有り体な表現』を英語に置き換えるなら、『straightforward expression』や『matter-of-fact way of speaking』が近いでしょう。特にキャラクターのセリフを訳す時、このニュアンスをどう保つかが腕の見せ所です。
『進撃の巨人』のリヴァイ兵長の台詞を例に取ると、日本語のぶっきらぼうな言い回しをそのまま英訳するとキャラクター性が失われてしまいます。代わりに『tough love』的な短いフレーズや、敢えて文法を崩した言い方で攻撃的な性格を表現しています。文化背景を考慮しつつ、原作の歯切れ良さをどう再現するかが翻訳者の挑戦ですね。
面白いことに、『有り体』な表現は逆に翻訳しやすい場合もあります。比喩や詩的表現より直截な言葉の方が、文化依存度が低いからです。ただし、丁寧さの度合いや年長者への話し方など、日本語独自のニュアンスをどう訳すかは永遠の課題と言えるでしょう。
英語には『Easier said than done』という完璧に対応する表現があります。このフレーズを初めて耳にしたのは、高校時代に観た海外ドラマ『フレンズ』の中で、チャンドラーがピエロになる夢について冗談交じりに語る場面でした。
実際に使ってみると、そのニュアンスの的確さに驚きます。例えば友人に『毎日ジムに行くんだ』と宣言した翌日に寝坊した時、苦笑いしながらこの言葉を口にしました。英語圏の人は日常会話でよく使うので、ネイティブっぽく聞こえる便利な表現です。
興味深いのは、日本語と英語で語順が逆転している点。『言う』と『行う』の位置が入れ替わっているのに、同じ意味を伝えられる言語の面白さを感じます。