二千円札の顔である紫式部は、平安時代を代表する女性文学者だ。『源氏物語』という日本史上最も重要な文学作品を生み出したことが最大の功績と言えるだろう。当時としては画期的な長編物語で、登場人物の心理描写の深さや宮廷文化の描写は現代でも高い評価を受けている。
彼女の作品は単なる物語ではなく、当時の貴族社会のありようを克明に伝える歴史資料としての価値も持つ。女性の視点から書かれた稀有な作品で、後の日本文学に与えた影響は計り知れない。国際的にも『The Tale of Genji』として知られ、日本文化を世界に発信する重要な役割を果たしている。