炊き上がりをふっくらさせたいなら、まず基本を抑えることがいちばん大事だと感じています。僕が初めて
飯盒炊爨をやったとき、洗い方と水加減を適当にやってしまってパサついたご飯になった経験があるので、その反省から学んだコツを順序立ててまとめます。洗米は研ぎすぎず、米の表面のヌカだけを落とすイメージで。透明になるまで何度も水を替えるより、素早く3〜4回で済ませると粒が潰れにくくなります。
水加減は重要で、一般的には米と水の比率を1:1.1〜1.3くらいにしています。指で測る伝統的な方法(人差し指の第一関節まで水がくる)も便利ですが、飯盒の形状で差が出るので、最初はメモしておくと安心。洗った後に20〜30分ほど浸水させておくと芯まで均等に水が回るので、ふっくら感がぐっと増します。火加減は強火で一気に沸騰させ、その後は弱火でじっくり蒸らすのが鉄則。蓋は基本的に開けないで、蒸気の音や蓋の振動を頼りに湯気が落ち着くのを待ちます。
火から下ろした後の蒸らしも忘れずに。僕は火を止めてから10〜15分はそのまま放置しておきます。ここで蓋を開けてしまうと蒸気が逃げて台無しになるので我慢が肝心。蒸らし終わったら底から軽く混ぜて余分な水分を飛ばし、ふんわりとほぐすように盛り付けます。キャンプ場では風や外気温、標高で水の量や加熱時間が変わるので、少しずつ調整するのがコツ。小さな工夫だけで飯盒でも家庭で炊いたようなふっくらご飯が楽しめます。うまくいけば炊き立てのご飯で山ごはんがもっと楽しくなるよ。