静寂と響きの扱いを極めるなら'”Spiegel im Spiegel”'(アルヴォ・ペルト)はとても参考になる。単旋律と伴奏の極端にシンプルなやり取りで、余韻が感情を運ぶ様子を学べるからだ。悲しみの深度や和声の崩し方を学ぶなら'Adagio for Strings'(サミュエル・バーバー)を聴くといい。弦楽アンサンブルの盛り上がりと急激な静寂の差が、劇伴での感情の振幅を作る方法を示してくれる。さらに、映画音楽的な感情の引き出し方として'Hymn to the Sea'(ジェームズ・ホーナー)も有用だ。合唱的な広がりやパッド的な和音の敷き方は、レムの大らかな優しさや少しの切なさを劇的に演出する際に役立つ。
まず、ピアノの透明感を学ぶなら'One Summer's Day'(久石譲)が抜群だ。単純な和音進行と反復するモチーフで情景をきめ細かく描く手法は、レムの静かな献身性に合う。次に、ミニマルで繊細な重なりを学べるのは'Comptine d'un autre été: L'après-midi'(ヤン・ティルセン)。短いフレーズを繰り返しながら徐々に感情を増幅させるやり方は、場面の積み重ねでキャラクターを際立たせるのに向いている。さらに、深い悲哀と弦のうねりを取り入れるなら'On the Nature of Daylight'(マックス・リヒター)を参考にすると良い。長いサステインと和音の崩れ方から、切なさを引き出すテクニックが学べる。