『The Last of Us Part II』のエイビーが典型的な例だ。暴力の連鎖に囚われた彼女の行動原理は、プレイヤーに強烈な不快感を与えつつも、フラッシュバックで描かれる過去のエピソードが憎悪の背景を浮き彫りにする。食卓で冗談を言うなど人間らしい一面を見せるシーンが、後の非情な行動との対比を際立たせている。
『NieR:Automata』の2Bと9Sの関係性は、自滅的な心理描写の傑作だと思う。戦闘用アンドロイドとしての使命と、次第に芽生える感情の狭間で苦悩する様子が、プレイヤーに深く刺さる。特に9Sの狂気に近いまでの執着は、喪失と復讐の連鎖を描きながら、キャラクターの内面を暴いていく。
終盤のルート分岐では、自らを破滅へと導く選択肢すらも、彼らの葛藤を象徴的に表現している。ヨルハ部隊の悲劇が、単なるSFアクションを超えて哲学的な深みを持たせている点が秀逸だ。BGMの『Weight of the World』がさらに感情を揺さぶる。