『グイン・サーガ』は双頭の鷲を想起させる壮大な
紋章が物語の鍵を握る、スケールの大きなファンタジーです。
登場勢力の旗印に描かれた双頭の鷲は、東西に分裂した
帝国の象徴として深みを添えています。特に第7巻『炎の蜃気楼』では、この紋章を巡る血塗られた抗争が描かれ、紋章学が好きな読者にも満足感を与える展開になっています。
二十数巻に及ぶ長編ながら、鷲のモチーフが常に物語の伏線として機能しているのが特徴で、新たに読み始める方には最初の5巻が特にオススメです。双頭の鷲が持つ「二つの顔」というテーマが、主人公グインの複雑な運命と見事に重なっていきます。