興味深いのは、英語にも似たような表現があること。『time and tide wait for no man』という諺がありますが、これも時間の流れを潮の満ち引きに例えています。日本語と英語で同じような発想が生まれたのは、人間の老いに対する感覚が普遍的なものなのかもしれません。昔の人は今よりも自然と密接に関わっていたから、こんな風に自然現象から生まれた表現が多いんでしょうね。
最近読んだ中で特に印象に残っているのは、'No Game No Life'のシュヴィと白の関係を深掘りしたファンフィクションです。元々はライバルとして火花を散らす関係だったのが、徐々に互いの才能を認め合い、やがて複雑な感情へと発展していく過程が丁寧に描かれていました。特に白の内面の変化が繊細で、ゲームを通じて相手を理解していく様子に引き込まれました。
この作品の素晴らしい点は、敵対関係の緊張感を保ちつつ、微妙な距離感の変化を自然に表現しているところです。最初は言葉少なだった白が、少しずつ心を開いていく描写は胸に迫るものがありました。作者の筆致が二人の心理描写に長けており、感情の揺れが手に取るように伝わってきます。