ゲーム『The Stanley Parable』が面白いのは、ナレーターの提示するストーリーが全て捏造かもしれないという不安定感にある。プレイヤーは常に『本当の物語』を探そうとし、その過程で選択の意味を考えさせられる。捏造が物語の動力源になる典型例で、虚構であることが逆に現実味を帯びる奇妙な逆説が生まれます。嘘が露見する瞬間のドramaticな効果もさることながら、むしろ嘘が完全に暴かれない曖昧さが余韻を残します。『NieR:Automata』の多重終末のように、どのルートが『真実』かわからない状況こそが、プレイヤーに深い考察を促すのです。