次に派生的な意味がいくつか載る。代表的なのは俗語的な「rip off=だます、ぼったくる」の用法や、句動詞の'b rip up / rip off / rip into'などの句に関する説明だ。これらは意味の変化を示すために元の「裂く」というイメージからどのように比喩的に派生したかが注記されることが多い。また、コンピュータ関連語としての「(CDを)リッピングする/デジタルコピーする」という用法を別項目で扱い、カタカナ表記の'リッピング'や動詞化の説明を付ける辞書もある。
さらに、頭字語としての'R.I.P.'('Rest in Peace')の項目を設け、墓碑銘や追悼の文脈での使用を説明する編集方針も一般的だ。名詞としての'rip'(裂け目、損傷、海流の急流=rip current)を別に載せる辞書も多い。総じて言えば、日本の辞書編集者は語義の系統を重視し、使用例・語源注・レジスターを組み合わせて読者が場面に応じた使い分けを理解できるよう配慮していると感じる。