英語圏の書店で観察したら、ベストセラーはほぼ例外なく5~7語のキャッチコピーを使っている。例えば『Where the Crawdads Sing』の'For years, rumors of the Marsh Girl haunted Barkley Cove.'は、謎と地域色を同時に伝える見事な例。
キーワード抽出ツールで作品の特徴語を洗い出し、そこから連想ゲームをする方法もおすすめ。『The Silent Patient』の場合、'silence'と'psychology'を軸に『Her silence speaks louder than screams』という対比の効いたコピーが考えられる。
映画のタグラインを参考にするのも有効で、『Inception』の『Your mind is the scene of the crime』のような、読後に意味が深まる仕掛けを作ると印象に残る。
キャッチコピーを作るときは、作品の核となる感情を抽出するのがポイントだと思う。例えば『The Kite Runner』のような物語なら、'A story of betrayal and redemption'よりも'When friendship demands the ultimate sacrifice'の方が、読者の胸に刺さる。
大切なのは、タイトルと相乗効果を生む短いフレーズに凝縮すること。ジョージ・オーウェルの『1984』の帯なら'Big Brother is watching you'という作品内の名文句そのものが最強のキャッチコピーになる。抽象度を上げすぎず、具体的なイメージが浮かぶ単語選びが肝心で、動詞の選択でリズム感を出すのも効果的だ。
自分ならまず作品を3単語で表す練習から始めて、そこから発展させる。『The Martian』なら'strategy','isolation','potatoes'というキーワードから、'Science meets survival in the most unexpected way'のようなコピーが生まれる。
英語のキャッチコピー作りで意識しているのは、日本語とは違う語感の扱い方。日本語の『運命を切り開け』を直訳するより、『Rewrite your destiny』のように能動態でリズミカルに。
特に効果的なのは、頭韻や脚韻を自然に取り入れること。『The Great Gatsby』なら『A glittering dream that dazzles and destroys』のように、'd'の音を繰り返すことで耳に残りやすくなる。質問文を使うのも手で、『Would you risk everything for love?』のような形なら読者の思考を直接刺激できる。