縁が結ぶ影 〜神解きの標〜

縁が結ぶ影 〜神解きの標〜

last updateDernière mise à jour : 2025-08-20
Par:  渡瀬藍兵En cours
Langue: Japanese
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「退屈な日常が、いっそ歪んでしまえばいい──」 気だるげな高校生・浅生輝流(あさい・あきる)が抱いた破滅的な願いは、禁足地『神鳴山(かみなりやま)』で、最悪の形で現実となる。 軽い気持ちで参加した肝試しをきっかけに、彼は山を支配する怪異『百貌様(ひゃくぼうさま)』と、理不尽な縁を結ばされてしまうのだ。 その日から、輝流の日常は歪み始める。 手には、捨てても戻ってくる呪いの証『涙型の黒曜石』。 そして、これまで見えなかった、この世ならざるモノたちを視る『目』。 彼は、神の『所有物』となった。 しかし、神の悪意は、輝流の幼馴染・穂乃果(ほのか)を次の『生贄』として指名する。 神の謎を解き明かす『標(しるべ)』とは何か。 理不尽な運命を断ち切り、少女を救い出すことはできるのか。 これは、神に選ばれてしまった少年の物語。

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Chapitre 1

第一話:神鳴山

白く焼けたアスファルトが陽炎かげろうに揺らめいている。耳の奥で飽和した蝉時雨せみしぐれが、脳の芯までをじわりと痺らせていた。汗で肌に張り付くワイシャツの感触が、意識の表面を絶えず削っていく。

夏。

この季節が、どうしようもなく嫌いだった。思考も身体も、何もかもが熱に溶けて弛緩していく。その気怠さの象徴のように、教室の窓の外、一つの山塊さんかいが横たわっていた。

神鳴山かみなりやま

ここ、霞沢県かすみさわけんにありながら、まるでその美しい名前を嘲笑うかのように、不吉な響きを持つ山。

夏草の深い緑におおわれているはずの山肌が、遠目には黒々とよどんで見える。まるで、この世ならざるものが滲み出した巨大な染みだ。地元では有名なその山が、畏敬いけいの念をもって語られることはない。

かつては人を守る神がいた、と古書にはあるらしい。陳腐ちんぷ御伽噺おとぎばなしだ。

今、あの山は人を**“招く”**。

行方不明者ゆくえふめいしゃしらせが流れるたび、町の人々は誰も口にはせずとも、あの黒い山のことを思った。

「おーい、輝流あきるぅ!」

背後から聞こえた間の抜けた声に、思考が現実へと引き戻される。鬼龍院きりゅういん智哉ともちかだった。

「……なんだよ」

「また随分ずいぶん気怠けだるそうだな、相変あいかわらず」

「気怠そう、じゃない。気怠いんだ。俺はもともとこういう性質たちだろ」

「ちがいねぇ!」

太陽みたいに笑って、智哉はそんな俺を肯定する。その屈託のなさが、少しだけ眩しかった。

「でさ! 輝流! 今日の約束……覚えてるよな!」

「ああ。山に行くんだよな?」

俺の言葉に、智哉は子犬のように何度も頷いた。

「そうそう! どうだ? 来れそうか?」

来れそうか、か。

退屈がゆっくりと静脈に流れ込み、身体を内側から蝕んでいくような毎日。禁じられた遊びは、大人たちに見つかれば面倒な説教が待っている。だが、そんなものは、この色褪いろあせた日常から抜け出す理由を打ち消すほどの重さを持たない。

「いいぜ。お前こそ、逃げんなよ?」

挑発するように口角を上げると、智哉は「こいつー!」なんて言いながら、椅子に座る俺の首に腕を回してきた。その手首を掴み、軽くひねげる。

「いだだだだ!」

「今日の放課後、楽しみにしてる」

俺がそう告げると、智哉は痛みに顔を歪めながらも、親指を立ててみせた。嵐のように去っていく背中を見送る。

その、直後だった。

「ねぇ、浅生あさいくん」

鼓膜こまくを心地よく震わせる、鈴が鳴るような声。振り返ると、白石 穂乃果しらいし ほのかがそこにいた。切り揃えられたショートヘアが、窓から差し込む西日に透けて、輪郭りんかくを淡く光らせている。

「ん?」

「私も、行きたいな〜なんて」

こいつは、俺の幼馴染だ。学校では「浅生くん」と呼ぶくせに、プライベートになると「輝流」呼びになる。そういうところがある女だった。

「……聞いてたのかよ」

「だって、智哉くんがあんなに楽しそうなんだもん。どうせ、心霊スポットとかでしょ?」

「まあな。だけど、今回は神鳴山だぞ。やめておけ」

その名を告げた瞬間、穂乃果の顔からすっと血の気が引くのが分かった。

「うそ……!? さすがに、あの山は……|まずいんじゃない……!?」

「それくらいが、丁度いい」

なぜ、そんな言葉が口から滑り出たのか。

自分でも分からなかった。ただ、目の前の日常があまりに色褪いろあせているから、いっそ、禁忌の色にでも染まってみたいと、心のどこかで願っていたのかもしれない。

終わりのチャイムが、やかましく鳴り響いた。

……それが、全ての始まりを告げる合図だった。

***

山の麓に立つ。昼間の熱気と山から吹き下ろす湿った冷気が混じり合い、生ぬるい空気が肌を撫でた。

スマホが示す時刻は、十七時二十分。西の空は燃えるような茜色に染まっているが、その光は俺たちの頭上までは届かない。見上げる山のシルエットが、空との境界を黒々と切り取っていた。

「うぉ……」

隣で、智哉が喉の奥で乾いた音を立てる。その視線の先、夕闇に浮かぶ山の入り口には、赤黒く錆びついた鳥居が、まるで巨大な獣のあごのように口を開けていた。

「……戻るなら今のうちだぞ」

昼間の教室での軽口が、嘘のように冷めて響く。冗談でこいつを死地に追いやる趣味はない。ここで怖気づくのは、臆病なのではなく、正常な判断というやつだ。

「……でも、輝流は行くんだろ?」

「ああ」

俺の即答に、智哉の肩が揺れる。一人でも行くつもりだった。

「お前ってすげぇよな……昔から全然ビビんないもんな」

「それは…褒められたことじゃないさ」

恐怖は、生き物が持つべき正常な生存本能だ。危険を知らせるための警報。

それが上手く機能しないのは、俺がどこか壊れているからだ。

だが、それでも。

俺は今日、この鳥居をくぐる。

このまま何も変わらない日常をなぞり続けるくらいなら、いっそ禁忌きんきにその身を浸して、この退屈な世界ごと歪んでしまえばいい。

そんな、破滅への渇望かつぼうにも似た何かが、確かに俺の背中を押していた。

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第一話:神鳴山
白く焼けたアスファルトが陽炎に揺らめいている。耳の奥で飽和した蝉時雨が、脳の芯までをじわりと痺らせていた。汗で肌に張り付くワイシャツの感触が、意識の表面を絶えず削っていく。夏。この季節が、どうしようもなく嫌いだった。思考も身体も、何もかもが熱に溶けて弛緩していく。その気怠さの象徴のように、教室の窓の外、一つの山塊が横たわっていた。神鳴山。ここ、霞沢県にありながら、まるでその美しい名前を嘲笑うかのように、不吉な響きを持つ山。夏草の深い緑に覆われているはずの山肌が、遠目には黒々と淀んで見える。まるで、この世ならざるものが滲み出した巨大な染みだ。地元では有名なその山が、畏敬の念をもって語られることはない。かつては人を守る神がいた、と古書にはあるらしい。陳腐な御伽噺だ。今、あの山は人を**“招く”**。行方不明者の報せが流れるたび、町の人々は誰も口にはせずとも、あの黒い山のことを思った。「おーい、輝流ぅ!」背後から聞こえた間の抜けた声に、思考が現実へと引き戻される。鬼龍院智哉だった。「……なんだよ」「また随分と気怠そうだな、相変わらず」「気怠そう、じゃない。気怠いんだ。俺はもともとこういう性質だろ」「ちがいねぇ!」太陽みたいに笑って、智哉はそんな俺を肯定する。その屈託のなさが、少しだけ眩しかった。「でさ! 輝流! 今日の約束……覚えてるよな!」「ああ。山に行くんだよな?」俺の言葉に、智哉は子犬のように何度も頷いた。「そうそう! どうだ? 来れそうか?」来れそうか、か。退屈がゆっくりと静脈に流れ込み、身体を内側から蝕んでいくような毎日。禁じられた遊びは、大人たちに見つかれば面倒な説教が待っている。だが、そんなものは、この色褪せた日常から抜け出す理由を打ち消すほどの重さを持たない。「いいぜ。お前こそ、逃げんなよ?」挑発するように口角を上げると、智哉は「こいつー!」なんて言いながら、椅子に座る俺の首に腕を回してきた。その手首を掴み、軽く捻り|上《あ
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