暗黒幻想の世界観を構築する方法論を知りたいなら、『ゲームシナリオの暗黒美学』がおすすめです。'The Last of Us Part II'や'Hellblade: Senua's Sacrifice'のような作品を例に、どうやってプレイヤーに絶望感を味わわせつつも、物語に引き込むかを解説しています。
この本では、キャラクターの表情やボディランゲージ、環境音の使い方まで細かく分析。例えば'The Last of Us Part II'のエリーの表情の変化が、彼女の内面の荒廃をどう表現しているか、といった具体的な事例が豊富に載っています。暴力の連鎖をテーマにした物語を構築する際の、心理的アプローチも学べる良書です。
表題の英語化について触れると、訳者はそのタイトルを 'Sorry for Being Cute' としています。直訳に近い選択で、語感が日本語の軽い謝罪と自己肯定の混ざったニュアンスをうまく英語に移していると思います。
翻訳では語順や助詞のニュアンスをどう処理するかで印象が変わることが多いのですが、この英題は元の短さとリズムを保ちつつ、英語圏の読者にも意味がすぐ伝わるのが利点です。僕は他作品の英題、たとえば 'Kimi ni Todoke' が 'From Me to You' と訳されたケースを思い出して、タイトル一つで受け手の期待がかなり変わることを実感しました。
訳者の意図としては原題の持つ軽やかな自己主張を損なわず、かつ販促上のキャッチーさも確保する狙いがあったと考えています。個人的にはこの英題は作品の雰囲気に合っていると感じます。