艦船の区分って時代とともに変化するから面白いんです。巡洋艦は元々、植民地時代に本国と海外領土を結ぶ『巡洋』任務から生まれました。だから燃料・食料の搭載量が多く、太平洋を横断できる航続距離が特徴。
駆逐艦の本質は『艦隊の守護者』です。当初は敵の魚雷艇から主力艦を守るため、高速で武装した小型艦として登場。面白いことに、技術の進歩で駆逐艦が大型化する一方、巡洋艦は数を減らしました。今ではミサイル技術の発達で、艦種間の火力差も縮まっています。
『タイコンデロガ級』のような現代巡洋艦は、イージスシステムで艦隊防空を指揮しますが、『あたご級』駆逐艦も
同等の能力を持ちます。結局、現代では『公式分類より実際の任務内容』が重要になってきていますね。