『ベルセルク』の世界観ほど圧倒的に暗く、それでいて美しいものはなかなかありません。黄金時代編からエクリプスを経て幻造世界に至るまで、人間の希望と絶望が交錯する様は圧巻です。
特にガッツの生き様がこの世界観を引き立てています。ただ闇に飲まれるのではなく、歯を食いしばって前に進む姿に、読むたびに勇気をもらえます。ミッドランド王国の戦乱や
使徒たちの存在が、この世界の残酷さを際立たせています。
ヴァンパイアハンターDも捨てがたいですね。遠未来のゴシックホラー世界で、半吸血鬼のDが旅をする物語。人間と貴族の対立、終末後の世界の荒廃が、幻想的な暴力美を生み出しています。