バケモノが愛したこの世界

バケモノが愛したこの世界

last updateLast Updated : 2026-06-12
By:  一一Updated just now
Language: Japanese
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幼い頃、世界から敵と認定され祖国を滅ぼされた元王女のレイミス・エレナート。 全てを奪われながらも仇を討つ事を糧に生きてきた彼女はある日、自らをバケモノと名乗る青年ニイルと出逢う。 復讐を成す力を得る為、彼女はそのバケモノの手を取る事を決意する。 これはヒトとバケモノのモノガタリ

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Chapter 1

それはかつて置いてきた感情(きおく)

사방이 적막에 잠긴 어두운 방.

이유라는 끊어질 듯 가느다란 신음을 내뱉으며 깊은 늪 같은 잠 속을 헤매고 있었다.

‘으음…….’

그때, 문밖에서 들려오는 희미한 인기척에 그녀가 힘겹게 눈을 떴다. 눈꺼풀이 천근만근 무거웠지만, 온몸의 세포가 본능적인 위기감을 맥질하며 그녀를 깨웠다.

낯선 천장, 코끝을 찌르는 서늘한 약품 냄새.

꿈인지 실제인지 분간하려 고개를 돌리던 유라는 당황해 몸을 일으키려다, 왼손등에 차갑게 꽂힌 링거 바늘을 보고 멈칫했다.

“분명 어제…… 드라마 촬영팀 회식 후…….”

필름이 끊긴 듯 그 이후의 기억은 새하얬다. 태어나서 단 한 번도 술을 입에 대본 적 없던 인생이었다. 하지만 어제는 그녀의 첫 직장 연예계 매니저로서의 첫 출근날이자, 담당 배우인 ‘김도진’과의 첫 회식 자리였다. 실수하지 않으려고, 얕보이지 않으려고 긴장한 채 받아 마신 첫 잔. 기억은 딱 거기까지였다.

주위를 둘러봐도 자신의 가방이나 휴대폰은 보이지 않았다.

“설마 병원인 건가?”

그때, 굳게 닫혀 있던 커다란 방문이 열리며 날카로운 빛이 쏟아져 들어왔다. 갑자기 환해진 시야에 유라가 눈을 찡그리며 문쪽을 바라보았다. 역광 속에 서 있는 건장한 남자의 실루엣. 유라는 알 수 없는 공포심에 이불을 가슴팍까지 끌어당기며 몸을 움츠렸다.

두벅, 두벅. 한 걸음씩 다가오는 발소리가 심장을 죄어올 때쯤, 익숙하고도 차가운 목소리가 낮게 가라앉았다.

“몸은 좀 괜찮아?”

빛에 적응한 유라의 눈에 들어온 얼굴은 다름 아닌 이도현이었다.

국내 최대 규모인 강해 병원 병원장의 아들이자, 냉철하기로 소문난 천재 의사. 그리고 유라에게는 고등학교 시절 보육원에서 만난, 유일한 안식처이자 ‘키다리 아저씨’ 같은 존재. 이도현이었다.

당시 무미건조한 표정으로 봉사활동을 따라왔던 도현은 유라를 처음 본 날 이후, 일 년에 한 번 오던 방문을 한 달에 한 번, 나중에는 매주 찾아오는 지독한 정성을 보였다. 차가운 얼음 같던 그가 유라 앞에서만큼은 미세하게 흔들리던 것을, 유라만 눈치채지 못했을 뿐이었다.

이도현의 얼굴을 확인하자마자 유라는 참았던 숨을 몰아쉬며 안도했다.

“도현 오빠……? 저 어떻게 된 거예요?”

유라가 손등의 주사 바늘을 보며 다급하게 묻자, 도현이 무표정한 얼굴로 다가와 그녀의 상태를 살폈다.

“엊그제 회식 날, 나도 그 자리에 있었어. 네가 술 마시고 쓰러져서 내 집으로 데려온 거야.”

“엊그제요? 그럼 제가 이틀이나 잠들었다는 거예요?”

“알코올 쇼크 증세가 있어서 영양제랑 진정제를 좀 놨어.

유라 넌 술은 입에도 대지 않는 게 좋을 거야.”

도현의 담담하지만 서늘한 대답에 유라는 소스라치게 놀라 침대에서 일어나려 했다. 하지만 그 순간, 이불 아래로 드러난 자신의 차림새를 보고 움직임을 멈췄다. 그날 입었던 옷은 간데없고, 허벅지를 겨우 가리는 커다란 남성용 반팔 티셔츠 한 장뿐이었기 때문이다.

“어, 옷이………?”

당황과 수치심이 뒤섞인 유라의 눈동자가 잘게 떨렸다.

“옷에 토사물이 잔뜩 묻어 있어서 어쩔 수 없었어. 가사도우미 아주머니 불러서 갈아입히고 세탁해 뒀으니까 이상한 생각은 하지 마.”

도현은 눈 하나 깜짝하지 않고 건조하게 말을 받아쳤다. 유라는 가슴을 쓸어내렸지만, 어딘가 가시지 않는 기묘한 위화감이 등줄기를 타고 흘렀다.

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それはかつて置いてきた感情(きおく)
 その日は1日、雪が降りしきるそんな日だった。 夜も更け寒さも厳しさを増す中、少年が1人空を眺めながら佇んでいる。  しかし少年の周りは寒さを感じず、寧ろ燃えるような熱さに包まれていた。  それもそのはず、少年の周りは火の海で囲まれているのだから。  周りはかつて建物があったであろう瓦礫が散乱し、更にその中には、かつて人であったモノすらも…… まるでこの惨劇を生み出したかの様に夜空を見上げる少年。  それもその筈まだ10歳になったばかりのこの少年こそが、この破壊の元凶なのだから。 これはそれだけの事を行った大人達に対する、復讐だった。 当然の報いだろうと少年は思う。  なにせ彼等は少年の家族を傷付けたのだ。  親にも捨てられ行き場所の無かった自分を、血の繋がりは無くとも家族として迎え入れてくれたあの子達を、あろう事かモルモットとしてしか考えていなかったのだから。 だから少年は懇願したのだ。 自分があの子達の代わりに全てを受け入れる。 だからあの子達に手は出さないでくれ……  と。 しかしそんな子供の戯言に誰が耳を貸すだろうか。  表向きは安心させる様な事を言いながら、裏では結局変わらず彼等は…… そんな彼らが嫌いだった…… 家族が傷付くのに耐えられなかった…… 優しい家族が1人、また1人と減っていくのが許せなかった…… 何より、そんな状況なのに何も出来ない自分が何より許せなくて…… だから少年は今日この日、家族を守る為全てを殺したのだ。 と、その時微かに自分を呼ぶ声が聞こえて、少年は周りを見渡す。  すると遠くに避難させたはずの家族が、こちらに向かって走ってきているのが見えた。  どうやら避難した先で自分が居ない事に気付きここに戻って来たのだろう。  その事実に嬉しくなりやはりこれで良かったのだと、少し安堵する少年。 その時今度は自分の中から声が聴こえた。 「契約は完了した。これで君は何を成す?」  まるで嘲笑うかの様に、試す様に、それでいて少し悲しむ様に……  そのどれでもあり、そのどれでも無い様に感じられる声が、そう問い掛けてくる。 そうだ、自分はこの地
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出逢い
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 周りのざわめきを置き去りに案内されたのは酒場の2階、つまり宿屋として解放されている部屋の一室だった。  どうやら彼らはこの宿屋を拠点として生活しているらしい。 全員が室内に入り、備え付けの椅子に座った所でニイルが口を開いた。 「改めまして自己紹介から。私はニイルと言います。あぁ、フードで隠しながらは失礼ですね。こんな見た目だと色々と面倒なもので」  そう言いながらフードを脱いだ彼にレイは納得した。 所々に白髪が混じっているが基本黒髪の頭に黒目、この世界では黒は不幸の象徴として迫害の対象となり、黒髪黒目の彼は相応に大変な人生を歩んできたのだろうという事は容易に想像が出来た。 まぁ、それを言うなら自分も相当異質なのだが、とレイは心の中で苦笑する。「あなたも面倒な見た目をしてたのね?少し安心したわ。なら私もちゃんと自己紹介しないと」  そう言ってレイは自身に掛けていた偽装魔法を解除しながら述べた。 「レイミス・エレナートよ。こっちが本当の姿なの。お互い見た目が派手だと苦労するわね」 偽装していた茶色の髪と目が本来の薄紫色の髪と目に変わる。  多種多様な人種が存在するこの世界でもこの見た目の人間を目にする事はほぼ無い。 つまりそれは1つの事実を示していた。「その見た目とエレナート、もしやエレナート家の?あぁ、だから復讐ですか」 そう、人の髪や目の色は極少数の後天的な物を除けば基本は遺伝である。  故に珍しい色をした人はそれだけで何処の人間の誰なのか、知る人が見れば容易に分かってしまうのである。  そしてエレナートとは特に有名な名前でもあり、誰もが知る所なのであった。「知っているのなら話は早いわ。その通りよ、私があのエレナート王国の生き残り、エレナート王国の第1王女よ」 10年前滅びたエレナート王国、小国でありながら絶大な力を持つ魔法師が多数所属した魔法師団を有しており、世界的にも有名だった国、そして。「察しの通り私達を世界転覆の大罪人に仕立て上げ、滅ぼした奴への復讐の為に生きてきた」 その強大な力を持つが故に、世界に仇なす存在として滅ぼされた国である。  故に、巨悪の国として有名なのであった。「私達は世界征服な
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垣間見た力の片鱗
「今日は遅いので明日の朝、ここの1階に集まりましょう」  ニイルの言葉でその日は解散となった。 レイもセストに到着したばかりである。  拠点とする様な場所も探しておらず腰を落ち着けたい気持ちもあったので、逸る気持ちを抑えながら賛同した。  幸いこの宿屋の空き部屋を借りられたので、その日はゆっくりと休む事が出来たのだった。  翌朝レイが1階に降りると3人はもう揃って、レイを待っていた。「おはようございます。昨日はよく眠れましたか?」 「おはよう。お陰様でね。待たせてしまったかしら?」 「いえいえ、これから朝食をとろうとしていた所ですよ。良ければ食べながら話しませんか?」  そう言われ空いている席に案内される。 レイもお腹が空いていたのでその提案に乗り、店主に注文をする。 頼んだ朝食が並び始めたところでニイルが切り出した。 「さて、修行を行う約束でしたが、まずはお互いの力量を知らなければなりません。こちらも貴女がどれだけ出来るのか分からなければ何も教えられませんし、貴女も自分より弱い相手に教わりたくないでしょう?」 それはもっともである。  いくら師匠の言葉といえど、実際に見て体験してみない事にはいまいち信憑性に欠けると感じていたところだ。「見たところ貴女は帯剣をされているので剣士だとお見受けしました。なのでまずはこのランシュと戦ってください。それを私が見て判断します」  その言葉にランシュが頷く。 そうして朝食後、ランシュとの模擬戦が行われる事となった。 街から少し離れ、多少暴れても大丈夫そうな場所まで移動してきた一同。  中々広々とした場所で、いかにも訓練に向いてそうな場所である。「ここは冒険者が特訓や訓練をする為の場所でしてね。ここなら派手に暴れても大丈夫ですよ」  そのニイルの言葉に少し感謝しながらレイは答える。 「模擬戦ならこの剣を使うより素手や木剣とかの方が良いんじゃない?」 見たところランシュは丸腰、魔法師のほとんどが杖か魔法使用を補助する物を持っている事を考えると、恐らく素手で戦うタイプだろう。 そんな相手に対して剣を使用する事は憚られたのだが、それを笑いながらニイルが否定する。 「大丈夫ですよ、その剣を使って本気で殺しに来て|く
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 窓から差し込む夕日に照らされ、レイは目を開ける。  どうやら、ここは今朝まで居た宿屋の一室の様だった。  辺りを見回そうとするが全身に激痛が走り上手く動けない。 朦朧とした意識が痛みでハッキリしていくにつれ、意識を失う前の出来事を思い出してくる。  そう、確か自分はニイルに言われランシュとの戦闘中だった筈……「あ、起きたみたいだね」 横から声を掛けられそちらに意識を向けるとフィオがこちらの様子を伺っていた。「君、あれから半日近く寝ていたんだよ?部屋には鍵が掛かってたからアタシの部屋に連れて来たの。今2人を呼んで来るから待ってて!」  そう言って部屋から出て行くフィオ。 1人になり落ち着いてきた所で、ようやく頭が冴え意識もしっかりしてきた。  そうして1つの事実に気付く。 「そっか、私、負けたんだ……」 そう、意識を失う直前、顎にとてつもない衝撃を受けたのを覚えている。  恐らくランシュのアッパーをモロに受けてしまったのだろう。  顎に残る激痛がそれを物語っている。  そしてそれ以外の体の激痛は……「随分とお寝坊なお姫様ですね?」  そんな声と共に部屋にニイル達が入って来る。  それにレイは体を起こそうとするが、やっぱり体は言うことを聞いてはくれなくて。「そのままで良いので楽にして聞いて下さい。それとも明日にしましょうか?」  そんな様子に苦笑しながらニイルは言った。「ううん、今聞くわ。」  師匠相手にさえ使わなかった奥義を使っても勝てなかった。  そんな事実に焦る気持ちを抑えられずレイは言う。 「私が負けたのは見れば分かるわ。でもどうやってあの状態の私を止めたのか分からないの。自分で言うのも何だけれど、あの状態の私は雷みたいなもの。それを簡単に捉えるなんて、身体能力に優れていると言われる獣人でも出来ると思えない。それとも彼女もあれ程の速さで動けると言うの?」 もしそうなのだとしたら今後、戦闘において自分の優位性が失われる可能性がある。  自分と同じ速度で動けるのなら自分は奥の手を封じられたと同義だ。  それはつまり、相手に対して決定打が無いと言うことに他ならない。  これからの強敵、特にあの男に対抗する手段が無くなれば焦りもするだろう。 そんな焦燥からの質問を受けて、ランシュは静かに
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 レイの意識が宇宙へと飛び立った翌朝、4人は1階に集まっていた。「おはようございます、レイ。体の調子はどうですか?」 「お、おはよう。魔力は回復したし普通に動くだけなら大丈夫、よ……?」  と言いつつ、昨日魔力切れになれと言われたばかりである。  死刑宣告は流石に言い過ぎにしても、本当に死ぬんじゃないかと不安であまり寝れなかったのは秘密であった。 その様子に笑いながらニイルは言う。 「昨日は脅す様な事を言いましたが、ちゃんと理由が有ります。後ほど説明しますよ」 その言葉に、完全に安心出来ないながらも頷くレイ。  今日から行われるのは本当に修行なのだろうか。 (師事する相手、間違えちゃったかな?)  と思わなくもなかったレイなのであった。  朝食を済ませた一行が向かったのは、昨日と同じ場所だった。  当分はここで修行をする事になりそうだと思うレイ。 軽く準備運動を済ませたレイにニイルは言う。 「ではこれから始めますが、まず先程の発言の真意を説明しましょう。先日貴女が言った通り魔力を増やすのは容易ではありません。ただ容易でないからこそ、あまり知られていない方法が有るのです。それが魔力切れになります」 その言葉に、やはり理解が及ばず首を傾げるレイ。  ニイルは続けた。 「筋肉と同じ様なものだと理解すれば分かりやすいでしょうか?激しい筋肉痛の後、筋肉はより強靭になる。それが魔力にも言えるのです。死ぬ寸前まで魔力切れを起こしそれを繰り返すと、体内で作られる魔力量とそれを蓄える容量が増すのです。まぁ、一般的にそれを繰り返す人間はほぼ存在しないのでこの方法が認知されないのでしょうね」 それはそうだろう、そんな自殺行為を常日頃繰り返す人間がそうそう居て良い筈がない。  普通の冒険者でも激しい戦闘の後に稀になる程度で、普通の人間はそうなる前に対処する。  何故なら魔力切れを起こせば基本的に戦力低下を引き起こし、大抵は動けなくなるので致命的な隙を晒す事になるからだ。  後は単純に心身共に負担が掛るので辛いからなりたくない、というのが大半の理由だろう。  なのでそんな方法がある事など思い付きもしなかったが、しかし筋は通っている。  故に昨日の発言だったのかと、ようやく理解するに至ったレイであった。「1回や2回魔力切れを起こし
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不意の遭遇
 ニイルによる地獄の特訓が始まって1ヶ月が過ぎた。  最初の頃はすぐに魔力切れを起こしていたレイだが、次第に魔力切れを起こしにくくなっていった。  また、肉体の疲労や魔力が回復しきっていない時は座学にも取り組んでおり、魔法に対する知識も、実践で咄嗟に使用出来る程身につけるに至った。  おかげで装填魔法使用時も、30%なら5分間活動出来る様になり、今は出力と活動時間の向上を目標に修行を重ねている。(復讐の為なら何でも出来ると意気込んでいた私でさえ、心が折れかけたなぁ……)  と、魔力切れを起こしては気絶し、ランシュにボコボコにされては嘔吐し、食欲が無くても無理矢理食べさせられていた最初の頃を思い出し、レイは遠い目をした。  今ではそこまで酷い事にはならなくなってきたが、それでも変わらないハードさに、しかし強くなった事を実感し嬉しさを噛みしめながら歩みを続けるレイ。 レイは今、首都セストの東の外れに向かって歩いていた。  その場所にはセストリア王国が保有し、ギルドが管理するダンジョンが存在する。  ダンジョンとは、はるか昔から存在すると言われる迷宮で、中には古代の遺物と呼ばれるお宝や、それを守護する様に罠や魔物が徘徊する、形や大きさも様々な建造物である。  何でも、世界には100階層を超える物すら存在するのだとか。  誰が、いつ、何の目的で造ったのか、その全てが未解明の建造物。  しかしその謎を解く為、はたまたダンジョン内に隠されたお宝を求める為等、様々な人が訪れる場所であった。 セストに存在するダンジョンは、地下に広がる形をしており、現在は28階層まで踏破されている。  本来ダンジョンは命の危険が伴う為、許可された者しか入る事が出来ない。  しかし冒険者は中の魔物を掃討するという名目で、中に入る事が許されているのであった。 レイもこの1ヶ月の間で冒険者登録を済ませ、過去に何度か訓練としてダンジョンに潜り、魔物と戦った事が有る。  その時は4人で行動していたが、今はレイ1人きりだった。  今日はニイルからの指示で、1人きりのダンジョンアタックに挑むのである。  ニイルからは行けるところまで行けと言われ、3人は後からやってくるそうだが、本来ダンジョンは1人で向かう様な所では無い。  1人で出来る事は限られている為、パーティを組み各々
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ケダモノとバケモノ
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