複数端末で同じ本やしおり、ハイライトを同期できると、読むテンポが途切れなくて本当に助かるよね。
mreaderを使っての同期方法は大きく分けて二つのパターンがある──アプリ内のクラウド機能を使う方法と、外部クラウド/サーバーを利用する方法。それぞれメリットと注意点があるから、自分の運用スタイルに合わせて選ぶのが現実的だと感じる。
まずはアプリ内のアカウント・同期機能がある場合。設定メニューからアカウントを作成・ログインし、同期(ブックマーク、読書位置、メモ、ハイライト)をオンにするだけで基本は済む。設定項目に「Wi‑Fiのみ同期」「自動同期の間隔」「同期する項目の選択」などがあることが多いから、モバイル通信量を節約したいならWi‑Fi限定にしておくと安心。端末ごとにmreaderのバージョンを揃えておくこと、バックグラウンド通信やバッテリー最適化の設定で通信が止められていないか確認するのも忘れずに。注釈やハイライトの仕様はフォーマット次第で挙動が変わる(たとえばPDFだと埋め込み型、ePubだと別ファイル保存型など)ので、重要な注釈は定期的にエクスポートしておくと安心だ。
次に、アプリ内同期が無いあるいは制限がある場合に有効な外部クラウド/サーバー方式。代表的には『Dropbox』『Google Drive』『OneDrive』などのクラウドストレージをライブラリフォルダとして使う方法、あるいはWebDAVやCalibreのコンテンツサーバー、OPDSカタログ経由でライブラリを共有する方法がある。自分はCalibreサーバー+WebDAVで整理しているが、手順は概ね共通している:マスターとなるフォルダをクラウドに置き、全端末で同じパスに接続する。mreaderが外部クラウド接続設定を持っているなら、そこにURLと認証情報を入れて同期を拾わせる。注意点は「同時編集」でファイル競合が起きやすいこと。最終更新を優先する、あるいは編集は一つの端末でまとめて行う運用ルールを作ると衝突を避けやすい。
トラブルシューティングの基本は簡単で、ログイン状態、アプリの権限(ストレージ/ネットワーク)、アプリ版の統一、そしてクラウドサービス側の同期状況を確認すること。複製ファイルや壊れたメタデータが原因で目次や読みかけ位置が変になることがあるので、定期的にバックアップを取るのがおすすめ。セキュリティ面ではクラウドにパスワードや二段階認証を設定し、公開共有リンクは極力使わないほうが安全だと思う。個人的には、読みかけの共有は便利だけど、管理を怠るとファイル重複や同期ミスで混乱するので、最初に運用ルールを決めておくのが長く快適に使うコツだと感じている。