稀代の天才というテーマで思い浮かぶのは、やはり『鋼の錬金術師』のエドワード・エルリックでしょう。彼は幼い頃から錬金術の才能を開花させ、国家錬金術師の最年少記録を塗り替えるほどの実力者です。ただし、作品内では『天才』という肩書き以上に、彼の努力や仲間との絆が描かれているのが魅力。兄弟のアルとの関係性や、等価交換の原則を通じた成長物語としても深みがあります。
もうひとつ挙げるとすれば『デスノート』の夜神月です。彼は東大合格を軽々とこなす頭脳派ですが、死神のノートを手に入れてからはその才覚を悪用し始めます。善と悪の境界線が曖昧になる複雑なキャラクター像が、視聴者に強い印象を残します。特にライと知恵比べをする心理戦のシーンは、天才同士の対決として圧巻です。
スポーツアニメなら『ハイキュー!!』の影山飛雄が面白いですね。天性のセンスで『キング・オブ・コート』と呼ばれますが、最初はチームプレーが苦手な
孤高の天才タイプ。烏野高校で仲間と出会い、真の才能を磨いていく過程が熱いです。天才と呼ばれるキャラクターの苦悩や人間らしさが丁寧に描かれる点が、これらの作品に共通する面白さかもしれません。