「類は友を呼ぶ」の由来や語源を知りたいのですが教えてください

2025-11-17 10:56:17 137

3 Answers

Mila
Mila
2025-11-19 13:07:00
ことわざの背景にあるのは、人間の深層心理に根ざした現象でしょう。心理学でいう『類似性の法則』に通じるものがあります。平安貴族の日記にも、気の合う者同士が自然と集まる様子が描かれていて、当時からこの現象は認識されていたようです。

江戸時代の町人文化がことわざを広めた要因でしょう。浮世草子や狂歌で頻繁に使われ、庶民の間で定着しました。特に井原西鶴の作品にはこの表現が多く登場し、町人たちの付き合い方を鮮やかに描写しています。時代を超えて受け継がれるのは、やはり人間の本質を突いた表現だからなのでしょう。
Xena
Xena
2025-11-22 15:15:45
面白いことに、この言葉は自然界の観察から生まれた側面があります。鳥や魚が同じ種類で群れをなす習性から、人間関係にも当てはめられるようになったのでしょう。鎌倉時代の説話集『十訓抄』には、似た者同士が自然と集まる様子を描いた逸話が収録されています。

語源説としてはもう一つ、染色業界の用語が転じたという説もあります。染め物で『類』とは色合いが近い布地を指す言葉で、そうした布は同じ染め缸に入れられていたことから、次第に人間関係にも使われるようになったというのです。ことわざの成り立ちって、意外なところから来ているものですね。
Hannah
Hannah
2025-11-23 05:28:58
このことわざのルーツを辿ると、古代中国の思想書『易経』にまで遡ります。『同気相求む』という表現が元になったと言われていて、似た性質を持つものは自然と引き寄せ合うという意味合いでした。

日本に伝わったのは奈良時代あたりで、当初は『類は集まる』といった表現だったようです。平安時代の随筆『枕草子』にも似たような表現が見られますが、現在の形に近づいたのは江戸時代から。当時の人情本や滑稽本で頻繁に使われるうちに、『類は友を呼ぶ』というリズムの良い形に定着しました。

興味深いのは、西洋にも『Birds of a feather flock together』というほぼ同じ意味のことわざがある点。人類に普遍的な真理なのかもしれませんね。
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