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戦国時代の合戦を再現したイベントに参加した時、予想外に竹槍の扱いが難しかった記憶があります。『甲陽軍鑑』の現代語訳版には、武田家の足軽訓練法として「竹束突き」と呼ばれる練習法が記録されてるんですよ。
興味深いのは、単純な突き動作だけでなく、集団での槍衾(やりぶすま)形成のコツまで詳細に書かれている点。現代の研究書だと『中世戦術の実証的研究』が、当時の訓練を再現した実験データを掲載していて、竹槍の有効射程距離や突進速度の計測結果まで載っています。
マンガ『ゴールデンカムイ』でアイヌの狩猟法として登場する竹槍術が気になって調べたら、『北方民族武器誌』という本に面白い記述がありました。山林での使用に特化した、しなりを利用した投擲技法が特徴的で、戦術というよりは狩猟道具としての発展史がメインです。
南洋の島々で伝統的に使われる竹槍との比較も掲載されていて、素材の違いによる戦術の変化まで分析されています。特に沖縄の『ンーンチャク』と呼ばれる漁具転用型の槍は、先端に貝殻を固定する独特の加工法が興味深いですね。
戦史を紐解くと、竹槍は第二次世界大戦中の民間防衛訓練で注目された兵器ですね。『竹槍精神』という言葉が生まれた時代背景を扱った『本土決戦の幻』という書籍では、当時のマニュアル再現図や訓練写真が豊富に掲載されています。
特に興味深いのは、銃器不足を補うための竹槍術が、実際には明治時代の銃剣術指南書をベースにしていたという指摘。畑仕事用の鍬や鎌との組み合わせ方まで解説している章は、現代では考えられない実用性に驚かされます。古書店でたまに見かける『国民抗戦必携』シリーズにも類似の記述があるようです。
フェンシングの経験がある身から見ると、竹槍の扱い方は中世ヨーロッパの槍術と意外な共通点が多いんです。『図説・日本武術史』の第5章では、長柄武器の重心の取り方について、江戸時代の稽古法と現代スポーツ科学の比較分析が載ってます。
実際に竹槍を振るうと分かるのですが、素人が想像するよりはるかに反動が強い。この本では、農民が短期間で習得できるよう考案された「三点支持」という独特の構えについて、力学図解付きで説明しています。現代の防災訓練で再現してみたら、結構使えるんじゃないかと密かに思ってます。