周囲に『謝らない人』がいる時、その背景には幼少期のコミュニケーション環境が大きく影響していることが多い。
自己肯定感が低い家庭で育つと、謝罪を『自己否定』と捉える傾向が強まる。特に親から過度な批判を受けた場合、『間違い=存在価値の喪失』という図式が刷り込まれ、防御機制として非を認められなくなる。『進撃の巨人』のライナーや『鬼滅の刃』の猗窩座のように、虚勢や攻撃性で弱点を隠すキャラクターの心理描写は、この現象を理解する参考になる。
逆に過保護な環境では、他者への配慮より自己保身が優先される。子どもの失敗を親が先回りして処理するため、責任の取り方を学ぶ機会が奪われる。ゲーム『The Last of Us』のジョエルがエリックを過保護に育てた結果、彼が自己中心的になる描写は現実にも通じる。謝罪しない態度は、時に『傷つきたくない』という脆弱性の裏返しなのだ。
興味深いのは、ある種のエリート教育で見られる『完璧主義の呪縛』だ。常に勝ち組でいることを求められた場合、謝罪を敗北と誤解し、SNSで炎上するタレントのような振る舞いが形成される。スポーツ漫画『ハイキュー!!』の及川徹が初期に見せた『弱みを見せない』姿勢は、この心理をうまく表現している。