ちょっと実験的に乗り比べをして気づいたことを共有する。細いタイヤ(例: 25〜28mm)に比べて、幅のあるタイヤは接地圧が低くなるので、路面の凸凹でリムとタイヤが挟まれて起きる『ピンチパンク』の発生がかなり抑えられる傾向にある。路面ショックを吸収するぶん、リムが直接衝撃を受けにくくなるのが理由だ。
だが、太いタイヤがあらゆるパンクを防ぐわけではない。釘やトゲによる貫通やサイドウォールの切れは、主にタイヤのケーシング強度やプロテクション層の有無に依存する。太さだけでなく、ケーシングの層数、素材、ビードの強さ、そしてチューブかチューブレスかといった点が重要だ。チューブレス+シーラントなら小さな穴は自己修復するので街乗りやグラベルではとても有効だと感じている。
実用的な対策としては、路線(舗装/未舗装)に合わせたタイヤ幅の選択、
適正空気圧の管理、プロテクション入りタイヤやシーラントの導入が挙げられる。太いタイヤは安心感があるけれど、素材と運用が伴ってこそ強さを発揮する――そんな結論に落ち着いた。