どうしてもパブリックドメインの翻訳を探したいなら、'Project Gutenberg'や'Standard Ebooks'をサクッと当たる。古典なら労せずに出てくることが多く、例えば古い英訳の'The Three Musketeers'が見つかることもある。最後に、翻訳の出典情報(翻訳者名、刊行年、ライセンス)を必ず確認するのが私の鉄則だ。これだけ押さえておけば、安全に無料で英訳を楽しめる。
学術機関が提供するリポジトリや大学図書館のデジタルコレクションも意外と役立つ。授業用に公開された訳や、著作権が切れた作品の学術的な英訳をダウンロードできることがある。私が過去に探したときは'Crime and Punishment'の古訳を大学のアーカイブで見つけて、翻訳注釈まで参照できたのでかなり助かった。
英語での翻訳を無料で探すとき、まず気にしているのは「合法性」と「出所の明確さ」だ。古典作品の多くは著作権が切れており、質の高い英訳が安全に公開されている場合がある。たとえば私はよくまず'Project Gutenberg'をチェックする。ここには公的に利用可能な英訳がまとまっていて、翻訳者名や公開年が明記されていることが多いから、信頼できる。具体例としては古典の英訳、たとえば' Don Quixote'の古い英訳が見つかることがある。
英訳の“読みやすさ”について話すとき、海外の読者がよく挙げる定番とその理由が自然に頭に浮かびます。読みやすい翻訳とは単に平易な英語という意味だけでなく、原作の雰囲気や語り口を英語圏の読者がすんなり受け取れる形にしていることが重要です。レビューサイトや書評で評価が高い作品には、翻訳者の語感や文体を活かしつつ、注釈や訳注で文化的背景を適宜補っているものが多い印象です。
古典寄りの“純文学”だと、やはり翻訳者の名が読みやすさの指標になります。例えば、川端康成の'Snow Country'(Edward G. Seidensticker訳)は詩的な描写を損なわずに英語として滑らかに読めると評価されています。同じ翻訳者の'The Makioka Sisters'は戦前・戦中の微妙な家族関係や空気感を丁寧に訳出していて、海外の読者から「読みやすい日本文学」として繰り返し名前が上がります。夏目漱石の'Kokoro'(Edwin McClellan訳)も、原作の心理描写を平易な英語で伝えることで定評がありますし、古典の大作では'The Tale of Genji'(Royall Tyler訳)が現代英語で読みやすく、注釈も豊富なので初心者にも手が出しやすいという声が多いです。
現代作家では、村上春樹の英訳(Jay RubinやPhilip Gabrielなど)が海外で圧倒的に読み手を獲得してきました。'Norwegian Wood'(Jay Rubin訳)や'Kafka on the Shore'(Philip Gabriel訳)は、原文のリズム感を残しつつ英語としての読みやすさを重視している点が好評です。最近の話題作だと、川上未映子の'Breasts and Eggs'(Sam Bett & David Boyd訳)は現代日本語の微妙な語り手の声を英語でうまく再現していると評価され、日常感のある「読みやすさ」を持っています。さらに短めで読みやすい純文学としては、'Convenience Store Woman'(Ginny Tapley Takemori訳)が英語圏で広く受け入れられ、訳の判断が明快で読みやすいと評されています。
海外読者としては、翻訳版を選ぶ際に翻訳者の評判や書評、試し読みでの語感を重視します。個人的には古典系はSeidenstickerやRoyall Tylerの落ち着いた訳が好きで、現代作家はRubinやGabriel、そして最近のBett&Boydのようなペア訳に魅力を感じます。結局のところ「読みやすさ」は好みも関係するので、訳者や版元の解説を見て自分の好みに合いそうな一冊を選ぶのが一番堅実だと思います。