漫画『DEATH NOTE』で夜神月がキラ信者を扇動するシーンを思い出すと、騒擾の本質が見えてくる。不特定多数が興奮状態に陥り、理性を失って秩序を
崩壊させるプロセスだ。実際の判例では、サッカー場で観客が投石した事件や、ライブ会場で柵が倒れた事故などが騒擾罪に問われている。
興味深いのは文化的差異で、フランスの黄色いベスト運動のように、ある国では抗議の権利として認められる行為が、別の国では騒擾とみなされる場合もある。群集心理が暴力的転化を起こすメカニズムは、ガスタン・ル・ボンの『群集心理』にも詳しく、この古典的な研究が現代の騒擾事件を分析するヒントを与えてくれる。