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『トイレの花子さん』は学校の怪談として最も有名な一つだろう。戦争で亡くなった少女の霊がトイレに現れるという話で、地域によっては「3回ドアをノックすると出てくる」「赤いスカートを穿いている」など細部が異なる。
この話の背景には、日本の学校のトイレが薄暗くて狭いという建築的特徴が影響している。実際に「トイレに行くのが怖くなった」という子供も多く、教育現場では「子供の恐怖心をあおる」として問題視された時期もある。最近ではホラーゲームや漫画の題材として再解釈されることが増え、古典的怪談が現代に適応した好例だ。
都市伝説として語り継がれる『口裂け女』は、1979年に全国で騒ぎになった怪談だ。マスクをした女性が子供に「私、綺麗?」と聞き、マスクを外すと口が耳まで裂けているというもの。当時は実際に登下校中の子供がパニックになるほど広まり、警察が注意喚起する事態に発展した。
この話の興味深い点は、地域によってバリエーションが生まれたことだ。関西では「ハサミを持っている」、東北では「3回『綺麗』と答えれば逃がしてくれる」など、各地で独自の解釈が加わった。現代では都市伝説の古典として定着しているが、当時の社会不安を反映したものとして民俗学的に研究されている。
『こっくりさん』は学校で流行した降霊術の一種で、実際に体験したという声が多い。鉛筆や十円玉を使い、霊と会話するというものだ。怖いのは、正しいお払いをせずに終わると祟りがあると言われている点。
ネット上には「こっくりさんをやったら本当に鉛筆が動いた」「急に室温が下がった」という体験談が数多くある。特に1990年代に大流行し、テレビ番組でも特集された。単なる遊びと侮れないのは、中には精神的不調を訴える者もいたからだ。現代では似たような遊びとして『チャレンジメール』が若者の間で流行している。
『八尺様』はここ10年ほどで広まった新しい都市伝説だ。白いドレスを着た背の高い女性が「ポポポ」と笑いながら家の周りを歩き回るというもの。ネット掲示板で体験談が拡散し、派生作品も多数生まれた。
特徴的なのは、映像作品のような具体的な描写が共有されている点だ。「防犯カメラに映っていた」「麦畑で目撃された」など、あたかも実在するかのような詳細が語られる。SNS時代ならではのスピードで広まり、地方によって異なるバージョンが生まれているのも興味深い。