民俗学の視点から見ると、『つきもの』は自然発生的な霊的関係で、『憑依』は能動的な侵略行為に近い。『つきもの』は狐や狸の化け物が人間に仕掛ける迷惑行為の延長線上にある。『うしおととら』の妖怪たちのように、悪意がないケースすらある。対して『憑依』は『HUNTER×HUNTER』のネオン=ノストラードのように、能力者が意図的に行うケースも含まれる。
面白いのは、『つきもの』が周囲の環境と密接に関わる点だ。土地の因縁や家の歴史が影響する。『憑依』は個人の精神状態に左右されやすく、『
屍鬼』のように外部からの強制的な支配として描かれることが多い。治療法も、『つきもの』は祈祷や縁切り、『憑依』は浄化や駆逐という違いがある。