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Home / 青春 / (改訂版)夜勤族の妄想物語 / 3. 「異世界ほのぼの日記」82

3. 「異世界ほのぼの日記」82

Author: 佐行 院
2025-03-23 10:47:41

-82 脅迫と協定-

 実況を務めるネクロマンサーのカバーサ含む全員が目を疑った。

カバーサ「どういう事でしょうか、私にもどういう事か分かりません!!」

 その瞬間、パルライに念話が飛んで来た。師匠のゲオルだ。

ゲオル(念話)「パルライ、今の見たか。」

パルライ(念話)「はい、何者かの魔術でしょうか。」

ゲオル(念話)「お前の障壁には反応があったのか?」

パルライ(念話)「悔しいですが・・・、全く。」

 突然消えた車両を見た全ての者が驚愕しているなか、3国中のオーロラビジョンいっぱいに見覚えのあるあの忌々しい男の顔が映った。正直光にはどうなっているか分からない。

義弘(映像)「結愛・・・、たった数年で私が人生かけて創り上げた貝塚財閥を手に入れたと勘違いしている愚かで憎たらしい馬鹿娘よ。ネフェテルサ王国にある貝塚学園小分校、バルファイ王国の貝塚学園高等魔学校、そしてそこにある貝塚財閥支社は全て私が乗っ取った。降参するなら今の内だ、すぐさまここに来て土下座しろ!!ここにいる人質がどうなっても良いのか?」

 結愛は映像を見て驚いた、先程まで自分達と一緒にネフェテルサ王国警察にいたアーク・エルフのマイヤとネフェテルサ王国王宮横の教会兼孤児院にいるはずの神教のアーク・ビショップであるメイスが映っている。2人とも相当な魔力の持ち主のはずなのにあっさりと人質にされてしまい、強力な魔力で拘束されている。

義弘(映像)「この2人を解放して欲しければ今年の首席入学者が「梶岡浩章」ではなく「リラン・クァーデン」である事を認め、私に財閥の全権を戻した上で私の目の前で死んで消え失せろ!!さもなくばリンガルスの手で手に入れたこの強大な魔力で全ての建物を破壊し、全面戦争を仕掛けてやる!!」

林田「何て奴だ・・・、実の娘にあんな言い方しやがって・・・。」

結愛「いえ・・・、アイツだったら十分あり得ます。」

 そこにいた数名は義弘の発言にあった別の言葉に引っかかっていた、言葉だけではなく行動にも。

林田「強大な魔力であの2人を締め上げ脅迫して、この時点で奴は有罪ですよ。」

デカルト「それ所ではありません、全面戦争まで起こそうとしています。これは「3国平和協定」に違反します。」

 結愛は両手で拳を握り、震わせていた。

 すると、映像の中の2人が結愛に声を掛けた。

メイス(映像)「理事長、こんな男の言
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