Search
Library
Home / 青春 / (改訂版)夜勤族の妄想物語 / 3. 「異世界ほのぼの日記」84

3. 「異世界ほのぼの日記」84

Author: 佐行 院
2025-03-23 10:48:48

-84 大イベントと大事件の後-

 確定放送が終わった瞬間光は飛び上がり持っていたビールの殆どをこぼしてしまったが全くもって気にしていなかった、確定オッズを確認していなかったが今までに無い位の快感を得ている様だ。こぼしたビールで衣服がぐっしょぐしょになってしまったがそんなの全く関係ない、早く払い戻しに行きたい気持ちで一杯で仕方なかった。

 そんな中、会場で払戻金額等についての放送がされる。ただ魔力オーロラビジョンがずっと真っ暗なままだ。

カバーサ「えー・・・、映像が出てきて・・・、ませんね。なので私の方から改めて着順確定と払い戻し金額を・・・、あ。出せますか?では皆さん、ご一緒に見て行きましょう。

 改めまして今年のレースですが、1着⑨番、2着⑮番、そして3着⑥番となりました。2連単⑨-⑮の組み合わせ58790円、また3連単⑨-⑮-⑥の組み合わせ892万4360円となっております。尚、毎年の事ですがレース開始までにこちらの車券をご購入された方は払い戻し金額が倍となりますのでよろしくお願い致します。

 えー、解説兼主催の・・・、今年はバルファイ国王様ですかね?今年のレースはいかがでしたでしょうか?」

パルライ「・・・。」

 画面に映ったパルライは事件解決の疲れからかおしゃべりなカバーサの横で静かに眠っている。

カバーサ「あのー、起きてますか?」

パルライ「・・・。」

カバーサ「スタッフさんすみませーん、強めのスタンガ・・・。」

パルライ「起きてます、起きてますから!!」

慌てて起きたパルライ、電撃が苦手なのか、それともカバーサが苦手なのか慌てて起きている。

カバーサ「では気を取り直しまして、今年のレースいかがでしたでしょうか。」

パルライ「そうですね、色んな方々の人情味が出ていた一面に溢れたものだったと思いますね。やはりドライバーさん達の生の御言葉を聞けたのが大きかったかと、ただスタート時のトラップはダンラルタ王国のデカルト国王のアイデアで行った事なのですが検討しなおさなければならない様ですね。しかし、1人でずっと1着を守り逃げ切った⑨番車のドライバーさんには賞賛の拍手をさせて頂きましょう。」

 すると会場中から賞賛の拍手の嵐が起こった、そこでカバーサが気を利かせ⑨番車の監督に連絡を入れある提案をした。

カバーサ「⑨番車の監督さん、聞こえますか?宜しければドライバー
Continue to read this book for free
Scan code to download App
Locked Chapter
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP