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3. 「異世界ほのぼの日記」85

Author: 佐行 院
last update publish date: 2025-03-23 10:49:21

-85 大金の使い道-

光は林田警部と今夜の打ち合わせを進めて行った。

林田(電話)「どうしましょう、私が何処かお店を予約しておきましょうか。」

光「いや、食材や料理を持ち寄りどこかで集まりませんか?一先ずメイン食材は私にお任せ下さい。」

林田(電話)「分かりました、では私の家の裏庭に集まりますか。」

光「あの・・・、今から食材を注文しますので「あの2人」に連絡をお願い出来ますか?」

林田(電話)「ああ・・・、「あの2人」ですね。お任せ下さい。」

 光には幼少の頃から夢があった、それには大金が必要だった。レースの払い戻しにより自他共に認める大金持ちになったのでその夢を叶えてやろうとした、元々この異世界に来た時に神様に大金を渡されていたが隠していたがこれで堂々とこの大きな買い物が出来る。

 ただ自分の愛車は今回使用するのに2台とも厳しかった上にレース中にビールをがぶ飲みしていたのでガイにお願いして軽トラを出して貰うにした。勿論お礼としてこの後の呑み会に招待している。(※飲酒運転、ダメ、絶対!!)

一応、この為に『作成』した『強化』でこっそり車をカスタマイズしてはあるのだが・・・。

光「
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    -400 もう1人のエルフ- 自分の事を心配してくれているとはいえ、目の前の恋人(ペンネ)に辛そうな表情をさせてしまった自分の事を呪いたくなった上級鳥獣人(ナイリ)は折角過去から脱却できたというのにこのままだと「あの頃」のままでは無いかと自責の念に駆られていた。ナイリ(当時)「いや、何でも無いよ。本当にごめん・・・。」 特にナイリ自身が罪を犯した訳でも無い、寧ろどちらかと言うと被害者だというのに「もしかしたらペンネからすれば「あの頃」の自分が抜けきっていないのかも知れない」、そんな悩みが脳内をぐるぐるとまわっていたのだ。ペンネ(当時)「本当?何処か辛そうだけど・・・。」 優しい言葉に泣きたくなってくる、しかし次泣くときは共に嬉し涙を流す時にしたいと個人的に思っていたバルタン。その為に今自分がすべきことは本音を打ち明ける事だろうか、それとも鳥獣人らしく冗談でもかまして雰囲気を笑い飛ばす事だろうか。 ただナイリ個人は後者を選ぶことに少し抵抗を持っていた、「ただ茶を濁している」事が即座にバレてしまいそうだったからだ。きっとそんな事をしてしまうと心から心配してくれているペンネに失礼じゃないか、そう思いながら心の中で自らの頬を殴った。ナイリ(当時)「なぁペンネ、ペンネ自身は養鶏に興味とかある?」 この時点では将来が決まっていた訳では無かったというのに何を言っているんだろうか、下手すればこれってある意味プロポーズみたいなもんだぞ。ペンネ(当時)「突然だね、そうだな・・・。私自身動物は好きだし、何かを育てる事って素敵だなって思うけどどうしたの?」 どうやら気付いていない様だ、ナイリはこの事とペンネの返答に少しホッとしていた。 ただその反面、やはりバルタンの心中には不安が残っていた。改めて言う事では無いかも知れないがナイリ自身はペンネを必要としている、それどころかペンネ無しでは生きていける自信が無い。ただこのまま自分の気持ちを打ち明けた所で一番重要なのはペンネ自身がどう思っているかどうかだ、返答次第では足の先から崩れ落ちる自信がある。 しかし結婚を意識しているのは自分だけなのかも知れない、今はどうにかして何とかこの場を誤魔化したいが何か無いだろうかと辺りを見廻していたナイリの目線の先に卵料理専門のレストランが(と言うかネフェテルサ王国にそんなのがあったんだ

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    -399 言うべきか、言わざるべきか- 父との楽しい夜が更けた翌日の朝5:00、(今でもそうだが)鶏の鳴き声で目が覚める様になってから早朝に起きる事を清々しく感じる様になったのは父親のお陰だろうか。 以前は「ストレスの軽減や睡眠の改善に良い」という乳酸菌飲料を飲んでもあまり眠れなかった上に目覚めも良くなかったが、今は打って変ったかの様に清々しい。ソン(当時)「おはよう、お前最近早起きじゃ無いか?」ナイリ(当時)「おはよう、そうだな・・・。本当にこれも辛かった「あの頃」から俺を救い出してくれた父さんのお陰かも知れないな・・・。」ソン(当時)「朝から何恥ずかしい事を言ってんだよ、山の美味い空気のお陰じゃ無いか?」 ソン本人は顔を赤くしながら謙遜していたが、実際に父親からの電話が無かったら未だに会社の犬になり続けていたのかも知れないと思ったナイリは本当に感謝するばかりであった。ましてやその父に相談を持ち出してくれた恋人(シルヴァー・エルフ)のペンネのお陰でもある。 ただ上級鳥獣人(バルタン)の心中には「このままでも良いのだろうか、そんな訳にはいかないよな」という葛藤があった、正直言ってずっと「恩を受ける」側にいる訳にはいかない。ナイリ(当時)「俺はペンネに何が出来るだろうか・・・。」 よく考えてみれば今日に至るまでペンネ無しでは生きて行けなかった気がする、笑っていた時も苦しかった時もいつも隣には彼女がいた。自分(ナイリ)は誠心誠意を持って恋人に感謝しなければならない。ナイリ(当時)「ただ・・・、どうやって・・・。」 ナイリは改めて深く考えた。ナイリ(当時)「ペンネにとって、いや女性にとっての「幸せ」って何だろうか・・・。」 そんな中、ふと先日ペンネとデートに行った時の事を思い出した。ネフェテルサ王国の市街地にあるブライダル用品店のショーケース内のウェディングドレスを着たマネキンを食い入る様に見ていたペンネ、今思えばその時の彼女の眼は一際輝いて見えた気がする。ナイリ(当時)「やっぱり・・・、女性にとって「結婚」は特別な物なのかも知れないな。」 それからというもの、ナイリはペンネに会う度に「結婚」という物を意識するようになっていた。「これからも隣にペンネがいないと生きていける自信が無い」と不安がっていたのが伝わったのか、ペンネが心配そうに声をか

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    -398 救われた- 自分にきつく当たって来た上司に対して抱いてしまった憎しみの感情を全てぶつけるかの様にありったけの罵声を浴びせて辞表を叩きつけたナイリはそのまま会社を去り一生戻る事は無かったそうだ、実は父親(ソン)から電話があった日より大分前から会社を辞めて自分がいたという証拠の一切を取り去る準備をしていたという(こう言った表現があっているのか分からないけどこりゃ相当だな)。 そんなこんなで実家へと戻って来た息子は父親の優しさに溢れた表情を見て初めて安堵したという、「もうあの上司の顔を見なくて済む」という気持ちが大きかったと思われるがどちらかと言うと「無事に帰って来ることが出来て良かった」といった方が良かったのかも知れない。 実家に帰ってすぐの事、ナイリは家の風呂の湯船にゆっくりと浸かったそうだ。会社にいた頃は「早く寝て全てを忘れてしまいたい」という感情が脳裏に溢れていた様なので毎日シャワーのみで済ませる事が多かったらしい、ごく偶に友人が「ネフェテルサ王国の「お風呂山」にでも行かないか」と誘って来ていたが「申し訳ないけど・・・」と断っていた位なので精神への疲労は相当の物だったと推測できる。 それが故に実家で久々に浸かったお風呂は物凄く気持ちよかったとの事で、ナイリは危うく眠ってしまいそうになっていたという(そこまで行くとマジで危険だよ)。ソン(当時)「ナイリ、ゆっくり出来たか?」 この一言がどれだけ嬉しかったかをナイリは今でも覚えている様だ、会社にいた頃は決して無かった自分を包み込む様に優しい言葉・・・。ナイリ(当時)「助かったよ、風呂ってここまで気持ちいいもんだったんだな。」ソン(当時)「大袈裟じゃ無いのか、それとも入浴剤のお陰かな。」 こうして何気ない会話で笑い合えるのも実家に帰って来れたが故なのでは無いだろうか、ただナイリは自分の人生を棒に振らずに済んで嬉しかったとの事だ。 それからという物、先ずはリフレッシュをする事を優先させるために会社で全く使う事の無かった有給休暇を利用して引っ越しの作業や行政における手続きを行いながら可能な限りペンネとの時間を設けて遊びまくったという。勿論実家に迷惑を掛けない程度にだ、手伝いをちゃんとせずに遊び惚けていると帰って来た意味が無くなってしまう。ソン(当時)「お前が帰って来てくれて助かったよ、最近腰

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    -396 只事では無かった- ピューアはメラルークが「B定食」で使用している卵をじっと見つめながら考えていた、確かに一般的な物に比べて一回りも二回りも大きなこの卵を使用すれば1つだけでオムレツが出来るのも納得がいく。しかしどうしてこの様な大きさの物が出来上がったのだろうか、それとどうしてこの様な卵がここにあるのだろうか。まさかと思うがこれも「訳あり品」なのか、「大きくなり過ぎて規格外な物になっちゃいました」的な理由なのか?ピューア「いや・・・、考えすぎかもね。下手すれば「大玉卵」として売り出すかもしれないもんね、でも本当に大きいな・・・。うちの店でも使わせて貰えないかな。」 調理場の端で1人考え込む娘を見かけた父親は本人の様子を伺いながら声をかけた。メラルーク「ピュー、どうかしたか?」ピューア「い、いや・・・、何でも無い。ごめんなさい。」 「何でも無い」と言うならあそこまで考え込む事は無いはずだと思った店主(マーマン)。メラルーク「別に大丈夫だよ、確かにまぁそれ程大きな卵があったら「どうしたんだろう」って思うのも無理は無いさ。父さんだってそう思ったんだもん、良かったら何を考えていたのか教えてくれないかい?」 長女が話しやすい様に言葉を選んで優しく声をかけた父親、別にやましい事を考えていた訳では無いから話しにくい訳では無いので思い浮かんでいた疑問を投げかけてみる事に。ピューア「いやね、いくら何でも大きすぎやしないかなって・・・。お父さんから聞いた通り餌と環境のお陰で大きくなったのは納得出来るけど・・・、何て言えば良いんだろう。」メラルーク「「どういった経緯で出来たんだろうか」って思ったのか?」ピューア「そう、こんなにインパクトの強い大きさには何処か理由があるんじゃないかなって思ったの。良かったらお父さんが知っている事を教えてくれない?」メラルーク「分かったよ、でも今は朝営業の途中だから落ち着いてからでも良いかな。」ピューア「勿論、お店に迷惑を掛けるつもりは無いもん。」 実家(この店)での研修の条件を忠実に守る新店の副店長、朝営業の間店主の仕事をひたすらに手伝った後調理場で皿洗いをしながら改めて疑問を投げかけてみる事に(因みに親子共に『メイクスライム』を使用しているので皿洗いは指一本で済んでしまう)。メラルーク「ああ・・・、そうだったな。

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    -395 無知の知- 格安で仕入れた材料をそう見えない様にする為に父親が施している工夫に空いた口が塞がらない娘は改めてお客さんが食事を楽しんでいるテーブルを見廻していた、黒板にも記載されている通りなのだが「B定食」はウインナーだけではなくハムやベーコンもあるのだがそっちは大丈夫なのだろうか。メラルーク「確かに「訳あり品」と言われると気になるお客さんがいるかも知れないけど、皿をよく見てみな。」 店主に言われた通りに皿を見てみるとハムはハムエッグとして提供していて卵により大部分が隠れてしまっているので全くもって気にならない、しかしベーコンに至ってはそういう訳にもいかない気がするが・・・?ピューア「やっぱりベーコンもベーコンエッグとして提供している訳?」メラルーク「そうだな、それもあるけど改めて皿を見てみてくれるか?」 父親の指示通りに再び皿を見てみるとハムと同様にベーコンが目玉焼きに隠れている状態で提供されている事に気付いたが実はそれだけでは無かった、ホテルの様にカリカリに焼けたベーコンが好きなお客さんもいるので別々に提供されている場合もあるらしい。ただ店主の施している工夫はそれだけではない様だ。ピューア「今気付いたんだけどあそこのお客さんが食べてるのってオムレツじゃないの?」 上級人魚(ニクシー)は少し離れたテーブルのお客さんがナイフとフォークを使ってシンプルな見た目のオムレツを楽しんでいる場面を見かけて違和感を覚えていた、その理由は至ってシンプルな物だ。ピューア「お父さん、うちってオムレツなんて提供してたっけ?」 改めて黒板を見たが何処にも「オムレツ」とは書かれていなかった、その上微かな記憶だったがグランドメニューにも無かった気がする。これは一体どういう事なのだろうか?メラルーク「あれも一応「B定食」なんだよ、あの中にハムやベーコンが入っているんだ。近所に住むジャイアントの爺ちゃんに「B定食の目玉焼きをオムレツに変更できないか」って聞かれた事があってね、「同じ量の材料で出来そうだからやってみるか」と思って試しに出してみたら周りのお客さんが「俺も俺も」って一斉に頼みだしちゃったんだよ。それからその時いたお客さん達の影響で一気に広がっちゃったらしくて、ハムとベーコンを頼んだお客さんからの要望があり次第だけど今みたいに時間に余裕があったら作る様にし

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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   5. 「あの日の僕ら」52

    -52 味の秘密- 好美と美麗の食欲に美恵はただただ驚愕していた。美恵「あんた達の胃袋どうなってんのよ、さっきまでバカ呑みしてたじゃない。」 美恵は出された料理を1口食べた、とても居酒屋とは思えないクオリティだった。美恵「こりゃ納得だわ。」王麗「そりゃそうさ、特級厨師である私の父ちゃん仕込みだからね。」 実は孫娘である美麗もこの事を知らなかった。美麗「おじいちゃんってそんなに凄い人なの?」 驚くのも無理は無い、美麗の祖父である張朴(チョウパク)は日本に来るたびに老酒(ラオチュウ)を呑みあさってばかりだからだ。 因みに英検2級、そして日本語検定1級の実力を持っている。男性「

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