-85 大金の使い道-
光は林田警部と今夜の打ち合わせを進めて行った。
林田(電話)「どうしましょう、私が何処かお店を予約しておきましょうか。」
光「いや、食材や料理を持ち寄りどこかで集まりませんか?一先ずメイン食材は私にお任せ下さい。」
林田(電話)「分かりました、では私の家の裏庭に集まりますか。」
光「あの・・・、今から食材を注文しますので「あの2人」に連絡をお願い出来ますか?」
林田(電話)「ああ・・・、「あの2人」ですね。お任せ下さい。」
光には幼少の頃から夢があった、それには大金が必要だった。レースの払い戻しにより自他共に認める大金持ちになったのでその夢を叶えてやろうとした、元々この異世界に来た時に神様に大金を渡されていたが隠していたがこれで堂々とこの大きな買い物が出来る。
ただ自分の愛車は今回使用するのに2台とも厳しかった上にレース中にビールをがぶ飲みしていたのでガイにお願いして軽トラを出して貰うにした。勿論お礼としてこの後の呑み会に招待している。(※飲酒運転、ダメ、絶対!!)
一応、この為に『作成』した『強化』でこっそり車をカスタマイズしてはあるのだが・・・。
光「乗るかな・・・。」
ガイ「そんなに大きい買い物をするのかい?」
光「そうですね・・・、値段的にも大きさ的にも・・・。」
少し不安になりながらとある場所へと向かった。
街から出て20分程、目的地へと着くとガイの顔が蒼ざめた。
ガイ「光ちゃん、冗談だろ・・・?あれ・・・、買うのか?」
光「買いますよ、子供の頃からの夢ですから。ああ・・・、興奮してきました。」
ガイ「それにしても乗る・・・、かな・・・。」
光「大丈夫ですって、私にお任せ下さい。」
店に入ると店主が笑顔で2人を出迎える、店の名前が刺繍された茶色いエプロンには所々シミが付いている。何故かプニに似て少しチャラい。
店主「いらっしゃいませ、何に致しやしょう。」
光「あの、予約していた吉村ですけど。」
店主「これは失礼、吉村様ですね。お待ちしておりました。」
店主は光の名を聞くと何故か襟を正し2人にキャップを渡した。
店主「こちらを被ったら奥へどうぞ。ただ吉村さん・・・、本気ですか?」
光「勿論、夢が叶う瞬間です。駄目ですか?」
店主「いえいえ、私はとても嬉しいのですが何せ初めてなものでして。」
光「私もです、ドキドキして来ま