「にゃちゃりあしゅみゃにゃい! おりぇは……」
※ナタリアすまない! 俺は……「ダディ、何してるの? あ、ディーを紹介するね! この子、あたしがダディやママと一緒に居ると、恥ずかしくて会いに来れないみたいだから!」
コメントから散々脅されていたので全力の謝罪をしようと思ったのだが、ナタリアは気にしていない様子だ。
それどころか、ディーと話す機会をくれるらしい。ナタリアに話しかけられたディーは、表情に不満を浮かべて嫌がっている。
ナタリアに腕を掴まれたディーは、観念した様子で俺の前にやって来た。「ひゃじみぇみゃしちぇ。にゃちゃりあにょぴゃぴゃぢぇしゅ」
※初めまして。ナタリアのパパです「うむ、話には聞いている」
……それだけ?
この少年は、挨拶をしたら挨拶を返すという礼儀を知らないのだろうか。
自己紹介をされたら自分も返すという当然の事が出来ないのだろうか。 ナタリアがディーを紹介するという事は、俺やアルと一緒の時にも会いに来て欲しいという表れでもある。 それほどに、ナタリアは初めて出来た友人を大切に思っているのだろう。握りしめた俺の右手がプルプルと震えている。
勇太:さて、一発くれてやりますかね。
コメ:ナタリアちゃんより強いディーに? コメ:一発貰うのはお前だけどなwww コメ:尾行がバレた上に、ガキにボコボコにされる情けない父親の姿を見せたいのか?w コメ:とりあえず会話を広げようぜ?「じーきゅんは、きょにょちきゃきゅにしゅんぢぇりゅにょ?」
※ディー君は、この近くに住んでるの?「さあな」
……さあな?
俺は、「はい」か「いいえ」で答えられる簡単な質問をしたはずなんだけど。
まさか斜め上の回答を貰うとは思わなかった。二人で楽しく遊んでいた所を邪魔してしまったのは、俺が悪いと思う。
ディーが機嫌を損ねても仕方ないだろう。 でも、今後ナタリアと友達として付き合っていくのなら