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Aica
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Novels by Aica

おいしい契約恋愛

おいしい契約恋愛

日々の楽しみは推しを愛でること。 全力で推し活をしてたある日。 「オレと契約しない?」 なぜだか始まった社長との契約恋愛。 「これは、オレとお前だけの秘密だ」 この日から始まった社長との秘密の関係。 だけど、それはお互いおいしい契約だけの関係。 二人を繋ぐのは、お金? 料理? 夢? 推し? 仕事? 恋愛? 契約恋愛から始まる二人にとってのいちばん大切なモノは…?
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Chapter: 161.社長の本音⑨
あたしは嬉しさでニヤけそうになる顔を両手で覆い隠す。「えっ! 何!? 泣いてんの!?」「違います。嬉しさと幸せを噛み締めてるんです」いや、そんなだらけた顔見せられない!でも嬉しすぎるっっ!!あたしは顔を覆い隠しながらも、その手の中では喜びで一人百面相状態。「はっ!? ……なんだそれ(笑)」そんなあたしの言動に、思わず笑う社長。「ハハッ。やっぱお前マジ読めねぇわ(笑) なんか目の前のお前見てたら、イラついてんのバカらしくなってきたわ(笑)」「え、ホントですか!? もう大丈夫ですか!? ちゃんと普通に話せますか!?」あたしは社長のその言葉に、すかさず反応して両手を離し、社長に食い気味に確認する。「うん。もう大丈夫。落ち着いた」「よかったー!」「ってか、お前他人事みたいに(笑)」「え、だってあたしには他人事と同じですよ? 実際に好きで付き合ってるのは社長ですし。噂は完全デタラメでしかないですから」「なら、なんであんな親密になるようなことしてんだよ」「えっ、親密ですか? 全然そういう気ないですけど」「いや、でもお前ちょっと距離近すぎだぞ」「えっ、社長見てたってことですか?」「あっ……いや、たまたまな。たまたまお前らいたの見かけただけだけど……。でもオレが実際見てもそう思ったんだから……。ってか、あんな親密なヤツいるとか聞いてねぇし」「あっ、あれ、ヨッシーですよ?」「ヨッシー?」「え、社長覚えてないですか? 言ったじゃないですか。プロジェクト応募するために同期のヨッシーとしばらく企画考えるって」「……あぁ! えっ、ヨッシーって……男だったのかよ」「はい。そうですよ」「お前……なんでそれを先に……」「ん? 社長、ヨッシー女の子だと思ってたんですか?」「いや、そりゃそうだろ。男と一緒に二人でやるってわかってたら……」「もしかして止めてたってことですか?」「いや、まぁ、でもそれはプロジェクトのためにやってることだし……」「はい。なので、ヨッシーとは、ただ社長とこの会社に憧れてる同志でしかないので、それが男でも女でも特に関係ないっていうか」「いや、お前な……」「だって、社長も女社長さんとか女性の方と、今までいっぱいお仕事してきましたよね?」「まぁ」「でもいい仕事出来るのなら、男性でも女性でも関係ないんじゃないですか
Last Updated: 2026-01-10
Chapter: 160.社長の本音⑧
「いや、意味わかんないのこっちだから。ってか、全然違うし。っつーかその逆だわ」「逆? ってなんですか?」「お前に愛想尽かしてたら、こんなイライラしてねぇわ」「えっ、イライラ……。じゃあ、やっぱり……あたしに……」「まさかオレがこんな小さいことで、イラつくとはな」「……」どうしよう。社長、あたしのことでイラついてる……。だけど、なんでイラついてんのかもわかんないし、どうすればいいのかもわかんない……。「あたしは……、どうすれば、いいですか……?」そう聞いたけど、ホントは怖い。なんて言われるのか。聞きたくない言葉を言われるのが怖い。だけど……。「はぁ……。ごめん」え……?また溜息をついたと思ったら、今度はなぜか謝る社長。その言葉にわからずにいたら、急に抱き寄せられる。「違うんだ……。お前はなんも悪くない」「え……? 社長……?」え? え? 意味わかんない。あたしにイラついてんのに、なんで謝られて抱き締められてるの??あたしは理解出来ずに抱き締められたままそのまま動けずにいると。「お前が付き合ってんのは誰?」「えっ? なんですか?」「誰?」「え? 社長です……」「じゃあ、お前が好きなのは誰?」「社長です……」「だよな……。そうわかってんのにさ。お前がオレじゃない男と付き合ってるって噂されて、なんかすげーイラついて……」「……え? え!?」「実際その噂されてる男と、お前マジで仲良さげだし。そりゃあんなん見たら、誰だってそう思うくらいの雰囲気だし……」「え。いや、ちょっと待ってください。一旦整理させてください。っていうか、社長の顔見て話したいです」「あ……あぁ、悪い」あたしに言われて、社長が抱き締めてた手を離す。そして、あたしは改めて社長の顔を見て、ちゃんと向き合う。社長がさっき言った言葉を、冷静になって改めて頭の中で思い出して繰り返す。えっと……、聞き間違えじゃないとは思うんだけど……。もしかして、それって桜子が言ってた、ヨッシーとの噂を気にしてるってこと……?んで、あたしとヨッシーいるとこをどこかで見かけたってこと……?それって世間では、えっと、あれですよね。あたしの勘違いでなければですけど。いや、まさかそんなことあるはずないと思い込んでたから、ホントにまさかすぎて、ちょっとまだ受け止め
Last Updated: 2026-01-09
Chapter: 159.社長の本音⑦
そしてそれからキリをつけ、社長のいるソファーへと行く。「すいません。お待たせしました」「ここ。隣座って」キッチンに近いソファーの手前の方に無意識に座ると、社長がすぐ隣に来いと伝える。「あっ、はい。失礼します」そして、社長のすぐ隣に座る。なんかいつもと違う雰囲気で、隣に座るのがなぜかちょっと緊張してしまう。「料理作るの途中で止めて、悪い」「あっ、いえ全然」「オレが先に話しておかないと、気になって落ち着かなかったから」「そんなにですか?」「……あぁ」え、あたし能天気に何も考えずに料理とか平然と作ってたけど、もしかして、なんかその沈んだ雰囲気……。えっっ、別れ話しようとしてる!?!?なんかわかんないけど、社長とはそういうのないような気がしてた。ここからは前向きに社長と一緒に進んで行けるんだなって、勝手にそう思い込んでた。だけど、あたしと社長にも絶対なんてない。あたしはこの気持ちは絶対だし変わることはないけど、社長はそれが絶対だなんて保証出来ない。あーー、あたしはなんで気付かなかったんだぁぁ。でも、急にそんな風に思ってしまった理由って何?正全然思い当たらない。それどころか逆に、少しずつ社長はあたしのこと好きになってきてくれてるのかなって思ってた。めちゃめちゃ余裕ぶっこいてた。ヨッシーと噂されて気にしてないとか言ってる場合じゃなかった。全然危機感とか持ってなかった。「あのさ……」「嫌です!!」「……は?」社長が話を切り出すのが怖くて思わず遮ってしまう。「え、何が?」「あたし。社長と別れたくないです!」「……え? ちょっと待って。お前ん中で、何がそうなった」「だって。そんな改まって話なんて……。別れ話かなって……」「フッ。いや、だからお前はなんでいつもそんな極端なんだよ」「……違うんですか?」「違うに決まってんだろ」「じゃあ、あたしに愛想尽かして嫌になったとかでもないですか……?」「何に?」「えっ?」「お前がそう思う理由」「いや……そう言われたら、理由はわかんない……ですけど……。でも、自分の気付いてないところで、あたしなんかやらかしちゃったのかなって……」だって、そんな改まって沈んだ雰囲気で話あるとか言われたら、マイナスなことしか考えつかないじゃん。間違いなく嬉しい話でも楽しい話でもないのは
Last Updated: 2026-01-08
Chapter: 158.社長の本音⑥
そして、食堂から部署に戻ろうと、ちょうど閉まりかけてたエレベーターまで駈け寄って、乗り込む人のあとに続いて桜子と中に乗り込む。それからすぐ後ろの人がすぐの階で降りたタイミングで。「お疲れ様」後ろから声をかけられて振り向くと。「あっ、本村さん! お疲れ様です」すると、そこには社長と本村さんの姿が。うわっ! 気付いてなかった。社長と本村さん奥に乗ってたんだ。わー会社で会えて嬉しいっっ。「お疲れ様です。社長」「お疲れ……」……ん??なんでそんなボソッと呟く返し方??今、ここには桜子と本村さん、あたしたちのこと知ってる人しか乗ってないよね??なんか疲れてるのかな??「今日オレ早く帰るから」「えっ、そうなんですか!? ご飯家で食べますか!?」「あぁ」「どうしよう、あたし今日もヨッシーと……」予定があると言いかけると、すぐに。「話がある。今日は断って、仕事終わったらすぐ帰ってこい」「あっ……はい。わかりました」社長があたしの言葉を遮るように、珍しくそう言い切る。改まって話……?なんか雰囲気的にもいつもと違うような気がするけど……。だけど、わざわざ断って帰ってこいなんて、よっぽどだよね。なんだろ、話って……。社長はそれだけ伝えて、エレベーターを降りる。「あっ、じゃあね。逢沢さん、河野さん」「お疲れ様です」「お疲れ様です……」そのあとに続いて、代わりに本村さんが、あたしと桜子に声をかけてくれる。「なんだろ。話って」そして、桜子とまた二人になったタイミングで呟く。「なるほど。向こうから動き出したってことか」「えっ? 何?」「いや、まぁそういうことなら、今日はちゃんと早く帰りなね」そう言って、なぜか桜子はわかってるかのように、一人納得してあたしの肩をポンと叩く。なんなんだよ、桜子も社長も……。でも……。そっか。今日は社長と一緒にご飯食べれるんだ。嬉しい。えっ、何作ろっかな。久々の社長との時間に嬉しくなって、それがわかってからは、あたしはすぐに定時で仕事を終えて、買物に向かう。それから、家に帰って料理の準備をしていると。「えっ!? おかえりなさい。めちゃめちゃ早くないですか!?」すると、思ってた以上に社長が早く帰って来て、あたしは料理を準備するのに夢中になって帰って来たのにも気付けずにいた。「早く
Last Updated: 2026-01-07
Chapter: 157.社長の本音⑤
「とにかく、噂になってるのは間違いないからね。お互いそこら辺はちゃんと意識するようにね!」「了解です!」「って依那。あんた他人事じゃないんだからね」「うん。大丈夫わかってるよ。うちらはただ仕事仲間として同じ目標に向かって一緒に頑張ってるだけだから。ねっ、ヨッシー」「あぁ、うん。そうだな……」「依那、あんた状況わかってないね……」「ん? 何が?」「あっ、逢沢悪い。オレちょっと書類作んなきゃいけないから先行くわ」「あっ、うん。わかったー。またねー」そして、ヨッシーはしなくちゃいけない仕事を思い出したらしく、先にその場をあとにした。「ねぇ依那。わかってる?」そして、ヨッシーの代わりに桜子が今度は隣に座り、話しかけてくる。「何を?」「多分。耳に入ってるよ」「ん? だからなんの話?」「はぁ~。しゃ……慧さんにってこと」桜子が社長と言いかけて、周りを気にして名前を言い換えてくれる。会社で社長のことを話す時は、周りにバレないようにそれぞれこういう呼び方にしている。「慧さんに?」「ウ・ワ・サ!」「噂?」「あんたとヨッシーが付き合ってるっていう噂。多分慧さんも知ってる可能性あるよ」「え~そんなくだらない噂知らないでしょ~。そんなとこまではさすがに噂届かなくない?」「いや、それ皆騒いでた時、本村さんと二人でたまたま居合わせてたからね……」「えっ! そなの!?」「なんでそんなたまたまタイミングよく聞いちゃうかねって思ったけどさ」「そうなんだ。でも。まぁ向こうはそんなん気にしてないでしょ。あたしもまったく気にしてないし」「いや、あんたは元々興味ないからだろうけど……。向こうは案外気になってるかもだよ?」「え~? 慧さんがー? ……ないない!」社長がそんなくだらない噂信じるとも思わないし、そもそも気にも留めてないでしょ。「いや。そう思ってるのは依那だけかもよ」「一応さ。慧さんには、ヨッシーとはプロジェクトのこと一緒にやってるって伝えてあるから問題ないよ」「あっ、伝えたんだ」「そうそう。そん時も応援してくれてたよ」「それ、ホントにわかってて応援してくれてんのかねぇ……」「えっ? どういうこと?」「いや、そうかどうかは直接聞きな」「ん? あっ、うん」なんだ?桜子、なんか微妙な感じの反応してんな。なんでなのかはよくわ
Last Updated: 2026-01-06
Chapter: 156.社長の本音④
え、ヨッシーとのこんなことで噂になっちゃうんだ……。ただ仕事一緒にしてるだけだし、別に同僚として接してるだけなのに。そっか。ヨッシーって確かにイケメンの部類に入るんだっけかな。うん、確かにその部類には入るけども、あたしのタイプではないのでまったくノーマークだったな。どちらかといえば、振り切るほど可愛い琉偉タイプか、社長のようなちょっとゾクッてするような悪魔的なドSっぽいカッコよさか。まぁ実際社長は全然そんなことないんだけど。琉偉も可愛いけどカッコよさもここぞとばかりに出してくるし。でもそういうなんらかに振り切るような人が好きなんだよな。っていうか、そう。ギャップ!そういう自分の気付かないようなギャップを感じる人に惹かれちゃう。社長と琉偉は正反対なんだけど、あたしの中でそれぞれ違う胸のトキメキがあるんだよな。だけど、ヨッシーは……。うん、特に何も感じないんだよな。いいヤツだとは思うんだけど。人当たりもいいし、気兼ねない感じだし、どちらかといえば優しいし。だけども……あたしにしたら普通……?ただの同僚でしかないんだよな。だから、自分のタイプじゃないだけに、ヨッシーと、そんな風に見られてしまうとは、なかなかの盲点だった。いや、ヨッシーも例え噂でも相手選びたかったろうに。申し訳ない、こんなしがない何のとりえもない普通の同僚で。いや、こんなヤツがヨッシー普通とか言える立場じゃないよな、うん。それにしても、なんで皆そうやってあることないこと噂するんだろ。でもまぁ、あたしも社長とこうなるまでは、社長の噂信じこんじゃってたもんな。今思えば何もかも噂と正反対で全然違う人だってわかるのに。いかに噂は根源がいい加減だということがわかるよね。あたし的には社長の彼女なんですーって大声で、そんな噂否定したいくらいだけど。でも。ヨッシーでそんな騒がれて噂になるくらいなら、社長と付き合ってるって皆知っちゃったらどうなっちゃうんだろう……。今でこそヨッシーはいくら人気があっても、所詮同期で同僚なだけだから、あたし的には根も葉もない噂だし、気にしないでいればいいだけだけど。でも、社長とのことは噂じゃなく真実で、それこそただのこんな何者でもない平社員なんかが彼女だって知ったら、何言われるかわからない……。やだやだ! あたしの存在がわかった時、
Last Updated: 2026-01-05
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