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結城慎二
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Novelas de 結城慎二

ゲーム中にモニターに吸い込まれたら異世界を冒険するハメになった

ゲーム中にモニターに吸い込まれたら異世界を冒険するハメになった

世良(せら)玲太(れいと)は大学生RPGマニアでレトロゲームにも造詣が深い。 そんな彼が手に入れたレトロゲームをプレイしようと思ったら画面の中に吸い込まれちゃいました。 8bitゲームの世界から物語が進むたびに16bit32bitとビジュアルやゲームシステムが進化していく世界で戦うレイトは元の世界に戻ることができるのでしょうか?
Leer
Chapter: 青年はついに魔王城に侵入して王女を探す3
 ヴァネッサが二体のデーモンが完全に絶命しているのを確認したところで、アシュレイが開錠の魔法でドアを開ける。「姫っ!」 ソフィアが我先にと部屋の中へ入る。  レイト達も後に続くと、そこにはクリスティーンではなく華奢なデーモンが一体、部屋の中央に立っていた。「貴様何者!?」「それはこちらのセリフだ。よくも人の分際でこの魔王城に侵入してきたものだ。それもたった三人で……いや?」 そういうと、何かの魔法を唱え始める。「なるほど、姿を消す魔法か。姑息な」 デーモンは再び別の魔法を唱える。  すると、レイトとビルヒーの姿が現れた。「それにしても五人とは……ずいぶん舐められたものだ」 そして|三《み》|度《たび》魔法を唱え始める。「まずい、攻撃魔法よ!」 アシュレイの警告にレイト達が行動を起こす。  ソフィアとヴァネッサが左右に散開する。  レイトはビルヒーとアシュレイを庇うように移動するとレジストマジックの魔法を唱える。  庇われる二人もそれぞれに魔法を唱え出す。  魔法合戦は、神への祈りで発動するビルヒーのブレッシングが最初に発動した。  次に攻撃魔法より防衛魔法の方が発動が早いのか? はたまた主人公補正なのか? レイトのレジストマジックが発動する。(これで最悪の事態は避けられるはずだ) グッジョブだ、レイト!  さすがに後から唱え出したアシュレイがデーモンに勝つことはできなかったらしい。  デーモンの攻撃魔法はアイススピア。  これまでアシュレイの使ってきたアイススピアよりサイズも数も多い。  その全てをレジストすることは無理だったが、レイトの魔法はその大半を防ぎ、体を張って被弾したことで後ろの二人を無傷で守ることができた。  アシュレイが放ったのは得意のマジックミサイルだ。  同時に七本を生み出し発射する。  炎や氷などに変換して放つ他の魔法と異なり、純粋な攻撃魔力の塊である魔法の矢は標的を外すことがない。  全
Última actualización: 2026-04-29
Chapter: 青年はついに魔王城に侵入して王女を探す2
 囚われの王女は魔王の居住スペースからは離れた場所にあるだろう幽閉用の客室に、二体のデーモンに見張られ閉じ込められていた。『|下位《レッサー》デーモンね』 アシュレイが念話で語りかけてくる。『この戦闘は避けられそうにないな』『なるべく一撃で倒しておきたいね』『部屋の中はクリスティーン王女一人なのでしょうか?』『どうだろう? ただ、拐われた時すでに光の巫女として力が覚醒し始めていたことを考えると、魔王以外の魔族がクリスティーンに近づけるかはあやしいと思うな』 レイトの言う通り、魔王の攻撃でさえ阻む光の巫女の障壁が魔王以外の魔族に破れるとは思えない。  ただ、クリスティーンがどのように囚われているかは判らない。『考えてたって埒はあかない。覚悟を決めていくぞ』 ソフィアの檄に覚悟を決めた四人はそれぞれに武器を手に構える。『先制はあたしに任せな』 ヴァネッサがいう。  肩を回しながらいっているんじゃないかとレイトに思わせる言い草だ『同時がいいんじゃないか?』 と、レイトが訊ねたが、『この石を握ってなきゃ念話ってやつができないんだから、同時には難しいな』 と、却下される。  そりゃそうだ。『じゃあ私がヴァネッサが攻撃をしたのを合図に右側のデーモンを倒そう』『ってことはあたしは左側のやつを倒しゃいいんだね?』『向かって左側ね』『向かって、ね』 話し合いがすんで二人が忍び足で移動する。『じゃあ私とレイトは魔法の準備ね。魔法を唱えた瞬間に姿が現れるからそのつもりで』『了解』 レイトは握っていた小石を懐にしまい、その時を待つ。  デーモンの短い悲鳴と同時にヴァネッサが姿を現す。  喉を斬り裂かれたデーモンは血飛沫は派手に噴き出すが叫ぶことができない。  突然のことに驚いたもう一体のデーモンも、背後から延髄を斬られて絶命する。「それにしても使っ
Última actualización: 2026-04-28
Chapter: 青年はついに魔王城に侵入して王女を探す1
 冒険者達は恨めしそうに魔王城を見上げる。  山の一部と化している城には正門以外に出入り口があるようには見えない。  さすがに非常時用に抜け道の類くらいあるのだろうが、そんなものが簡単に見つかるほど現実は甘くない。(ドットキャラだった頃なら魔王城に重なるだけで中に入れたんだろうなぁ) かもね。  とはいえ愚痴っていても始まらない。  だいたいにおいてゲーム世界の魔王城は正面突破がお約束じゃないか。(そういえば、どのゲームでも敵の本拠地って正門から入っていくよな。現実ならあり得ないだろうに。そもそも城なら敵が入れないように対策してるもんじゃないのかね?) まったくだ。  目の前の城も門が全開である。  もちろん、四人の冒険者は堂々と正門から侵入だ。  ただ、みんな姿を消しちゃいるがな。  ちなみに指輪の魔神がいると騒動になるので指輪に戻ってもらっている。  じゃあ、どうやって姿が見えない四人は集団行動をとっているかといえば、実は魔神の力である。  前夜、対策を話し合っている際に知れた魔人の力の一端「ものに魔力を込めることができる能力」で、小石に念話の魔法をかけてそれぞれが握っているのである。  トランシーバーみたいになものだね。『こんな便利な魔法があるなら最初から使ってればよかったのに』『知らなかったのよ。こんな魔法があるなんて。それも魔人が使えるだなんてさ』『便利だからといって雑談に使うなんて、緊張感が足りないぞ』『ソフィアは相変わらずお堅いなぁ』『なっ……』『まぁまぁ、まずは魔王に囚われているというクリスティーン王女を見つけないと』『ビルヒーの言う通りだな』 城内はレイトが想像していたよりもずっと単純な構造になっていた。(城の中が迷路になっているなんて誰が考えたんだろう?) ほんとだね。  王様が住む城が迷路になってたら住むの大変だよね。  でも、日本の城はトラップだらけの迷路だねぇ。  ま、他の国と
Última actualización: 2026-04-27
Chapter: 青年はドジっ子魔法使いがちょっとかわいいなと思ってしまった3
「おいおい、みんな見えなくなっちまったぞ。これどうすんだ?」「姿は見えなくなったが声は聞こえるな。しかし、声をかけながら進むなんて姿を消した意味がないぞ」「あ、ごめん。考えてなかった」 ダメだろ、それ。  アシュレイは魔神の指輪をこする。  するとアシュレイが姿を表すと同時にいかつい髭面のオヤジが現れた。「お呼びでしょうか、ご主人様」「敵に見つからないようにあの城まで行きたいから案内して」「かしこまりました」 ポカンとバカ面さげている三人に(と言っても見えないんだけど)再度姿を消しながらアシュレイが注意をする。「こんな風に攻撃をしたり魔法使ったりしたら効力がなくなるから注意してね」 いや、それどんな風にだよ。  歩くだけならいいのか?  効力がなくなる行動ってどの範囲なのかちゃんと教えてあげなきゃいけないじゃあないかね? アシュレイ。 と、地の文でいくら言っても仕方ないわけだけど。 指輪の魔神はランプの魔神ほどじゃあないけれどすごい魔神だったらしく、姿を消しているアシュレイがどこにいるのか判っているようだ。  一人でずんずんと進んでいくようなことはなく、時折立ち止まって彼女たちを待ってもくれる。  さらにこの先になんちゃらいうモンスターがいるだのここに罠があるだのとても詳細に説明しながら危機を回避してくれる。  誠に優秀なナビゲーターだった。 やがて冒険者たちはもう数時間も歩けば城にたどり着く、というところまで来て日が暮れた。  隠密行動中ということで火も熾せずに温かくない保存食を食べて野営をすることになった。  ただ一つよかったのは、指輪の魔神が不寝番をしてくれたことだ。  おかげで彼女たちは久しぶりに十分な睡眠が取れた。 もっともレイトの睡眠は例によって一瞬で朝を迎えたわけだけど。
Última actualización: 2026-04-24
Chapter: 青年はドジっ子魔法使いがちょっとかわいいなと思ってしまった2
 見た目の数倍の収納力を持った魔法のカバンがあったとはいえ、さすがにすべてのお宝を持ち出せるほどではなかったのが残念だったけれど、充分すぎるほどの戦利品で装備を数段レベルアップできた冒険者は、少し早いと思いつつ休息を取ることにした。  案の定一瞬で睡眠を終えたレイトは三番目の見張りにつく。  元々ドラゴンのねぐらだった場所だったことが幸いしてかこの夜も夜襲はなく、冒険者は洞窟の先へと進んでいく。  ずっと下り坂だった道はドラゴンのねぐらが底だったらしく緩やかに上り坂に転じ、広かった道も狭くなってくる。(あのドラゴンはどうやってあそこに入ったんだろう?) レイト、それ、考えちゃダメなやつ! その後も敵らしい敵に出会うことなく冒険者は洞窟の出口にたどり着いた。  たどり着いた先は峻険な山と同化するようにそびえる禍々しい城を見上げる山の麓だった。「なんだい、ありゃ?」「あれが魔王の城なんだろう」「あそこに乗り込まなきゃダメなの? やだなぁ」「アシュレイさんはここまできて帰るつもりですか?」「ビルヒーは肝が据わってるのね」「私も帰りたいですけどね」「帰るわけにはいかない。姫の奪回が我々の使命なのだから」(家に戻るためにも他に選択肢ないだろうしな) レイト、それを言っちゃあおしめぇよ。  ホント、身も蓋もないな。「とにかく、先へ進もう」「運よく魔王城にこれだけ近づいたんだ、できればできる限り見つからずに魔王城に辿り着きたいな」「ならわたしが魔法をかけよう」 と、いうが早いかプロテクションフロムエネミーをかける。「これで大抵の敵には出会わなくなるはずよ。ついでにこっちもかけとこうか?」 と言ってディサピアーという魔法を一人一人にかける。
Última actualización: 2026-04-23
Chapter: 青年はドジっ子魔法使いがちょっとかわいいなと思ってしまった1
「勝った……」 自分たちの偉業だというのに信じられない面持ちのアシュレイが呟く。「勝ったはいいが……どうするつもりでいるんだ? レイト」 と、ソフィアが険しい表情でレイトを見る。  彼女たちの目標はドラゴン退治じゃあない。  あくまでも魔王に拐われた王女クリスティーンの奪還である。  だというのにこんなところで手持ちの武器を失くしてしまうのだから深刻に捉えるのも無理はない。  しかし、レイトはいたって楽天的だ。「大丈夫だと思うよ」「その自信はどこからくるのですか?」「俺の足元」 と、指差す先に四人の視線が集まる。  そこにはドラゴンがため込んでいたお宝が文字通り山と積まれていた。「お宝発掘といこうじゃないか!」 レイトの音頭で冒険者たちはお宝の山をかき分け始める。  すると出るわ出るわ、王国ではお目にかかることが不可能な武具防具がザックザックと掘り出される。  あーだこーだと話し合って冒険者の装備はこうなった。●レイト  アダマントの剣+5フレイムオンコマンド  アダマントの鎧+4  アダマントの兜+4  アダマントの盾+2レジストライトニング  耐火マント  魔法の背負いカバン  力の宝石  知恵の宝石  守りの宝石  加護の十字架  HPポーション5  MPポーション7  解毒薬6  金貨742,627,245GP  宝石216  アダマントの短剣+2●ヴァネッサ  アダマントの両手持ち大剣+5  アダマントの胸当て+3  耐火マント  魔法のかつぎ袋  力の石  守りの宝石  HPポーション9  MPポーション2  金貨932,111,497GP  宝石435  アマゾネスの大剣+2  アマゾネスの胸当て+1●ソフィア
Última actualización: 2026-04-22
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