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水沼早紀
水沼早紀
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水沼早紀의 작품

私たち期限付き夫婦でしたが愛に包まれ最高の愛を手に入れました。

私たち期限付き夫婦でしたが愛に包まれ最高の愛を手に入れました。

父親が借金をしたせいで、その借金を返すことになってしまった主人公の紅音(あかね) だけど借金を返すこともままならない紅音の前に、救世主である爽太(そうた)が現れる。 爽太は紅音の借金を返すと告げる。 しかし爽太がその代わりに要求したのは、紅音との【契約結婚】だった。 紅音はその結婚を受け入れ、彼と夫婦になることを決める。 ニ年という期限付きで結婚した紅音は、幸せになれるかわからない結婚に戸惑うも、徐々に彼に惹かれていることに気づくが……。 子供を作らないという条件の中で、紅音は妊娠していることが発覚してしまう。 それを知った紅音は、爽太に妊娠を隠し通そうとするのだが……。
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Chapter: 【エピソード16〜家族とは〜爽太SIDE】
【爽太目線】「……子供?」 紅音は、子供がほしいと思っていたのか……? なんてことだ。俺は全然その気持ちに、気付いてやれなかった。 紅音の夫として、いい夫になろうとした。 せめてこのニ年の夫婦生活が、紅音にとって宝物になったらいいなと思っていた。  子供なんかいなくても、俺たちなら二人で十分やっていけると、そう思っていた……。 夫婦として共に生きることは、いいことだ。 お互いを理解し合いたいと思うし、助け合うことは必要なことだと思っていた。  俺は紅音と離婚したら、イギリスへ家族と共に旅立つ。 その日まで、紅音と夫婦として生きていくことを決めた。 それなのに今、紅音にはまた夫婦以上に違う感情が浮き出てきていたことを、俺は全然知らなかった。 まさか紅音が、家族になりたいと思っていたなんて。 俺との子供が、ほしいと思っていたなんて……。 そんなこと、想像もしていなかった。「爽太さん?」「……え?」「どうかしましたか?」「あ、いや。なんでもないよ」 あれから一週間が経とうとしているか、紅音はその気持ちを俺に伝えることもなく何事もなかったかのように、普通に接してくる。 きっと俺がその気持ちを知ってしまったことさえ、知らないだろう。 いや、知らないままの方がいい。……そう思っている自分がどこかにいるのは、確かだ。「朝ごはん、出来たので食べましょう?」「ああ。すぐ行く」    そう返事をして、シャツに袖を通す。このシャツも紅音がアイロンをかけてくれているおかげでシワ一つない。 洗濯する時も俺のシャツやスラックスを分けて洗ってくれている。 シワになりにくいコースで洗ってくれているようで、いつもキレイな形のワイシャツになっている。 左手の手首に腕時計をつけて、ネクタイを締める。 紅音は結婚した当初、俺のスーツ姿を見てカッコイイと言ってくれた。 【爽太さんは世界一、スーツの似合う人ですね】と言って笑っていた。 そんな日々ももう残り九ヶ月で終わろうとしている。 あの時のことがなんだか、懐かしく感じる。  紅音という妻に、俺は感謝しかない。こうして毎日俺のために料理を作ってくれて、アイロンをかけてくれて……。すぐに風呂に入れるように沸かしておいてくれる。「……よし」 身支度を済ませ、リビングへと向かった。「お待たせ、紅音」「い
최신 업데이트: 2025-05-02
Chapter: 【エピソード15〜夫婦の証がほしい〜】
「……すみません、変なこと聞いて」 私がそう話すと、沙和さんは明るい声で「いいのいいの。気にしないでね?」と微笑んでくれた。「……はい」 沙和さんはそうやって励ましてくれるように笑っていたけど、私には無理して笑っているようにも見えた。 沙和さん、本当は辛いんだろうな……。「湊くんにメール出さなくちゃ。優勝おめでとうって」 そう言って沙和さんは、リビングから出ていってしまった。「……爽太さん、すみません。私、変なこと……」 と口を開くと、爽太さんは「紅音のせいじゃない。気にするな」と言ってくれた。  「でも……」「沙和は湊のこと、ずっと憧れていた。 いつか一緒に演奏してみたい、それだけを思っていた」「……え?」 爽太さんは私に「沙和はまだ、夢を追い続けてるんだよ。……いつか湊と一緒に、演奏出来るように」と言ってくれた。 そう言われてた私は、沙和さんのことを心の底から応援したいと思った。 「湊は今、ウィーンで頑張ってる。その姿を見て刺激を受けたんだろう。……夢を叶えるために、沙和はもう一度立ち上がったんだよ」 爽太さんからそう言われた私は「沙和さん、頑張ってほしいですね」と微笑んだ。 私たちが離婚するあと九ヶ月後、小田原家はイギリス行ってしまうけど、沙和さんの夢が叶ったらいいなって思う。「私、沙和さんの夢、応援します」「え?」「沙和さんの夢、応援したいです。……沙和さんの憧れの湊さんといつか、バイオリニストとして一緒に演奏が出来ることを心から、願います」 私がそう話すと、お母様は笑顔で「ありがとう、紅音さん」と答えてくれた。「沙和さんには、絶対に夢を叶えてほしいです。 私は、これと言って夢もないので……。夢のある人がその夢を諦めるのは、もったいないですからね」「……そうね。紅音さんの言う通りね」「そうだな。……沙和のこと、精一杯応援してやらないとな」「はい」 爽太さんと離婚したとしても、私はずっと沙和さんの夢を応援する。 沙和さんの夢がいつか叶ったら、私はきっと嬉しくて泣いてしまうかもしれない。 食事を終えて一旦、爽太さんは仕事を電話をすると言ってリビングから出ていった。「紅音さん、あなたは本当にいい人ね」「……え?」「あなたに出会ってから、爽太はよく笑うようになったと思うわ。……あなたに出会えたから、かしらね
최신 업데이트: 2025-05-02
Chapter: 【エピソード14〜爽哉さんと沙和さん〜】
「いらっしゃい、紅音さん」「こんにちは、お母様」「紅音さん! もう体、大丈夫なの?」 それから一ヶ月が過ぎようとしていた。今日は爽太さんの家族と月に一度の食事をする日だ。 私が事故に遭ってから、みんな私を心配してくれるようになった。爽太さんはあれから過保護になってしまい、私が仕事に行く度にちゃんと帰ってこれるのか、心配するようになっていた。「大丈夫ですよ。傷口ももう、塞がりましたから」 あれから私は、定期的に錦総合医療センターへと出向いていた。 傷口の状態などを確認しているけど、以前よりも傷口はだいぶ塞がってきていて、ちょっとだけ安心した。「良かった……。あの時は本当に、どうなるかと思って心配したのよ?」「ご迷惑おかけしてしまい、申し訳ありません」「謝らないで? こうして無事に生きてさえくれれば、私たちはそれだけでいいんだから」 お母様のその言葉に私は、嬉しくなってつい微笑みを浮かべてしまう。「ありがとうございます、お母様」「さ、紅音さんのために今日はとびっきり美味しいステーキを用意したの。 食べましょ?」 そうお母様から言われた私は「はい。ありがとうございます」と答えた。「ところで爽哉は?」「爽哉なら、映画の撮影があるからって昨日から撮影に行ってるわよ」「そうなのか。この前ドラマ終わったばかりなのに、また撮影なのか」 と、爽太さんは言った。「そうなの。 オファーが絶えないのはいいことだけど、ちょっと頑張りすぎよね」 なんて爽太さんのお母様は言っていた。「本当だな。恋愛する暇もないってか」 なんて爽太さんは冗談交じりに言っていたけど、なんだかんだ爽哉さんのことを心配しているようだった。 やっぱり兄妹だな……。こういうふうな兄妹がいたら、私も楽しかっただろうな……。「あの子、恋愛にはもっぱら興味ないみたいよ。共演者の女優さんからもお誘いとかあるらしいんだけど、めんどくさいからって全部断ってるみたいのよ」「え、そうなんですか……?」 爽哉さんは人付き合いが苦手なのかな?だって共演した女優さんはみんなキレイな人たちばかりなのに……。 そんな方々の誘いを断るなんて……。なんていうか、ちょっと信じられない。「あの子ちょっとミステリアスな所があるでしょ? だけどモテるから不思議なのよねぇ」「私てっきり、女優の高山弥生(
최신 업데이트: 2025-05-02
Chapter: 【エピソード13〜期間限定夫婦の真実〜】
「……あの、爽太さん」「ん?」 私は爽太さんの服の袖を掴む。「私、爽太さんがもしいなくなったらって考えたら……きっと不安で耐えきれないかもって思いました」「……紅音」 爽太さんに真っ直ぐ見つめられながら、私は言葉を続けた。「爽太さん、私はずっと、これからもあなたのことを想ってる。……例え後一年しか一緒にいられなくても、私は離婚してもあなたのことをずっと忘れないし、ずっと忘れたくないです。 あなたのこと、すごく愛してるから」 そう言って私は、爽太さんに後ろから抱きついた。「こんな風に思ってしまうのは、あなたにとっては迷惑かもしれないけど……。だけど私は、あなたのことを愛しているんです。……だからこれからもずっと、好きでいさせてほしいです。 離婚した後もずっと、好きなままでいたいの」 こんなことを言ってしまえば、契約結婚なのだから困るということは分かっていた。  だけどその気持ちを抑えることは、私には出来なくて……。こんなにも一緒にいたい人なのに、それも後一年だけなんて、悔しすぎる……。 すごく辛いし、苦しい。「……紅音」「私もう、爽太さん以外の人を好きなんてなれないです……。ずっと一緒にいたい、爽太さんと」 そう言って私は、その背中にギュッとしがみついた。「……俺も紅音のこと、愛してる」「じゃあなんで……? なんで後一年しか、一緒にいられないんですか? どうしてずっと、一緒にいられないの……?」 そうやって問い詰めるようなこと、言うつもりなんてなかった。  だけどこんなに愛しているのに、ずっと一緒にいられないのがイヤで仕方なかった。  たかが契約結婚だけど、私はどうして契約結婚なのか理由すら知らなかった。……だからその理由が知りたかった。「……後一年後、俺は日本を離れるんだ」「え……?」 その理由を、爽太さんは話し始めた。私はその背中から離れて、爽太さんの方を見た。「海外に行かなくちゃならないんだ。……仕事で」 仕事で……海外に? それでニ年なの?だから、ニ年間の結婚生活なの……?  そんな、海外に行ってしまうなんて……。それってもう、爽太さんには会えないってこと?「海外って、どこに……?」「イギリスだよ」「イギリス……?」 そんなに遠いところに、行ってしまうの?爽太さんが? そんな、せっかくこうして会えたの
최신 업데이트: 2025-05-01
Chapter: 【エピソード12〜勇気の賜物〜】
「紅音。体、大丈夫か?……傷、まだ傷むか?」 甘く抱き合った後、その姿のまま爽太さんに抱き締められた。「……いえ、大丈夫です」 傷のあるところには、なるべく触れないように抱いてくれたから、大丈夫。 看護師さんも、毎日ケガしている部分を消毒して優しくケアしてくれたし。「そうか。 後で絆創膏、貼り替えないとな」「はい」 私は爽太さんに笑みを向けると、爽太さんは「……疲れたろ? もう休むといい」と言って布団をかけてくれた。「……ありがとうございます。爽太さん」「おやすみ、紅音」「おやすみ、なさい……」 私はそのまま、眠りについた。「……紅音、起きた?」「爽太さん……はい、起きました」 目が覚めたのは、夜19時くらいだった。「おはようじゃないけど、おはよう」 ジョークを交えながらそんなふうに言ってきた爽太さんに、思わずちょっと笑ってしまった。「おはようって言っても、もう夜ですね」「……夕飯作ったんだけど、食えるか?」「え、作ってくれたんですか?」 寝ている間に、夕飯まで……。「ああ。簡単なものだけどな」「……嬉しい。ありがとうございます」 この一週間、私は病院食しか食べていなかったから、家でご飯を食べるのは久しぶりに感じる。「食べれるか?」「はい。 あの、着替えても……?」 そういえば、服を着ていないままだった。着替えたいけど、爽太さんの前で着替えるのは恥ずかしい……。「あ、ああ。すまない。 着替えるよな?扉締めるから」「す、すみません……」 急いで服を着替えてキッチンに行くと、美味しそうな香りがキッチンいっぱいに漂ってきた。「いいニオイ……。美味しそう」 目の前に並べられていたのは、美味しそうなだし巻き卵とお付け物、ほっけの塩焼きにわかめのお味噌汁、ご飯の品数もちょうどいい。 定番の料理だけど、見た目も良くてシンプルだからこそ、こういう時って一番シンプルな料理って食べたくなるんだよね……。「紅音、食べようか」「はい」 二人で一週間ぶりに食卓を囲むと、嬉しくて仕方ない。「……いただきます」 「どうぞ。 あ、卵焼きと漬物、退院したばかりだから少し味薄めにしてみたから」「ありがとうございます。……じゃあ、いただきます」 お味噌汁を一口食べると、わかめの風味が広がってとても美味しかった。味付けもちょ
최신 업데이트: 2025-05-01
Chapter: 【エピソード11~夫婦の形~】
 それから何日か経ち、私はCTやMRIなどを取り異常なしと判断され、一週間ほどで退院した。「退院、おめでとう」 病院の入口で、加古川先生と奥様の美乃里さんが、見送ってくれた。   「ありがとうございます。……色々とお世話に、なりました」「これからも、何かあったらいつでも来てください」「退院、おめでとうございます」 美乃梨さんからも言葉をもらった私は「ありがとうございます」と言葉を返した。「加古川、本当にありがとう。……美乃梨さんも、あの時はありがとう」「ご無事で何よりです」「また何かあったら、連絡してくれ」「ああ。……行こうか、紅音」「はい」 私たちは二人に改めてお礼をしてタクシーに乗り込み、自宅へと帰宅した。「ただいま」「おかえり」 一週間ぶりの自宅は、とても懐かしい感じがした。ディフューザーのいい香りが漂うリビングに来ると、帰ってきたんだなって思う。  その時、後ろからギュッと爽太さんが抱きしめてきた。 「……え?」「寂しかった……紅音がいなくて」 そう言われた私は、「爽太さん……?」と問いかけた。「お前がいなくなったらって思ったら、俺たまらなく不安になったんだ。 お前がこんなにそばにいないだけで、こんなにも不安なるなんて……思わなかった」 爽太さんは私をさっきよりも強く抱きしめた。「爽太さん……心配させて、ごめんなさい」「紅音……本当に無事で良かった」 私たちは少し見つめ合って、爽太さんからの甘いキスをもらった。  私はそっと目を閉じて、自分から爽太さんの首に手を回した。「……爽太さん、好き……」 この関係でいられるのも、後一年しかない。 後一年しか、ないんだよね……。  後一年で、私たちは離婚して夫婦としての役目を終える。……それまでは、この幸せを噛み締めていたい。     夫婦として生活していく中で、私はもう止められないくらい爽太さんのことを好きになっている。  実際にこうなってみて、さらにその想いが強くなっていくのが分かったんだ。「……私、ずっと一緒にいたい」「紅音……?」「ずっとずっと、爽太さんと一緒にいたい」 そうやって気持ちを伝えるのは、いつも怖い。……だけど言わないまま後悔をしたくないんだ。「……紅音」「こんなこと言って困らせてしまうことは、分かっています。……でも爽太さ
최신 업데이트: 2025-04-30
クールな副社長に一億円で愛されることになりました〜アップルパイに愛を込めて〜

クールな副社長に一億円で愛されることになりました〜アップルパイに愛を込めて〜

主人公はスイーツが大好きなヒロイン、由紀乃。ある日由紀乃は、冷凍食品を扱う会社【スリーデイズ】で副社長を務める天野川大翔と出会う。 大翔からスリーデイズが新たにスイーツ部門を立ち上げることを聞かされた由紀乃は、大翔からスイーツ部門の開発メンバーとして立ち上げに協力してほしいとお願いされる。 その報酬は一億円で、一億円で大翔と結婚してほしいとお願いされた由紀乃は、戸惑いながらも結婚することを決める。スリーデイズのスイーツ部門のメンバーとしてスイーツ開発が始まる。 スリーデイズが最初に開発するスイーツを決めることになった由紀乃たちだったが、意見を出し合う中、スイーツ開発にアップルパイが決定する。
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Chapter: 第 60 話
大翔さんがいなきゃ、わたしはスイーツを作ろうと思えなかったかもしれない。 単純にスイーツを食べることが大好きってだけで、ここまで来ることは思ってなかった。「わたしは、スイーツが大好きだよ。食べることも、作ることも大好き。……だけど、わたしは大翔さんと一緒にいる時間が、一番大好きなんだよ。大翔さんがいないと、わたしは生きていけないもん」「由紀乃……」 だってわたしは、天野川由紀乃。スリーデイズの副社長である天野川大翔の妻だ。 大翔さんのことを誰よりも尊敬しているし、誰よりも愛おしいと思ってる。 大翔さんは誰よりも頼れる存在で、わたしにはもう大翔さんと過ごすこの時間がかけがえのない大切な
최신 업데이트: 2025-03-16
Chapter: 第 59 話
【〜最高の幸せは家族三人で〜】 「ただいま」 「大翔さん、おかえり。 今日もお仕事、お疲れ様でした」 「ありがとう、由紀乃」 わたしは大翔さんに「先にご飯食べる?」と聞くと、大翔さんは「ああ、そうするよ」と答える。 「今日の夕食、大翔さんのリクエストのチキン南蛮にしたよ。後豚汁とピリ辛キュウリ」 「お、チキン南蛮は嬉しいな」 「すぐ用意するね」 あれから気が付けば、半年が過ぎた。 半年間色々とあったけれど、無事にオンラインショップでのスイーツ販売にもこぎつけることに成功した。 そしてスリーデイズのオンラインショップでも自慢のアップルパイをハーフとホールでの販売も開始したところ、これがまた大反響なのだ。 大人気のためオンラインショップがサーバーダウンしてしまうことがあり、お客様には迷惑をかけてしまったが、無事にサイトも復旧しまた販売が出来るようになった。 思わぬサーバーダウンにわたしたちもてんやわんやでバタバタしてしまったが、サーバーに強いスタッフがいるおかげで割とすぐにサーバーは復旧することが出来たのも良かったと思う。 「お、チキン南蛮美味そうだな」 「ふふふ。正直、自信作」 「そうか。 よし、食べよう」 二人で「いただきます」と手を合わせると、大翔さんは早速出来たてのチキン南蛮に手を伸ばす。 パリパリというチキンの音が、口にした瞬間にいい音を奏でている。 「うん、美味いっ」 「でしょ? 自信作だからね」 「本当に美味いよ。最高だわ」 「ふふふ。良かった」 大翔さんがこうやっていつも美味しそうにご飯を食べてくれるから、わたしも作って良かったと思える。 一人で食べるより、やっぱり二人で食べる方が何倍もご飯は美味しい。 「豚汁も最高に美味い」 「良かった」 わたしが作る豚汁は出汁に特にこだわっている豚汁で、味噌は白味噌を使っているのだけど、出汁が美味しいから豚汁がもっと美味しくなっている。 「いつも美味しく食べてくれるから、わたしも嬉しいよ」 「本当に由紀乃の料理は美味い。疲れた身体を染み渡る」 「良かった」 大翔さんと色々と切磋琢磨しながらこうして美味しいスイーツ作りをしてきたけど、美味しいスイーツでみんなが喜んでくれるのはやっぱり嬉しいし、作ってて良かったと実感する。 「そうそう。ネットでのアップルパイの注
최신 업데이트: 2025-03-16
Chapter: 第 58 話
片山さんがそう伝えると、新メンバーの人たちは驚いているようで、「えっ! あ、天野川副社長の奥様……ですか!?」とわたしを見ている。「はい。わたしは副社長の妻です。……片山さん、伝えてなかったんですか?」「言ってたつもりだったんだけどね」「すみません。聞いてなかったのでビックリしました」 そう言われたけど、「わたしのことは普通にリーダーでいいですよ。 副社長の奥様だとか、気を張ることないですからね」と念の為伝えておいた。「お、恐れ多いです……」 と言われたけど、「わたしだって普通の一般人ですよ?元はスイーツ大好きな一般人です。 なので、気負わず話しかけてくれたら嬉しいです」と笑顔を見
최신 업데이트: 2025-03-16
Chapter: 第 57 話
わたしたちは頷きながら「はいっ!」と返事をした。「求人募集についての補足になるが、募集開始後の面接は俺と片山、二人で行うことになった。 片山、宜しく頼むよ」「えっ!わたしですか……!?」 片山さんは驚いたような表情をしている。 大翔さんは片山さんに「片山は俺がスイーツ部門を立ち上げた時からの初期メンバーだからな。片山が一番適任だと俺は思ってるんだが……どうだ?」と聞いている。「わたしも、片山さんが適任だと思います」 わたしがそう伝えると、片山さんは「そこまで言われたら、断れないじゃないですか」と言っているものの、「わかりました。面接担当、引き受けます」と受けてくれた。「ありがとう
최신 업데이트: 2025-03-16
Chapter: 第 56 話
無理だけは絶対にさせられない。「なんとか人手を増やせない、ですかね」「人手が増やせれば、なんとか回せるんだけどね……」 今の人数でやれることがギリギリになり、仕事を増やしてしまうと負担を掛けてしまう。 そうなると、なかなかお取り寄せにまでは辿り着くのは難しいかもしれない。「片山さん。副社長に、求人募集の依頼をかけてもらいませんか?」「求人募集?」「はい。社員でなくても、例えば短時間でも働けるスタッフとか、土日だけ働きたいみたいな人たちを募集してみませんか?」 派遣みたいなスタイルにしてもいいし、その人が働きやすい環境で働いてもらえるように、募集をかけていくしかもうない。「パ
최신 업데이트: 2025-03-16
Chapter: 第 55 話
ワンホールでの販売すれば、家族みんな分け合って食べられるし、自分なりにアイスを乗せたりしてアレンジも効くから、そっちの方がいい気もする。「そうだな、店舗では4/1カットが基本だもんな。……なあ、お取り寄せにするなら、ワンホールとハーフカットが選べるってのはどうだ?」 「ハーフカットとワンホールを選べるようにするってこと?」「そうだ。少人数だとワンホールは多いだろうし、ハーフカットを選べたら少人数でも食べやすいと思わないか?」 ああ、確かに……!「そのアイデア、素敵だね」「カップルや友人で少人数で食べるなら、ハーフカットくらいがちょうどいいだろ? ワンホールじゃ多くて食べきれなくなる
최신 업데이트: 2025-03-16
エリートな彼と年の差恋愛婚〜恋した彼は15歳年上の旦那様です〜

エリートな彼と年の差恋愛婚〜恋した彼は15歳年上の旦那様です〜

主人公である実来(みくる)は、ある夏の暑い日に大学へ向かう途中満員電車の中で痴漢被害にあってしまう。 声も出せずにいると、そこに居合わせた男性が痴漢から助けてくれる。 京介にお礼がしたいと伝えた実来は、その男性と夜に濃密で甘い夜を過ごし、身体を何度も重ね合う。 実来はそんな名前も知らない彼と身体を重ねることに気持ちよさを覚えてしまったが、真夜中にたった一夜だけの関係を終えるとそっとホテルを出る。 しかしそれからしばらくが経った頃、実来は体調に異変を感じるようになり病院へ行く。そこで実来は、妊娠していることが発覚する。 実来は助けてくれた彼と再び連絡を取ると、あの日の夜で妊娠したことを告げる。
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Chapter: 【番外編②〜森嶋家の日常】
「木葉ー、準備出来た?」「うん! まま、できたっ!」「よし、じゃあ保育園行こっか」 木葉が産まれてから、早くも三年が経った。あんなに小さかった木葉も、今でも言葉も話せるようになり、日々子供の成長というのを実感している。 木葉も保育園ではお友達も出来たみたいで、今は保育園に行くのが楽しいみたいだ。 毎日保育園に行くことをとても楽しみにしている。  母としてはそれはとても嬉しいことで、木葉にお友達が出来ることもそうだし、毎日少しずつ出来ることが増えていくことも親としてはやっぱり嬉しい。 京介とも日々そんな話をしているのだけど、京介は木葉のことが本当に好きみたいで、毎日仕事から帰ると木葉の元へ歩み寄っている。「出発進行!」「おー!」 木葉を自転車の後ろに乗せ、保育園まで送り届けている私の毎日の日課は、ここから始まる。 京介のが家を出るのが早いので、私は毎日木葉を保育園まで送ってから家のことをやっている。「よしよし、起きしちゃったか〜」 木葉が産まれてから一年後には、第二子である女の子を出産し【うらら】と名づけた。 ひらがなでうららが可愛いなって言うのと、産まれたのが春ということもあり、うららと名づけたのだけど、木葉もうららのことに興味があるみたいだ。  ちゃんとお兄ちゃんをしてくれるか心配ではあるけど、きっと木葉なら大丈夫だろうと思う。 京介も家族が増えることを喜んでくれていたので、うららが産まれた時も泣いて喜んでくれた。「うらら、ミルク飲もうか」 うららにミルクを飲ませるためにソファに座る。「飲んでる飲んでる」 うららがミルクを飲んでる姿もとても可愛くて、ついうっとりしてしまう。「うらら、もうお腹いっぱいかな?」 ミルクを飲み終えたうららの背中を優しく叩きゲップを出す。「よく出来ましたね、うらら」 二人目は女の子なのが何よりわたしは嬉しい。 うららが産まれてからは、我が家はもっと楽しくなったし、もっと素
최신 업데이트: 2025-04-16
Chapter: 【番外編①〜森嶋家のその後〜】
✱ ✱ ✱「京介、ご飯出来たよ」   「ああ、ありがとう実来」「うん。温かいうちに、食べよう」「ああ、そうだな」「「いただきます」」 新しい新居に住み始めてから、およそ半年が経ったけど、わたしたちは仲良く子育てにバタバタしながら過ごしている。 わたしたちの子供は二人で名前を決めて、【木葉(このは)】と命名した。  植物の生命力のように力強く成長してほしいと願って、木葉と名付けた。  木葉はとても元気で、よく笑う子で、笑った顔がとても可愛い子だ。 自分たちの子がこんなにも可愛くて愛おしいだなんて、産まれてからもっと気づいた。  木葉はパパが大好きで、結構京介に懐いてる感じがする。 本当に可愛くて、愛おしい木葉。 二人で木葉を育てていくのってとても大変だし、分からないことばかりで戸惑うことばかりだ。  それでも毎日が幸せで、わたしも京介も、毎日笑顔が耐えない。   木葉を見ているだけで癒やされて、そして木葉と一緒にパパとママとして成長している。  それってわたしたちにとって、とても特別なことであり、かけがえのないものであることに間違いはない。「木葉にも、ミルクあげないとね」「そうだな。俺がやろうか?」「ううん、大丈夫。わたしがやるから」「そうか? じゃあ俺は食器を洗うよ」 京介はわたしが木葉に付きっきりになっていると、食器洗いやお風呂掃除などを率先してやってくれるから、わたしも助かっている。「ありがとう、京介。助かる」「気にしなくていいって」 木葉にミルクをあげながら「京介って、明日も朝早いんだよね?」と問いかけると、京介は「ああ。明日は朝一で会議がある」と答える。「分かった。 じゃあ明日はお弁当、用意しておくね」「ああ、ありがとう」「卵焼きは、いつもの甘くないヤツでいいよね?」「ああ」 京介と一緒に住み始めてから、京介のために毎日お弁当を作るようになったわたし。  愛妻弁当という訳ではないけど、京介は仕事大変で毎日遅くまで頑張ってくれているから、栄養のバランスを考えて作るようにしている。 卵焼きはいつも甘くないヤツで、お出汁を使った出汁巻き卵にしている。  甘いのがあまり好きじゃないみたいだから、飽きないように工夫をしているつもりではあるけれど、それでも毎日美味しいって食べてくれるから、
최신 업데이트: 2025-04-15
Chapter: 【あなたと出会えて良かった】
 京介の言葉を借りるなら、わたしも京介の喜ぶ顔がもっと見たいし、京介のいろんな顔をこれからも見たいと思ってる。「これからもどうぞ、よろしくな。 父親として未塾な俺だけど、子育て一緒に頑張ろうな」「うん。こちらこそ、よろしくね」 京介とこうして過ごす日々は、これからもっと愛おしくなる。そんな日々を毎日、きっと宝物になる。「俺、実来に頼りっぱなしになってしまうかもしれないけど、俺に出来ることがあれば何でも言ってくれ」「うん、ありがとう」「俺は実来のことをずっと支えていきたいし、ずっとそばで守っていきたい。もちろん、子供のことも守っていくよ。……俺たちは、三人で家族だからな」 そう、わたしたちは家族だ。 これから家族として、みんなで明るい未来を作っていくと約束したんだ。   京介、これからもわたしはあなたの妻でいたい。妻として、母親として、しっかり頑張るからね。「わたしも京介のそばで、ずっと支えていきたいと思ってるよ。……この子と三人で、幸せな家族になろうね」「……ああ」 こうしてわたしたちの、新たな家族としての生活がスタートした。 夫婦であり、子供の親でもあるわたしたちだけど。今日からはこの新しい新居で、新しい場所で、家族として生活していくんだ。 どんな困難なことでも、どんなに大変なことでも、夫婦二人なら乗り越えていけそうな気がした。 わたしたちは数ある人たちの中から出会って、結婚して、子供が出来て……。この特別な出会いに、本当に感謝している。 この出会いがまさにほんの一瞬だったとしても、出会うべくして出会った二人なんじゃないかって、勝手に思っている。 京介も同じ気持ちなら、嬉しいな。 わたし、毎日が本当に幸せで、今が一番幸せでよかったと思ってる。 その気持ちはこれからだって変わらないし、変わることなんてない。 京介とだから、こんなにも幸せなんだと思っている。「……ねえ、京介」「ん?」「わたしと出会ってくれて、ありがとう。わたしと結婚してくれて、ありがとう。 わたしを愛してくれて、ありがとう。 わたしと家族になってくれて、ありがとう」「……実来」「京介と出会って、わたしはいつも楽しいことばかりだよ。……これからもきっと、楽しいの予感しかしないよ」「……本当だな。 家族が一人増えたし、楽しいことたくさんしていこう。思い出を作
최신 업데이트: 2025-04-15
Chapter: 【新しい家族のスタート】
「先生、ありがとうございました」「何かあったら、また来てくださいね」 「はい。ありがとうございます」「では、お大事に」「お世話になりました」  出産を終えてから数日後、わたしと赤ちゃんは無事に退院することが出来た。 赤ちゃんも健康で何事もなかったから、本当によかった。「さ、帰ろうか。新しい我が家へ」「うん。帰ろう。新しい我が家へ」 赤ちゃんと一緒に後ろのシート乗り込むと、京介の運転で新しい新居へと帰った。 楽しみだな、新しい新居での暮らしがこれから始まっていく。 赤ちゃんが産まれて、これから新しい生活が始まるんだな……。ワクワクもするし、ドキドキもするし、でも不安もあるけれど。 だからこそ、この一瞬の瞬間や時間を、家族三人で共有していきたいと思う。 子供を初めてチャイルドシートに乗せた時、なんだかとても緊張してドキドキした。 産まれて間もない子供だけれど、わたしたちの大切な宝物だ。 大切な大切な、家族と言う名の存在。 これからしっかりと、この子を自分たちの手で育てていきたい。 こうして産まれてきてくれた、わたしたちの宝物に感謝したい。「さ、出発しようか」「うん。お願いします、パパ」「パパか。……そうだよな、俺はパパなんだよな」「うん。そうだよパパ」 子供にとって、父親は京介一人だけだ。 わたしにとって京介は旦那さんで、そして大切な家族だ。 とても愛おしい存在なんだ。「なんかまだ、パパって呼ばれるの慣れないな」「そのうち慣れるよ」 これからの三人での生活は、きっとドタバタ続きで大変だろうけど、なんとか頑張っていこう。 新米ママと、新米パパとしてね。 赤ちゃんにとって、わたしたちは親なのだから。 そして車を走らせること四五分ほどで、わたしたちの新しい新居に到着した。 わたしはしばらく入院していたこともあり、実際の中はまだ写真などでしか見ていなかったから、どんな風になっているのか、とても楽しみだった。 ここで暮らせるなんて、なんだかまだ夢のようだけど……。 チャイルドシートから子供を降ろして、抱っこして家の中へと向かう。 階段もあるけど、エレベーターで行けるのでスイスイだ。 しかも子供がいる家庭にとっては、こういうのは便利すぎてすごい。 良く出来てるなって感じがする。 さすが新築マンションだな。 セキュリ
최신 업데이트: 2025-04-12
Chapter: 【ママとパパになった瞬間の喜び】
 もうダメ……。本当に痛くて、子宮が取れそうな感覚になってしまう。 なぜか一緒に涙も出てきてしまったし。「森嶋さーん、赤ちゃんの頭がまだ出てきてないから、指示出したらその通りにやってみてくれるかな」「は、はいっ……」 赤ちゃんの頭もまだ出て来てないの!? こんなに痛いのに……。わたし、こんな弱気で頑張れるのかな……。「森嶋さん、息を吸ってから吐いてみてくれる?」「は、はいっ」 言われた通りに、息を吸って吐いてを何回かやってみた。「OK、いいよ。 森嶋さん、次いきんでくから息を吐きながらいきんでみてくれるかな」「えっ、はっ、いたたっ……!」 いたたたた……! やばい、めちゃめちゃ痛いっ! 言われた通りにいきんでくと、力が入るからかなり子宮が圧迫されたような感じがして、とても痛かった。 もはやこれは我慢できないほどの痛みだった。 ああ、早く赤ちゃん出てきて……。痛みに一生懸命耐えながら、そんなことばかりを考えていた。「森嶋さん、もう一回いきんでー!」「はいいいっ……!」 思いっきり力を振り絞りながら、いきんでいく。「ふんんんっ……!!」 やばい、痛いし身体が限界を迎えそうだ。 おでこや身体全体に汗をたくさんかきながら、本当に必死だった。 途中からはもう、何だかもうよく分からなくて、ただただ赤ちゃんが出てきてくれることだけを祈っていた。「森嶋さん、まだいきまないでね〜」 「っ……はあ、はあ……っ」 もう苦しい……。無理かも……。「森嶋さん、赤ちゃんの頭が見えてきたよー! はーい、もう一回いきんでみて!」「ふんんんんっ……!!」 でも赤ちゃんの頭が見えてきたって言葉を聞いて、少しだけ嬉しくなった。 もう少しで、もうちょっとで赤ちゃんと会えるんだ……。「実来!頑張れー!!」 一生懸命いきんでいく中で、やっと京介の姿が見えたけど、不安そうな顔でこっちを見ていた。 でも……きっと大丈夫。京介が応援してくれてるし、ここで見守ってくれているんだから。  「森嶋さん、旦那さんが到着されましたよー! よかったですね!」「っ、は、はいっ……!」「実来、もう少しだ!頑張れっ!」「う、うんっ……!」 京介の声が聞こえてくる度に気持ちが高まるし、元気がもらえる。「森嶋さーん、赤ちゃんの頭出てきたよー!もう少しだから、この
최신 업데이트: 2025-04-10
Chapter: 【出産という不安を抱えて】
「っ……いたたたっ……!」 え、なんかお腹痛い……! なにこれ! それから数日後、その日はお天気が良かったので外の中庭を歩いていた。 その時、急にお腹にドッと痛みを感じた。 あまりにも痛みが強くて、わたしはその場にしゃがみ込んでしまった。「森嶋さん、大丈夫ですかっ!?」 そこへ通りすがった先生がわたしの元へ駆け寄る。「お、お腹が、痛くてっ……!」 痛みでまともに話すことも出来ない。  きっとこれは、陣痛かもしれない。「森嶋さん、ちょっとお腹触りますね」 先生がわたしのお腹に触れると「森嶋さん、すぐに病室に移動しましょう。子宮口が少し開いてるかもしれません」とわたしに告げた。「先生、い、痛いです……!」「大丈夫ですよ、森嶋さん。一緒に頑張りましょうね」「は、はいっ……!」 それは今までに感じたことのないような痛みで、どうしようもなくて、思わず泣きそうになってしまった。 車イスを用意されて病室に移動すると、超音波検査などを行った。 そして先生は、子宮口を確認していく。「森嶋さん、子宮口がもうちょっとで開きそうだから、もう少しだけ我慢してね」「ううー……まだ、ですか?」「後もう少しだから、もうちょっとだけ待ちましょうね」 それからもう少しだけ、子宮口が開くのを痛みに耐えながら待っていた。「はぁ……はぁ……痛いよお」 先生まだかな……。 いつまで待てばいいのかは分からないけど、子宮口が開かないと赤ちゃんが出て来られないとのことだったので、陣痛を促す薬を投与してもらい、完全に開くまで待つことになった。 でも開くのもいつになるのかわからないので、途方に暮れそうだった。「せ、先生……?」 それからどのくらい経ったかは分からないけれど、痛みに耐えながら待っていたら、先生が来てくれたのでようやくかなと思った。「森嶋さん、子宮口確認するね」「は、はいっ……」 陣痛って、こんなにも痛いのか……。本当にすごく痛い。 生理痛の何倍も痛いから、何度も泣きそうになってしまった。 だけどここまで来たら後少しだから、と自分に言い聞かせた。「森嶋さん、良かったね!ようやく子宮口開いたよ。 よし、出産準備に入るからちょっと待っててね」「は、はいっ……!」 良かった……。ようやく開いたみたいで、産む準備に入れるそうだ。「森嶋さん、旦那さ
최신 업데이트: 2025-04-09
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