偽り夫婦の夫婦事情〜偽りの愛でも幸せになれますか?〜

偽り夫婦の夫婦事情〜偽りの愛でも幸せになれますか?〜

last updateTerakhir Diperbarui : 2026-04-15
Oleh:  水沼早紀Tamat
Bahasa: Japanese
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「……なあ、お前俺の妻にならないか?」 「はい……?」 全ては彼のこの一言からはじまった。 「お前は俺の妻だ。死ぬまで愛してやるから、覚悟しろよ」 「……は、はい」 契約結婚から始まった私たちに、愛なんてものはあるのだろうか。 私たち夫婦には、愛なんてそこには存在するはずがなかった。 なかったはずだったんだ。   だけど私は、そんなあなたに一生愛されたいと思ってしまったんだ。 「棗さん、私はあなたが好きです」 「聖良、俺も聖良のことが好きだ」 これは決して交わることのない私たちが、契約結婚という名のしがらみから始まる恋だ。 この恋の結末は、きっと幸せなハッピーエンドだ。

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Bab 1

第一話

✱ ✱ ✱  

「新郎、あなたはやめるときも、すこやかなるときも。新婦聖良(きよら)を愛しぬくことを誓いますか?」

「はい。誓います」

「新婦、あなたはやめるときも、すこやかなるときも、新郎棗(なつめ)を愛し抜くことを誓いますか?」

「……はい。誓います」

「それでは、誓いのキスを」

タキシード姿の彼が、目の前で私のヴェールを取り、顔を近付けていく。 そして私たちの家族、棗さんの家族、みんなの前で永遠の愛を誓った。

だけどこの結婚式でお互いに誓ったこの愛は。……そこには愛なんて存在しない。 偽りだらけでウソばかりを重ねている。 

そう、私たちの結婚は偽りなのだ。 ウソがにじみ出た、偽りの結婚。

偽りの夫婦を、私たちは演じているのだ。 全然、幸せな結婚なんかではない。

では、なぜこんなことになったのか……?

それは遡ること三ヶ月前のことだ。

偽り結婚をすることになった夫、棗(なつめ)との出会いは突然だった。

私はもともと地元では有名なホテル【ホテル・トクラ】で、コンシェルジュとして働いていた。 働き始めてから二年弱だった。

コンシェルジュとしての仕事の働き方が大好きで、この仕事ならずっと働いていられるかもしれないと、そう思っていた矢先のことだった。

「ねぇ!聖良(きよら!)」

同期である村岡(むらおか)静音(しずね)が突然大声を出して私の所に駆け寄ってきた。

「静音? どうしたの?」

「ねぇ、大変だよ!!」

「えっ、何が大変なの?」

「う、うちのホテルが……。うちのホテルが、あの鷺ノ宮(さぎのみや)グループに、買収されるんだって……!」

……え? え……? う、ウソ……!?

「ええ!? それ本当なの……!?」

「間違いないよ!さっき鷺ノ宮(さぎのみや)グループの社長が来て、そう話してたんだからっ!」

えっ、ウソでしょ……。買収って……。

「えっ、じゃあ、私たちは……どうなるの?」

「それが……」

次の瞬間に出た静音(しずね)の言葉は、あまりにも衝撃的で……。

「私たち、このホテル解雇されるんだって……。次の鷺ノ宮グループからコンシェルジュを引っ張ってくるらしいの。……私たちは、要らないってことみたい」

「そんな……そんなのひどくない?」

私たちは、このホテルから追い出されることがそれと同時に決まった。

咄嗟に言い渡された解雇。 そんなの信じられないし、信じたくない。

だけどその話は事実で、私たちの中で残れることになったのは、主任と教育担当のリーダーの二人のみだった。

後は全員、事実上の解雇となり行く宛を失った。 次の就職先を鷺ノ宮グループが斡旋(あっせん)してくれるという話が出たけど……。

そんな話受け入れたくもなくて、私はそのままホテルを辞めることにした。

大好きだったコンシェルジュの仕事を失って、ホテルの名前にも鷺ノ宮の名前が入ることとなった。

私たちは結局、行き場を失った。 職がないとなると、今の家に住むこともきっと出来ないだろうな……。

どうしようかと考えていた矢先、出た答えは一つ。 実家に帰ることだった。 

だけど出来ることなら、実家には戻りたくはない。 父親に断固反対されて、それでもどうしてもコンシェルジュになりたかったからだ。

私はそんな父親の反対を押し切ってまで、東京という街に出てきたのだから、今更戻れる訳もないんだ。

そもそも今更実家に戻りたいなんて言ったところで、認めてくれるのだろうか……。お母さんはいつでも戻ってきていいからねと、言ってくれているけど。

やっぱり父親はきっと、それを認めてくれないだろうな……。言われるのはきっと、もう田舎で結婚して幸せに暮らしなさい、に決まっている。

そんなのはイヤだ。だけどそうするしか道がないかもしれない。 それが私にとっての、一番の道筋だ。

そう思ったその時だった。

「……なあ。お前が波音(なみね)聖良(きよら)か?」

誰かにそう声をかけられた。 

「……え?」

気になって声の主の方に振り返ると、目の前には長身ですらっとしたスーツを着た若めの男性が立っていた。

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