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第418話

Author: 雲間探
ここからの二、三日間、玲奈はずっと首都スマート交通プロジェクトの準備に追われていた。

自分の構想に一切のミスがないようにと、実地での視察にも何度か足を運んだ。

そして、締切直前に無事、入札書類を提出することができた。

その知らせを受け取った礼二は笑って、玲奈にメッセージを送った。「お疲れさま」

彼もこの数日、非常に忙しくしていた。

会社全体の調整と藤田グループとの協業をこなす傍ら、ふたつのレセプションにも参加していたのだ。

そのおかげで、今では複数の無人運転企業の代表たちから連絡が相次いでいる。

彼はまずは各社の現状を詳しく調べてから、次のステップを考えるつもりだった。

このところ、長墨ソフトと藤田グループの提携は非常に順調に進んでおり、現在はすでに次の協業段階へと進んでいた。

その成功を祝して、智昭は彼ともうひとつの協力先を食事に招いていた。

玲奈にメッセージを返したときには、ちょうど食事も終盤に差しかかっていた。

礼二は智昭のことを好いてはいなかったが、それでも藤田グループが国内でも有数の大手テック企業であることは認めざるを得なかった。優秀な技術者が揃っていて、彼らとの作業は実際のところかなりやりやすかった。

とはいえ、常に快適というわけではない。

大森家や遠山家の面々と顔を合わせてしまう可能性も、どうしても避けられなかったからだ。

礼二は挨拶ひとつ交わすことなく、その場をさっと後にした。

彼の背中を見送りながら、結菜は得意げな笑みを浮かべ、そっと優里の耳元で囁いた。

「お義兄さんの会社と長墨ソフトが提携してから、あの女、まるで自分がいないとプロジェクトが回らないみたいに、しょっちゅう藤田グループに出入りしてたんだから。

でも、ここ二、三日はまったく姿を見せてないのよ?もしかして、精神的に参っちゃったのかもね」

彼女の言う打撃とは、当然のことながら、智昭が優里に譲った藤田総研の無人運転技術が急成長し、業界内で大きな注目を集めている件のことだった。

智昭も会場を後にしたあと、結菜はまたにこにこと言った。

「玲奈がどれだけ努力したって無駄なんだよ。あいつがどれだけ頑張っても、礼二が彼女に千億円規模の会社をくれるなんてこと、絶対にないんだから!

ねえ見てよ、あの女ったら策略で義兄と結婚して、何年も一緒に暮らして子どもまで産んだ
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Mga Comments (61)
goodnovel comment avatar
カネゴン
長墨ソフトが入札に成功したら、クズ昭が何を言うのか、無視して又、青木家に圧力をかけるのか?圧力をかけてきたら、即 藤田おばあさんに頼るか恩を売ってある重鎮の人に頼む! クズが何をしてくるか楽しみ! 奥さんに対して本当に冷酷!早く濡れ衣を解いて!
goodnovel comment avatar
chiko_earl
遡って智昭に切りかかり、優里が代わりに刺された話がやけにあっさりで違和感ある。あっという間に治ったし。 大森家が、結婚に踏み切らない智昭に痺れを切らしてやらせたとか? ケガしたのは予想外だったから実行犯に成功報酬を値切ったりして、後からバレるとか⁈ とにかく玲奈を手放した事を後悔させたい。 そろそろ教授が、玲奈は自慢の弟子で天才、高校生の頃から自分の研究を手伝わせ、最近5年間離れていたがまた戻ってくれて大変うれしい。って言っとくれ!!
goodnovel comment avatar
kanco
玲奈の周りにいるすべての男たちの中で、唯一、礼二だけが男としてじゃなく人間として玲奈を助けてる! 人間として、ものすごく常識的で正しい価値観を持ってる! 礼二は玲奈の外見が美しくなくても、きっとまったく変わらないだろうと思わせる登場人物唯一のオトコ。 礼二推し!!
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