His Amanda

His Amanda

last updateLast Updated : 2021-10-17
By:  YoursKindlyOngoing
Language: English
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Synopsis

Amanda worked as a prostitute in Russia with one of her stepfather's friends. When Sebastian comes into her life as her prince in shining armor, she takes it without hesitation to escape the place. After the awful idea of marriage, they decide to split and go their different directions, but their deniable passion towards each other makes it impossible to keep both their hands and lips away like they initially promised.

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Chapter 1

1- I promise

私は取り憑かれたように、従姉の投稿を端から読み漁った。

5年前までさかのぼると、最初の投稿もやはりウェディングフォトで、こんな言葉が添えられていた。

【ずっと好きだった彼が選んでくれたドレスを、やっと着ることができた。

1日がかりの撮影だったのに、彼はどこまでも優しくて辛抱強かった】

じわりと、目の奥が熱くなった。

その前日は、私と拓朗が結婚写真を撮った日だったからだ。

写真の中の拓朗は笑っていた。従姉のポーズに自然に合わせ、キスされた瞬間には耳まで赤くしていた。

なのに、私と撮ったときの拓朗は、最後まで表情ひとつ変えなかった。

1枚1枚をたどるうちに、ふたりの5年間が少しずつ浮かび上がってきた。

世界各地を旅しながら撮影を重ね、行く先々にふたりの足跡を残していたようだった。

短かった従姉の髪は腰まで伸び、ドレスも簡素なサテンから、手の込んだ刺繍入りのものへと変わっていった。

拓朗は根っからの仕事人間で、結婚式の直前まで仕事をしているような人だ。それなのに、二週間に一度は必ず従姉との撮影に付き合っていたのだ。

この5年間の記憶が、走馬灯のように頭の中を駆け巡った。

数えきれない残業の夜。週末に突然入る「出張」記念日のたびに繰り返された「仕事が忙しくて」という言い訳。

そのすべてに、投稿の日付がぴたりと重なっていた。

私が仕事で上司に理不尽な扱いを受けていた日、ふたりはアイスランドのオーロラの下、一枚のカシミアの毛布に一緒にくるまっていた。

私が流産して、ひとり病院のベッドで痛みに耐えていた日、ふたりはニュージーランドの善き羊飼いの教会の前でキスをしていた。

拓朗の時間は、私と従姉に半分ずつ分けられていた。ただ、私に回ってくる半分は、いつもどこか欠けたものだった。

心臓を刃物で抉られたように、息もできないほどの痛みが押し寄せた。

震える手で拓朗とのトーク画面を開いた。最後のメッセージは今日の午後のものだった。

【急な出張が入った。夜は待たなくていい】

結婚してから、拓朗は付き合いで朝まで帰らないことが多かった。

そのたびに連絡を取ろうとしても、拓朗が電話に出ることはなかった。返事が来るのは翌日になるか、出張に同行している秘書から代わりに連絡が来るかのどちらかだった。

いつものように電話をかけてみたけれど、やはり拓朗は出なかった。

しばらくして、代わりにかけ直してきたのは美也子だった。

「よしのちゃん、拓朗さん酔っちゃって電話に出られないの。もうホテルに着いてるから心配しないで」

美也子は私の親友であり、拓朗の秘書でもある。いつも彼の行動を私に報告してくれる存在だった。

「私がついてる限り、拓朗さんに浮気なんてさせないから」と、冗談めかして言っていたこともある。

私は従姉の最新の投稿に目を落とした。添えられていたのは、拓朗から送られてきたメッセージのスクリーンショットだった。

【今夜は残業なし。家に帰って、ずっとそばにいるから】

私は初めて強い口調で問い返した。

「本当に?本当に出張中なの?」

美也子は一瞬黙り込み、それから笑って言った。

「なに、私のことまで疑うの?」

それ以上は何も聞けなかった。電話を切ったあと、気づけば涙が止まらなくなっていた。

みんなが私を騙していた。一番信じていた人にまで、騙されていたのだ。

【私の男を奪っておいて、本垢で堂々と載せる度胸もないくせに、裏垢でこそこそやるなんて、自分でも恥ずかしいと思わないの?】

私は元の投稿のコメント欄に、そう打ち込んだ。

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