The Good Equal

The Good Equal

last updateTerakhir Diperbarui : 2021-12-27
Oleh:  julsbratzTamat
Bahasa: English_tagalog
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Sinopsis

Iris, according to her friends and people around her, is a fashion icon. She grew up loves watching clueless and gossip girls. She was enjoying her stay at the Catholic University of Arts, her previous school until something terrible happened with the scholarship that made her lose it; that made her switch to another school.

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Bab 1

Prologue

「お母さん、私、家が決めた縁談を受けるわ」

薄暗いリビングで、私の声はどこか乾いた響きを持っていた。

母は驚きのあまり目を見開いた。「あんた、前は嫌だって言ってたじゃない。どうして急にそんなこと決めたの?奈月、結婚は人生の大事な節目よ。縁談かどうかなんて関係ない、母さんはあんたの幸せだけを願ってるの。よく考えたほうがいいわ、感情で決めちゃだめよ」

母の言葉に、胸が締め付けられた。

「お母さん、考えたの。準備を進めて」

母は私の苦しみを察して黙り込んだが、すぐに優しい声で慰めてくれた。

「蓮君と長いこと付き合ってたのに、彼、結局は公にしようともしなかったし、家にも挨拶に来なかったじゃない。父さんと母さん、ずっと長続きしないだろうなって思ってたのよ」

母の言葉は私の心に鋭い棘を刺す。

傍から見ればこんなにも明白だったのに、私だけが分かっていなかった。

「相沢家の誠司君、あんたの父さんと私がしっかり選んだ相手だから、人柄も家柄も申し分ないわ。奈月には最高の人が必要よ」

深く息を吸い込んで答えた。「ありがとう、お母さん。お父さんとお母さんの目を信じるわ」

母はさらに続けた。「それじゃあ、二人で会う日を早めに決めようか?」

「いいえ、会わなくていいわ。直接、結婚式の準備をして」

電話を切ったそのとき、如月蓮(きさらぎれん)がいつの間にか背後に立っていた。手には小さなケーキを持っている。疑わしそうに尋ねてきた。

「結婚式って?誰が結婚する?」

それは私の結婚式。そう、私が結婚するの。

そう胸の中で呟いたものの、言葉には出さなかった。

私は冷静を装い、首を振る。「何でもない、友達の話よ」

その一言に、彼の表情が明らかに和らぐ。

胸がきゅっと締め付けられる。

さっき彼があんなに緊張していたのは、私に責められると思ったからだろうか。それとも、自分と椎名佳乃(しいなよしの)が結婚することを私が知ったと勘違いしたからだろうか。

「お前の好きなケーキ買ってきたんだ、今食べるか?」

昔、蓮は仕事帰りにいつも何か美味しいものを買ってきてくれていた。

好みでないものでも、彼が自分のために選んでくれたことが嬉しくて、幸せに感じていた。

でも今、このケーキを目の前にすると、胸の奥に冷たいものが広がるだけだ。

さっき、佳乃が今まで非公開だった投稿を一気に公開したのを見た。その中のいくつかを見ただけで、もう耐えられなかった。

このケーキは佳乃の好物だと知ったとき、どれだけ自分が滑稽だったかを思い知る。

ケーキだけじゃない。ナッツやスナックだって彼女の好物だ。

さらに悲しいのは、蓮が仕事帰りに買ってくる習慣自体が、彼女が会社に入った後から始まったものだということだ。

だから蓮、君が私に差し出していたそれ、本当に誰のためだった?私、それとも佳乃?

胸に苦味を感じながら口を開く。

「私、甘いもの嫌いなの。重たくて無理。もう買ってこなくていいわ」

彼は驚いたように目を丸くした。「どうしてだ?今までそんなこと言ったことなかったじゃないか」

長い付き合いの中で、私の好みすら分からないなんて、彼はどれだけ私を見ていなかったのだろう。

何度も同じことを繰り返して言うのも疲れる。最後には妥協してしまうものだ。

私はそれ以上何も言わず、「最近、好みが変わったの」とだけ返した。
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