The Scoundrel's Hero

The Scoundrel's Hero

last updateLast Updated : 2025-03-17
By:  ElcaOngoing
Language: English
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He was known as the cold and ruthless boss of a deadly Mafia, and as one who is incapable of feelings. He lived his morning as the cold C.E.O of a multi billion dollar company who every lady wanted for even a night, and his night as the ruthless mafia don whose dark past keeps hunting. He kills offenders without a second thought. He is as hot as hell and so he doesn't have issues getting any woman he wants, but when she didn't fall for his charms and hates him instead , he was determined to to make her fall for him and break her heart as he does to the others. He finds out that she was something bigger than just the poor and helpless young lady everyone believes her to be, but it was already too late because his stone heart was crashing down bit by bit for a lady whose secrets was strong enough to make or mar him.

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Chapter 1

Chapter 1

花房紗世(はなふさ さよ)視点

「君の夫は、俺の妻と浮気している」

口に含んでいた水が思わず吹き出しそうになった。

私はテーブルの向かいに座る堂本楓己(どうもと ふうき)を見つめた。

聞き間違いに決まっている。そうでなければ、今の言葉は悪い冗談としか思えなかった。

夫の佐原理安(さはら りあん)が私を裏切るはずがない。

「堂本さん」

私はグラスを慎重にテーブルへ置いた。手が震えているのを悟られないよう、慎重に。

「冗談ですよね?こんなの、笑えませんよ」

「俺が冗談を言っているように見えるか?」

そうは見えなかった。

楓己は、いつだって真剣そのものだった。

だからといって、彼の言っていることが正しいとは限らない。

「理安は私を愛しています」

私はきっぱりと言った。

「彼は、そんなことをする人じゃありません」

「分かっている」

彼の声は静かで、疲れていた。

「3か月前までは、俺も成良のことを、同じように信じていた」

成良。

その名前を聞いただけで、胸の奥が嫌な騒ぎ方をした。

水谷成良(みずたに せいら)。私の、ずっと昔からの親友。

私の結婚式で涙を流してくれて、毎日のように電話をかけてきて、「理安みたいな人と結婚できて、あなたは本当に幸せね」と言ってくれた人。

私たちは、姉妹同然だった。

「そんなこと、あり得ません」

私はもう一度そう言ったが、今度は自分でも驚くほど弱々しい声になった。

楓己は、気の毒な人を見るような目で私を見た。

その目が、私は嫌だった。

「何も気づかなかったのか?」

「それは......」

「もう半年だ、紗世」

その期間を聞いて、私は思わず身を強張らせた。

「......違う」

「半年間、一度も疑わなかったのか?」

「違うと言っているでしょう」

私は立ち上がり、椅子が床を擦る大きな音を立てた。

「私は夫を心から信じています。あなたが何を根拠にそんなことを言っているのかは知りませんが、きっと何かの誤解です」

「落ち着け」

「帰ります」

「落ち着けって言ってる」

その声に、私は足を止めた。

大声でもなければ、威圧的でもなかった。ただ、絶対に逆らえない何かがあった。

私は椅子に座り直した。

彼は身を乗り出し、テーブルに腕を置いた。

「6か月前、君と佐原理安の間で何か変わったことはなかったか?」

私は口を開きかけて、閉じた。

6か月前。

押し込めようとする私の意思に反して、記憶が次々と蘇ってきた。

成良が突然、以前より頻繁に家へ来るようになったこと。週に2度、3度、多いときには4度。しかも、いつも理安が家にいる時間だった。

私はそれを嬉しく思っていた。

私たちの友情が、さらに深まったのだと。彼女が私に会いたがっているだけだと思っていた。

そして理安も、相変わらず優しかった。

毎朝、花を贈ってくれて、日中は何度も愛の言葉をメッセージで送ってくれた。帰宅するたび、私を何よりも大切なもののように抱きしめ、キスしてくれた。

ただ、夜は違った。

最後に彼が私に触れてから、もう3か月。

「今日はもう疲れた」

「この仕事が終わったら、ちゃんと埋め合わせするから」

「あと1年頑張れば、俺たちがずっと欲しかったものを全部手に入れられる」

そんな言葉を3か月もの間、私は信じ続けていた。

――やめて。

私は浮かんだ考えを振り払った。

これでは、楓己の思うつぼだ。

「たとえ私と理安の間に何か変化があったとしても」

私は慎重に言葉を選んだ。

「それだけで、浮気の証拠にはならないでしょう」

楓己は何も言わず、スマホを取り出した。

そして画面を私のほうへ向けた。

何を見ているのか理解するまでに、しばらくかかった。

写っていたのは、高級会員制クラブの個室だった。

薄暗く、いかにも高級そうな、二人きりの親密な空間。

理安と成良が、二人で一緒にいる。

胃がひっくり返るような感覚に襲われ、その場で吐いてしまいそうになった。

「先週撮った写真だ」

楓己は淡々と言った。

「違う」

私はスマホを押し返した。

「そんなはずありません。先週、理安は海外にいたんです......仕事の出張で。私が眠るまで、毎晩ビデオ通話をしてくれました」

楓己は反論しなかった。ただ私を見つめていた。

「電話してくれたんです」

私はもう一度繰り返した。声がわずかに震えた。

「しかも毎晩ですよ」

「知っている」

彼はスマホを手元へ戻した。

「彼は、そういうところまで徹底している」

「徹底している」という言葉が、私のいちばん脆い部分を深く抉った。

傷口を容赦なく抉られたような痛みだった。

「それでも疑うなら、自分の目で真実を確かめればいい」

そう言われて、私は目尻を素早く拭った。自分が泣きそうになっていることが悔しかった。

「どういう意味ですか?」

「明日から4日間出張に行くと、今朝、彼に言われたはずだ」

私はぴたりと動きを止めた。

「......どうしてそれを......」

「俺の妻も、4日間母親のところへ行くと、俺に話したからな」

彼の口元に乾いた笑みが浮かんだ。だが、その目は少しも笑っていなかった。

「でも実際、あの二人はどこにも行かない。ローズウッド・リゾートの東館を丸ごと予約している。4日間、彼ら二人きりで過ごすつもりだ」

視界がぐらりと揺れた。

今朝の理安は、確かにそう言っていた。

出勤する前、まだ眠気の残る顔で私の額にキスをして、「紗世と離れたくないな」と。

いつも通りの朝だったのに。

「明日の夕方、一緒に来い。これは誤解かどうか、そこで分かるはずだ。もし俺の言っていることが正しかったら......」

彼は最後まで言わなかった。

言葉にする必要などなかった。

私は、自分が彼と行くことに同意したのかさえ覚えていない。

それでも、気づけば頷いていた。

そして、どうやって運転して帰ったのかも分からないまま、自宅へ戻っていた。

――

帰り道ずっと、胸に重いものがのしかかり、息をすることさえ苦しかった。

私は何度も自分に言い聞かせた。

――あれは本当じゃない。あの写真は偽物だ。

楓己は、私と理安の関係を妬んでいるだけ。

嫉妬に駆られて、常軌を逸したことをする人だっている。

理安は私を愛しているんだ。

その日の夕方、理安が花を手に帰ってきた。

いつも私を見るときと同じ、柔らかく温かな目をしていた。

その瞬間、胸の奥で何かがひび割れた。

――ほら。こんな人があなたを裏切るはずないでしょう。

キッチンで、彼はゆっくりと深く私にキスをした。

私も同じように強く彼に応えながら、何かを探していた。

嘘の証拠。不自然なところ。楓己の言葉を裏付ける、何か。

けれど、何も見つからなかった。

彼は私の一日について尋ねてきた。

私は何もなかったかのように笑顔を浮かべ、必死に嘘をついた。

その夜、私はもう一度試した。

ベッドの中で彼に身体を寄せ、指先を彼の胸へ這わせると、彼は私の手を優しく取った。

「紗世」

その声は柔らかく、疲れ切っていて、それでいて本物のように聞こえた。

「約束するよ。この仕事が終わったら、毎晩ちゃんと君との時間を作るから」

「......分かった」

私は小さく囁いた。

「愛してるよ、紗世。本当に」

「うん......」

彼は私の額にキスをすると、背を向けて横になった。

私は暗闇の中で横たわり、彼の寝息を聞きながら、どうすれば人はこんなにも上手に嘘をつけるのだろうと考えた。

もしかしたら、彼は嘘をついていないのかもしれない。

嘘をついているのは、楓己なのかもしれない。

私はその考えに命綱のようにしがみつき、朝を待った。

――

朝、私は眠ったふりをしていた。

理安が私の頬にキスをする。

「愛してるよ、紗世」

私は玄関のドアが閉まる音が聞こえるまで、目を開けなかった。

そして、正午になるまで、一歩も動けなかった。

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reviews

Elca Stephenson
Elca Stephenson
It is a great book so far. The writer however should put in more dedication and attention
2024-12-02 06:26:27
0
0
Daniel Omatta
Daniel Omatta
A must read.........
2023-10-02 19:49:20
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Niel Stevens
Niel Stevens
I love this book. It's so thrilling and captivating with lots of twists and exciting drama.
2023-01-13 01:35:46
1
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Niel Stevens
Niel Stevens
I love this book
2023-01-13 01:34:43
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