The set up

The set up

last updateLast Updated : 2023-11-09
By:  Kevin MutisyaCompleted
Language: English
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Synopsis

My story revolves around Molly who conspires with Samantha, the wife of a prominent TV host to expose him for being unfaithful so that she could make his competition to rise which ironically is the fact that The TV host Charlie is a show host for a cheaters show.

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Chapter 1

Bathtub scenario

人の心は日々変わりゆくものだ。

「あの、椿さん。やっぱり俺、椿さんのことが好きです。付き合ってください」

 高校一年生の初夏、誰もいない放課後の静かな校舎。予め、屋上へと繋がる階段の踊り場に呼び出しては今

世紀最大の勇気を絞って彼女に告白をした。

入学当初から学年一と噂され、親衛隊なるものまで設立されているという|椿理友菜《つばきりゆな》に告白するには絶好の環境下だった。

長く緩く巻かれた純粋な黒髪に、人形のように大きくクリっとした瞳。男たちは、誰もがあの瞳の眼中に自分が入ることを望み、告白を挑んだものは数知れない。そして、たった今彼女が捕えているのは、紛れもなく俺だ。

無謀だと分かっていても、|吉岡千晃《よしおかちあき》はこのチャンスを逃すわけにはいかなかった。

入学早々の体育祭の委員会で隣のクラスの彼女と一緒になり、彼女の愛らしい姿を至近距離で眺めているうちに、意図も簡単に落ちてしまった。

美少女だと陰ながら憧憬されている一方で、生粋の小悪魔だと噂されている。どきどきを誘うようなボディタッチ。仲良くなったあかつきには毎日のように返してくれるメッセージのやりとり。期待させるような言葉。  

椿からのアプローチにすべて経験済であった千晃は、自分は確実に彼女の恋愛対象になっているのだと信じて疑わなかった。

向かい合った彼女は、一瞬だけ天井を仰ぐと、両手指を腹部の前に組んで柔らかく微笑んできた。一定のリズムを刻んで揺れる体。それすらも可愛いと思ってしまう。

「ありがとう。千晃くんだよね?君には悪いけど……。君を恋愛対象としてみたこと、一度もないんだ」

柔らかい彼女の笑顔に油断した矢先だった。

―――今までありがとう。

状況の整理ができていないうちに、そう言葉を残して階下へと繋がる階段を下りていく。

その後ろ姿が憎らしいほど綺麗で、階段を一段ずつ下りていく度に揺れる黒髪を今すぐにでも追いかけたくなる程だった。

しかし、彼女に近づける権利はもうなくなった。高校に入学して初めて実った恋のつぼみは、残酷なほどに期待を膨らむだけ膨らませて、萎んでいってしまった。

「あぁ。振られちゃったかー」

失恋の傷心に浸っていると、頭上から声がして振り返る。千晃の告白現場の一部始終を傍観していたと主張するように、上階へと繋がる階段の途中から手摺に身を乗り出して、ひとりの男が此方を見てきていた。  

千晃はこの男を知っている。同じクラスの|桜田優作《さくらだゆうさく》という男で、入学当初からあまり学校には来ていない。 

肩まである黒髪をハーフアップにして、ワイシャツの釦は第二まで開いている。妙な色気を醸し出し、顔立ちも、どこかの俳優かのように整っていて、可もなく不可もなくの自分の顔とはお門違いの男だ。

クラスメイトの粗方とは話したことがある千晃でもこの男とは一切ない。そもそも学校へ来ていることの方が少ないのだから当然ではあるが、千晃は以前から謎の多いこの男に興味を抱いていた。

「椿かあー。アイツはやめといたほうがいいよ。そう簡単には落ちないから。……っていうか、もう遅いか」

初めて男が喋っている姿を見て、驚きを隠せなかった。  

普段見かけても、一匹狼でクラスメイトと話しているところなどみたことがないのだから……。

そんな彼が、今目の前で自分に話し掛けてきている。

「あんた面食いなんだね。椿のことが好きなのは意外だったけど」

勝手に千晃の中で抱いていた寡黙という彼へのイメージが崩されていく。その軽快に動く口元に目線を奪われ、千晃は先ほどの消失感など忘れて、目の前の男に興味津々だった。口をぽかんと開けて呆然としている姿が、余程アホ面だったのか、目の前の男の肩が上下に揺れ動き出す。

「そんな驚いた顔しないでよ。俺、普段は無口だと思われているみたいだけど、普通に喋るし。あんた同じクラスの吉岡千晃でしょ?」

普段は他人など興味なさそうにしている桜田が千晃のことを知っている……。

「君は、桜田優作くんだよね?」

目の前の男はこくりと頷くと、満面の笑みを浮かべてきた。桜田が千晃に笑いかけている、言葉を交わしている。この謎の多い男の情報がひとつひとつ暴かれていくのが面白くて、自然と興味をそそられた。

男は笑みを止めると、ゆっくり千晃に歩み寄ってきては、耳元まで顔を近づけてきた。離れていて気が付かなかったが、男からの仄かな甘い香りが鼻腔をくすぐる。同性なのに、やけに色気があって心臓がドキドキした。

「いいこと教えてあげるから俺といてよ。椿の話し相手になれる特典付きで」

艶めきのある吐息と共に背中から頭の先に筋でも通ったかのようなゾクゾク感を覚えた。

「いいよ、俺も桜田君に興味あるから」

同年代なのに、こうも見せつけられる色気のある雰囲気に、呑まれそうになりながらも、千晃は桜田の提案に乗っかった。椿の話し相手の特典なんて端から期待はしていない。

そもそも一度ならまだしも、二度まで振られている千晃が椿に近づける訳などない。だけど、それをも凌駕するくらいにこの男への興味は膨れていた。

誰にも群れない一匹狼の美男である桜田優作のことがもっと知りたくなった。

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To Readers

The set up by Kevin Mutisya is a romance novel full of conspiracies leading to jealousy and revenge. Molly Mendes is in a slump. She lost her job because she refused to do it with her former boss. Her editing gig is not paying much. The bills are piling up. When Samantha Brown approaches her for help, she readily agrees with the tasks. Molly has to conspire with Samantha to ridicule her unfaithful husband. Who is the man involved? It is no other than Charlie Brown, a known TV host. It is purely business for Molly, but things are getting messy. Can she come out unscathed?

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