Startseite / 恋愛 / アルファの官能図書館 / 『ディライラを暴け』第4章

Teilen

『ディライラを暴け』第4章

last update Veröffentlichungsdatum: 12.08.2026 16:42:36

 ディライラの視点

エレベーターの扉が再び静かに閉まり、私を突然の沈黙の中に閉じ込めた。

三十秒前に満ちていたあの電撃的な緊張感は、まるで最初から存在しなかったかのように消え去っていた。黒いカードを握る指先が小さく震える。太ももは濡れ、下着は台無しになり、私の最奥は彼が私に与えた衝撃の余韻でなおも脈打っていた。私はカードを見つめた。シンプルで洗練されたデザインに、彼の名前が銀色の浮き彫りで刻まれている。アルファ・ゼッド・ヴェイル。

私はいったい、何をやってしまったのだろう?

激しい恥辱感が、火のように肌を焼き尽くした。書類上でも、絆の上でもどうであれ、私はまだ名目的には人妻なのだ。それなのに、夫が所有するビルのエレベーターの中で、白昼堂々、別の男に指でいじくられて絶頂まで導かれた。屈辱の重みが喉の奥に固く閎(つか)える。私を押し広げる彼の指の感触、耳元で響いた低く面白がるような声が、今も残っていた。『愛しい嵐』。

続いて、激しい怒りが込み上げてきた。それは自分自身に対する怒りだった。マギーはすぐそこにいたのだ。立ち去ることだってできた。階段を使えばよかったのだ。それなのに私は留まり、自ら踏み込み、彼にその身を解体されるがままにした。なぜなら、私の中の壊れた一部がそれを望んでいたから。そんな風に見つめられることを求めていたから。

そして恥辱と怒りの下に、小さく、けれど執拗に、怒りを覚えるほどはっきりと存在していたのは——彼を求める欲求だった。それは快感を得ることだけが理由ではなかった。それも確かに天国のような心地よさではあったけれど、彼が発したあの言葉——『君は素晴らしい……見えているよ、愛しい嵐。君のすべてが』。その言葉が胸の奥深くにしがみつき、離れようとしなかった。

私は震える手でスカートを整え、エメラルド色のブラウスの皺を伸ばすと、一階のボタンを押した。扉が開くと、何事もなかったかのように顎を上げて歩き出した。あの金属の箱の中で自分の一部を売り渡したことなど、微塵も感じさせない足取りでヒールを鳴らしながら。

家に着くと、そこは静まり返っていた。

またしても。

今夜、カリクの不在はいつもと違う重みを持っていた。以前なら見慣れた退屈な空白だったものが、今夜は鋭く研ぎ澄まされていた。彼が今どこにいるのか、手に取るように分かった。誰と笑い合っているのか。誰のベッドへ這い込んでいくのか。

仕事をしようと試みた。画面のメールが滲んで見えない。ワインをグラスに注ぎ、キッチンのカウンターに立ったまま一気に半分まで煽った。整理する必要のないスパイスラックを並べ直してみた。何ひとつとして気を紛らわせることはできなかった。身体が落ち着くのを拒んでいる。肌に触れる服の生地の擦れすら、彼の手を思い出させた。彼の指先が魅せたあの執拗なまでの丁寧さ。私の快楽こそがこの世で最も魅力的な出来事であるかのように私の顔を見つめていた、あの眼差し。

私は早々にベッドに入った。自分で選んだ天井を、自分が建てた家で、完全に一人で築き上げた人生の中で、暗闇に横たわりながら見つめていた。

それでも記憶は容赦なく襲いかかってきた。彼の指の上で壊れていく私を捕らえて離さなかった、あの嵐のような青い瞳。声の低い唸り。私という存在をまるで極上の贅沢品であるかのように、後から己の指先を舐め清めたあの仕草。手がお腹を下り、無意識のうちに下腹部へと向かいそうになる。私は火傷でもしたかのように、弾かれたようにその手を引っ込めた。

情けない。

ろくに眠れなかった。

容赦のない灰色の朝が訪れた。私はワードローブの前にいつもより長く立ち尽くしていた。身体のあらゆる曲線を強調するバーガンディ色のドレス。着ていくに値する相手など誰一人いなかったため、一以上も袖を通していなかったそのドレスが、私を呼び寄せていた。これはビジネスのためだ、と自分に言い聞かせた。打ち合わせにふさわしい装いなのだと。それが嘘であることは、自分が一番よく分かっていた。

出かける前、鏡の前に立ち、じっと自分を見つめ直した。鏡の中の女の緑の瞳には、昨夜の嵐がまだ揺らめいていた。一人の男から、一点に集中した純粋な欲望と飢えを向けられたのがいつ以来か、思い出せなかった。あまりにも長い間餓死状態にあったため、空腹という感覚すら忘れていたのだ。

バッグと彼のカードを手に取り、私は家を出た。

車の中では、すでにマギーがタブレットを手に待っていた。彼女は私のドレスを一目見つめたが、それについては何も言わなかった。

「急ぎで調べられるところまで掘り下げてみたわ」と彼女は切り出した。「ゼッド・ヴェイルに関する公の情報は、想像通りよ。大富豪。アルファ。私生活は謎に包まれていて、手に届かない存在。でもカリクの会社は……」彼女は一瞬言葉を詰まらせた。「私たちが思っていたよりも悲惨だわ。表面上の華やかさの裏にある数字はボロボロよ。アルファ・ゼッドとのあの取引は事業拡大なんかじゃない、ただの延命措置。それがなければ、カリクの会社は数ヶ月で破綻するわ」

私は凍りついた。

あの一見自信に満ちた会話の数々。彼を心から信じていたあの夜の数々。私が彼を完璧に作り上げたおかげで、彼の嘘すらもしっかりとした手応えを持って感じられていたのだ。ショックは十秒ほどで収まった。そしてそれは、より冷酷な感情へと滑らかに姿を変えた。

いい気みだ。

燃えて灰になればいい。

アルファ・ゼッドのビルは、抑制された権力の象徴のように聳え立っていた。秘書との会話で、彼が午後の予定をすべて空けていることを知らされた。その事実が私のお腹の奥深くに沈み込み、居座り続けた。私はすぐに彼のオフィスへと案内された。

彼のオフィスは街を見下ろす大きな窓を備えた広大な空間だったが、冷々とした印象はなかった。本棚には本がぎっしりと並び、それらは飾りではなく、実際に読み込まれて背表紙に折り目がついていた。ここは、実際に思索に耽る人間の部屋だった。

私が足を踏み入れた時、彼はすでに立ち上がっていた。仕立ての良いスーツを身に纏い、その嵐のような青い瞳が、私が入ってきた瞬間に私を捕らえた。抗う間もなく、全身を熱が駆け巡る。やがて彼は、温かみのある笑みを浮かべた。

「ディライラ」滑らかな声で、彼は私を呼んだ。「何か飲むかね?」

私は社交辞令を一切省いて言い放った。

「カリク・ムーンベーンとの取引を中止してちょうだい」

彼は指を組みながら、ゆっくりと椅子に身を預けた。まるでこの部屋の中に私しか存在しないかのような眼差しで私を見つめながら。「まずは座りたまえ、ディライラ」

「立ったままで結構よ」

かすかな笑みが彼の顔に浮かんだ。彼は相変わらずの丁寧さで椅子を示し、私は結局、腰を下ろした。

「昨日あなたが聞いたプレゼンは、ただの飾りよ」私は冷静に告げた。「その裏にある数字は悲惨なものだわ。彼の会社は一以上前から出血し続けている。提案されている取引は成長のためのパートナーシップなどではなく、ただの救済措置に過ぎない。そしてカリク・ムーンベーンは、果たせもしない約束をする常習犯よ。私は誰よりも彼の過去の実績を知っているわ。悪質な投資になるはずよ」

彼はしばらくの間、無言でただ私を見つめていた。

「誰よりも彼の過去を知っている、か」言葉の味を噛みしめるように、彼はゆっくりと繰り返した。「なかなか興味深い表現だな」

「事実よ」

「そうだな」彼は机に肘をつき、身を乗り出した。あの危険な笑みを再び浮かべながら。「悪い子だ」

私は彼の視線を受け止めた。「……なんですって?」

「夫の会社を裏で潰そうとしているわけだ」咎める様子もなく、むしろ感心したように彼は言った。「彼のビジネスライバルとベッドを共にした後にね。実に素晴らしいよ、ディライラ。大胆とすら言える」

顔に激しい熱が吹き抜けた。「それはこれとは何も関係——」

「エレベーターでのことかね?」私の思考を見透かしたように、彼は尋ねた。「これはビジネスだ……そう自分に言い聞かせたいのだろうね」彼は首を傾げた。「教えてくれ。これほどのことをされておいて、本当に彼が君の保護を受けるに値すると思っているのかね?」

その質問は、私の柔らかい傷口に突き刺さった。私は何も答えなかった。

「そうだろうとも」彼は立ち上がり、ゆっくりとデスクの回りへと歩を進めた。「これが私の条件だ」

「あなたに条件を出す権利なんて——」

「一週間だ」彼はあっさりと口にした。「一週間、私に時間をくれたまえ。そうすればカリクとの取引から手を引くだけでなく、その会社を解体して見せよう。私にはそれを実行に移すだけの力があることは、君も知っているはずだ」

私は彼を凝視した。「あなたは何が起きたのかすら知らないくせに」

彼の表情に変化が生じた。「あの女——レイラだったか? との不倫は十四ヶ月前に始まった。離婚届はあなたに突きつけるずっと前に作成されていたのだよ。彼は単に適切なタイミングを待っていたに過ぎない」彼は言葉を置いた。「選択を誤ったな」

肺から酸素が抜け落ちた。「どうしてそれを……」

「私は多くの人間について、あまりにも多くのことを知っているのだよ、ディライラ。この立場にいるとはそういうことだ」焦る様子もなく、彼はデスクの自身の側へと戻った。「さて。拒否した場合はどうなると思う?」

「私はこのドアを出ていくだけよ」自分の答えに自信が持てないまま、私は呟いた。

「それもいいだろう」彼は思慮深く頷いた。「そして私は、私のパーティーで何があったかを周囲に話すことになる。昨日の午後、あのエレベーターの中で何が起きたかをね。君の主張と私の主張のぶつかり合いになるが……私はアルファであり、君は夫が親友との婚約を発表した夜に私のベッドへ這い込んできた女だ」彼はその言葉をしばし響かせた。「君にはその物語をコントロールすることはできまい」

私の顎が固く緊迫した。「……脅迫ね」

「現実だよ」彼の声は静かで、完全に誠実だった。「そしてはっきり言っておくが、こんな手段は使いたくないのだ。私は君が好きだ。あの男が思わせ込もうとした以上の価値が君にはあると思っている。存在しない振りをしない程度には君を尊重しているからこそ、この現実を伝えているのだ」彼は私の目を離さなかった。「私にこれを使わせない理由をくれたまえ」

濃密な沈黙が、二人の間に流れた。

「……一週間よ」ついに私は言った。

彼は満足そうに一度頷き、唇の端に笑みを浮かべた。

そして彼はデスクの引き出しに手を伸ばし、小さく洗練されたパッケージの箱を二人の間に置いた。彼が口を開く前に、それが何であるか私には分かった。

遠隔操作式のパンティバイブレーター。

私は生唾を飲み込んだ。

「今日の午後、これを装着してもらう」四半期報告書でも話し合うかのような平静でビジネスライクな声で、彼は言った。「大切な用件がある。終始、それを身につけていてほしい」

バーガンディ色のドレス越しに、乳頭が痛いほど固くなった。全身の警戒アラームが一斉に鳴り響く。お腹の底へ熱い蜜が溜まっていく。指先がピクリと跳ねた。

私は箱へ向かって、手を伸ばした。

Lies dieses Buch weiterhin kostenlos
Code scannen, um die App herunterzuladen

Aktuellstes Kapitel

  • アルファの官能図書館   『私の男性子守りは夢魔(インキュバス)』第21章

    スージーの視点「はい」私は彼を合わせようとした。ザックの手が私の腰をしっかりと掴み、動きを止めた。「まだだ」声は低く、掠れていて、ここ数日私を支配してきたあの抑制がすでに滲んでいた。「お前が俺を寸止めして、先走りが出るまで焦らしたんだ。勝手に沈み込んで欲しいものを取るなんて、そんなことさせてやるわけがない」彼は私を持ち上げ、太く充血した先端を、びしょ濡れの私の割れ目に押し当てた。それから私を上下に引きずり、熱く筋の浮いた彼の全体を、根元から先端まで、私の濡れた襞で何度もキスさせた。滑る摩擦に、太腿が震えた。「見てみろ」彼は低く囁いた。「いい子の雌犬みたいに、化け物のチンポをびしょびしょに濡らして。擦れ。お前が俺を縛りつけている間に、どれだけ硬くなったか感じろ」私は呻きながら擦り続けた。毎回、陰核が先端に引っかかった。私が彼をてかてかに濡らし、滴らせた頃、彼は親指で私の唇を割り開き、二人で見つめられるようにした。それから重い彼の棒を、開いた私の割れ目に、湿った肉の音を立てて何度も叩きつけるように叩きつけた。陰核と入り口に、直接何度も。「汚らしい女だ」叩きつけながら彼は唸った。「俺が化け物だと知っても、まだこんなに開いて。眠っているお前を食っていたものに、まだ滴らせている」叩。「お前を狩ったチンポに、まだ伸ばされたいと懇願している」叩。「言え」「私は汚らしい女です」私は喘いだ。「あなたが化け物だと知っていても、まだあなたのチンポが欲しいんです」やっと彼は先端を入り口に当てた。最初の一寸を与え、すぐに引き抜いた。また入れて——先端だけ——また抜いた。浅い、弾けるような突きで焦らし続け、私は泣きながら沈み込もうとした。「お願い——」「きちんと頼むまでだめだ」「お願い、チンポを入れて」私は懇願した。「縛って寸止めした汚らしい女を、お願い犯して」彼は私を引き下ろすと同時に突き上げた。太い先端が容赦なく私を押し開いた。一寸一寸、根元まで沈められ、付け根が陰核に擦れた。焼けるような感触と、ありえないほどの充満が、私の喉から壊れた声を引き出した。ザックは殴られたように呻いた。「くそ。見てみろ。インキュバスのチンポに跨って、まるでそのために作られたみたいに。お前の貪欲な小穴が、もう俺を搾り取ろうとしている」私は彼の上で動き始めた。腰を回し、上が

  • アルファの官能図書館   『私の男性子守りは夢魔(インキュバス)』第20章

    スージーの視点彼の瞳が鋭く細められたが、何も言葉を発しなかった。私は寸分違わぬペースを刻み続けた。彼がかつて私に幾度となく施してきた、あの手解きそのもののリズム。大きく、一定の引き上げ。先端を軽く捻る動き。私の手の中で彼を完全に硬く膨張させるには十分だが、真の解放を与えるには決して足りない力加減。先端に一筋の先走り汁が滲み出ると、親指でそれを塗り広げ、作業を続けた。「あの夢のことよ」私は言葉を継いだ。「目覚めるたびに私が疲れ果てていた一方で、あなたはいっそう休まった顔をしていた理由。事の後に、私の肌に染みついて離れなかった香り。望んでもいない時にさえ、私の肉体があなたに応えてしまう異常さ。そして何より、まるで最初から私の頭の中に入り込んでいたかのように、初めて触れた瞬間からあなたが私の感じさせ方を完璧に知っていたという事実」わずかに握る力を強め、さらに速度を落とした。彼の腰が一度だけ微動だにし、それから硬直して静止した。腕の筋肉が、スカーフの拘束に抗うように隆起した。「今日、調べたの」私は言った。「インキュバス――夢魔」その一音一音を引き延ばすように、静かにその単語を囁いた。ザックの顎の筋肉が強張った。それでもなお、彼は沈黙を守り続けた。彼から学んだ通りの忍耐強さで、私は彼を寸止めし続けた。彼の呼吸が深まり、私の手の中でペニスが激しく跳ね上がるたびに力を緩め、肉茎だけを撫でて、張り詰めた緊張が退くまで亀頭への愛撫を焦らし続けた。そして、再び最初から高め直す。彼の自制心は見事なものだったが、限界の縁に留め置く時間が長くなるにつれ、その軋みは目に見えて露わになっていった——太ももの微かな震え、結び目の上で指先が握り拳へと固く丸められていく様。「もう嘘はやめて」努めて冷静な声を保ちながら言った。「私に何をしてきたのか、夢の中で、そして目が覚めている間に何をしてきたのか、真実を話しなさい。それまで、私からは何一つ与えてあげない」もう一度だけ、根元から先端へとゆっくりときつく拳を這わせ、そして根元を固く包み込んだまま完全に手を止めた。ザックの瞳が私を捉えた。その奥に、本物の警戒の色が微かに走るのが見えた。私は待った。ザックは長い間、私の視線を受け止め続けた。私は手を少しも動かさず、これ以上の摩擦を一切拒絶するように、彼のペニスの根元をしっかりと握り

  • アルファの官能図書館   『私の男性子守りは夢魔(インキュバス)』第19章

    スージーの視点一人きりで目を覚ました。ベッドの反対側には、まだ温もりが残っていた。シーツにも私の素肌にもシダーウッドの香りが染みつき、息を吸い込むたびに肺を満たした。以前よりも濃く、より芳醇で、ほとんど甘やかさすら帯びており、喉の奥にはまだその味が残っていた。まるで一晩中深い水の中を泳ぎ続けていたかのように、手足が鉛のように重い。両脚の間は過敏を極め、ありふれたセックスとはまるで無縁な鈍い痛みが微かに残っていた。ゆっくりと身を起こした。一瞬、部屋がぐらりと傾いた。昨夜の出来事は、決して夢などではなかった。そうではないと思い込もうとする余地すら、私にはもう残されていなかった。私に押し当てられていた腰の擦過、両脚の間に触れていた手、私を再び眠りの奥へと引きずり込んだあの緩やかに波打つ絶頂——そのどれ一つとして、睡眠の産物などではなかったのだ。彼は起きていた。私が意識の明暗を漂っている間、私から奪い続けていたのだ。そして私は、それを許してしまっていた。*ノートパソコンへと手を伸ばした。検索履歴は瞬く間に埋め尽くされていった。同じ男の性的な夢を繰り返し見ること目覚めた時の激しい疲労感と疼き彼につきまとい、私の素肌に染みついて離れない香り私が精気を吸い尽くされて目覚める一方で、彼が一度として疲れを見せない事実心が抗おうとしている時でさえ、私の肉体が彼に反応してしまう異常さ検索結果が辻褄の合わない答えを返すたびに、症状を一つずつ検索バーに打ち込み、新たな言葉を足していった。三ページ目に達した頃、ひとつの単語が繰り返し画面に現れるようになった。――インキュバス。夢魔。古い伝承、現代の仮説、散在する記録の数々が混ざり合い、輪郭を失うまで、次から次へと検索結果をクリックして読み耽った。どういうわけか、それらはすべて同じひとつの結論を指し示しているようだった。欲望を糧とする存在。 夢に入り込む魔物。 狙われた者が起きている間であっても、その肉体に影響を及ぼすことができる力。 獲物が身を委ねるほどに、さらに強大さを増していく怪物。キーボードの上で、指先がすっと冷たくなった。文字が滲んで一つに溶け合うまで画面を見つめ続け、それからパソコンを閉じ、家の中の気配に耳を澄ませた。階下のどこかで、ザックがいつもの朝の日課をこなしている音がしていた。

  • アルファの官能図書館   『私の男性子守りは夢魔(インキュバス)』第18章

    ザックの視点「ここにいる」さらに声を落とし、優しく繰り返した。「ただ感じればいい。お前は守られている」 彼女は意識の霞のあまりにも深くに沈み込んでいたため、それが嘘だと見抜くことすらできなかった。 私は自らの腰のうねりにより明確な意図を込め、ペニスの全体を彼女の身体へとしっかりと擦りつけさせた。同時に手先が再び上へと滑り、シャツの下で胸を包み込み、親指で硬く尖った乳首を捉えた。彼女は眠気に濁った甘い声を漏らし、その触れ合いに応えるようにほんのわずかに背中を反らせた。霞のせいで反応は鈍かったが、意識が戻るにつれて、彼女の放つ活力はより芳醇さを増していった。すべてを感じ取っていながら、彼女にはそれを制止するための意志をかき集めることすらできなかったのだ。私は彼女をその場所、眠りと覚醒の狭間に宙吊りにしたまま、奪い続けた。手先を再び下へと滑らせた。手のひらが両脚の間に触れた瞬間、彼女の喉から甘く引き裂かれた吐息が零れ落ちた。彼女はまだ薄い部屋着のショートパンツを穿いていたが、その布地はすでにぐっしょりと湿り気を帯びていた。濡れそぼった木綿越しに秘部の外側を包み込むように手を当て、膣口からクリトリスへ、そして再び下へとゆっくりとなぞり上げた。彼女の熱気が布地を突き抜け、私の素肌へと直接染み渡ってくる。「そうだ」彼女の首筋に囁きかけた。「ただ、感じるだけでいい」腰に回したままの手で彼女の腰骨を引き寄せ、お尻の柔らかな曲線を私のペニスへと完全に密着させた。新たな角度によって割れ目に沿ってより力強く擦り上げることが可能になり、計算された腰のうねりを刻むたび、硬く反り勃った肉茎の長さが彼女を擦り上げた。彼女はそれを肌で感じ取っていた。半ば朦朧としながらも、その肉体は私の圧力と大きさを克明に認識していた。本能的な腰の微かな押し返しが、私の動きに応えていた。私のものだ。ついに開かれた。抗うこともなく、ついにすべてを差し出している。その思考は、本来抱くべき以上に私を満足させた。濡れた布地越しに再び彼女を撫で、お尻にペニスをゆっくりと擦りつけるリズムに合わせて、包み込み、擦り上げた。彼女の小さな反応の一つひとつ——震える吐息、無意識の腰の揺らめき、溢れ出る情欲の新たな拍動のすべてが、私の中へと真っ直ぐに注ぎ込まれていった。すべてを感じ取れる程度に意識があり、それでいて

  • アルファの官能図書館   『私の男性子守りは夢魔(インキュバス)』第17章

    ザックの視点彼女の意識が深い眠りへと沈み込んだまさにその瞬間を、私は克明に感じ取っていた。ほんの一瞬前まで、彼女の呼吸にはまだわずかな警戒心が残されており、完全な降伏を拒む最後の一筋の理性が保たれていた。だが次の瞬間、その糸がぷつりと切れた。彼女の身体は私の腕の中で柔らかく重みを増し、何日もの間抱え込み続けていた全身の筋肉の緊張が、ついに完全に解き放たれたのだ。その無防備な降伏に含まれていた信頼の重みは、これまでに彼女から得たどの絶頂よりも遥かに深く、強烈に私を打ち据えた。それはより芳醇で、澄み切っていて、どこか甘やかさすら帯びていた。私は彼女の腰に回した腕の力を強め、シダーウッドの香りをさらに濃密に放って二人の周囲の空気を満たし、彼女の眠りの奥深くまで染み渡らせていった。そして、計算された緩やかな吸引で、彼女から精気を吸い上げ始めた。絶頂であれば刹那の激しさを与えてくれただろうが、これはまるで別物だった。彼女の全身を巡る安堵感——守られているという実感、信頼、支配されることなくただ抱きとめられているという稀有な感覚——そのすべてを、私は糧として貪っていた。私のペニスはすでに硬く反り勃ち、彼女のお尻の柔らかな曲線へと押し当てられていた。薄い布地越しに伝わってくる彼女の熱気をただ吸収し、眠る身体の微かな蠢きを感じ取りながら、私は数呼吸の間じっと身動きを止めていた。それから、抑制の利いた腰のうねりを一度だけ自らに許した。自らの剛直の長さをお尻の割れ目と太ももの裏側に沿って擦り上げるのに、ちょうど十分な力加減。私に押し当てられた彼女の温もりと、眠りの中にいる肉体が本能のままにさらに身を寄せてくる感覚を味わうのに、十分な動きだった。彼女は目を覚まさなかった。うなじにゆっくりと息を吹きかけ、慎重に、自制を保ったままもう一度同じ動きを繰り返した。私の中へと流れ込んでくる彼女の活力の温もりと、ペニスに擦り合わされる彼女の肉体の摩擦が、下腹部に深い拍動を生み出し、息を吸うごとにそれは力強さを増していった。彼女は、自らがどれほど完全に扉を開け放ってしまったのか、まるで気づいていなかった。そして私には、二度と彼女にその扉を閉ざさせる気など毛頭なかった。焦る必要のないペースを保ち続けた。手先がシャツの裾から滑り込み、手のひらが温かなお腹の平らな肌を滑って、さらに上

  • アルファの官能図書館   『私の男性子守りは夢魔(インキュバス)』第16章

    スージーの視点ザックは本を閉じ、それを脇に置いた。どういう意味かと問い詰めることはしなかった。ただわずかに私の方へと身体を向け、耳を傾けた。「大学にいた頃はね」私は言葉を続けた。「自分だけの部屋があった。自分だけの予定があった。私がどこにいるのか、誰と話しているのか、ちゃんと『責任ある行動』をとっているかなんて、誰も監視してこなかった。夜遅くまで出歩いたって、出歩かなくたってよかった。夕食にシリアルを食べたいと思えば、そうできた。ただ……ありのままの自分で存在することができたの」ソファのクッションのほつれた糸先を指で弄んだ。「卒業してここに戻ってきたのは、人生で最悪の決断だったわ。玄関のドアをくぐった瞬間に、すべてがまた息苦しく迫ってきたのよ。規則。期待。まるで彼らが管理しなければならない子供であるかのように扱われる、あの絶え間ない感覚」私は彼を一瞥し、そしてすぐに視線を逸らした。「貯金をしているの……誰にも内緒で。余ったフリーランスの報酬はすべて、両親の知らない口座へ回している。あと少しなのよ。あと数ヶ月もすれば、完全にここを出ていける。両親が留守のこの二週間の猶予は、背後から誰かに覗き込まれることもなく、私が自力で計画を立てられる初めての時間なの」自嘲混じりの乾いた息が口から漏れた。「皮肉よね、よりによって男性子守りなんて残していったんだから」ザックはほとんど反応を示さなかったが、私の話に興味を惹かれたのが見て取れた。口を挟むことなく、自らが発言する順番をただ待つのではなく、その意識のすべてを私に向けてじっと耳を傾けていた。「いろんな場所を転々としているのよね」思わず口をついて出た。「そうでしょう?」わずかな沈黙。「そうだ」彼は答えた。その声は、いつもよりも静かだった。「一つの場所に長く留まることはない」まだ続きがあるのを感じ取り、私は待った。彼は遠くの壁をしばし見つめ、それから私へと視線を戻した。「ひどく長い間、ずっと一人で生きてきたんだ」「自分の意志で?」 彼の口元がかすかに弧を描いた。「最初はな」 その言葉は飾り気がなかったが、想像していたよりも遥かに重い何かを孕んでいた。彼は同情を求めている風でもなかった。その率直さは平然としていて、どこまでも淡々としており、それが私の胸を締めつけた。ザックが初めて玄関に足を踏み入れて以来、彼は理

Weitere Kapitel
Entdecke und lies gute Romane kostenlos
Kostenloser Zugriff auf zahlreiche Romane in der GoodNovel-App. Lade deine Lieblingsbücher herunter und lies jederzeit und überall.
Bücher in der App kostenlos lesen
CODE SCANNEN, UM IN DER APP ZU LESEN
DMCA.com Protection Status