Masukディライラの視点
あばら骨を激しく打ち叩く心臓の鼓動を感じながら、私はゼッドの専用バスルームから一歩を踏み出した。滑らかで目立たないバイブレーターは今や私の密核にぴったりと収まり、その柔らかいシリコンは私の体温で温まっていた。オフィスに足を踏み入れて二歩目と進まないうちに、それは予告もなくブーンと振動を開始した。
低く、一定の振動が、充血して過敏になった私の肉に直接打ち寄せる。
「くっ……あふっ」
私は鋭く息を呑み、身体を支えるために思わずドア枠へ手を伸ばして掴みついた。膝が瞬時に砕けそうになる。突然の容赦ない刺激が、背骨を駆け上がり、太ももを下る鋭く電撃的な火花を散らした。思考が吹き飛ぶ。脚の間の圧倒的な脈打ち以外、頭の中が真っ白になった。
ゼッドは巨大なデスクの背後に腰掛け、捕食者のような暗い満足感を瞳に宿して私を見つめていた。赤く火照った私の頬、震える太もも、そして木枠に食い込む指先の爪に至るまで、私の反応のすべてを観察しながら、彼の嵐のような青い瞳は楽しげに輝いていた。
「完璧だ」低い声で、彼は呟いた。「その顔は、間違いなく今朝見た中で最高のものだよ、愛しい嵐」
「……止めて」私は歯を食いしばって唸った。空いた方の手で下腹部を強く押しつけ、この狂おしい振動をどうにかして止めようとした。「ゼッド、お願いだから——」
彼は低く笑い声を上げた。その音が私にさらなる震えをもたらす。「もうそんなに甘く乞うてくれるのかい? まだこの部屋から出てすら居ないというのに」彼はあの急ぐことのない優雅な動作で立ち上がると、まるで貴婦人をディナーへエスコートする完璧な紳士のようにデスクを回り込み、腕を差し出してきた。「行こうか?」
提示された彼の腕を見つめながら、パニックが急速に湧き上がった。彼は私に、こんなものを擦り付けさせて振動させたまま、人前に出ろと言うのだ。「ゼッド……こんな状態で歩けるわけがないわ。今は無理よ」
「歩けるさ」彼は穏やかに、どこか優しく言った。「そして君は歩くのだ。私のためにね」
私がさらなる反論を口にする前に、彼はポケットに手を入れ、小さな黒いリモコンを取り出した。彼が親指を軽く動かすと、振動がピタリと止まった。突然訪れた静寂に、私は安堵で眩暈がしそうだった。身体から緊張が抜け落ち、肩を落としながら、重く震える息を吐き出した。
「……ありがとう」制する間もなく、言葉が口から漏れていた。
彼の笑みが深まり、その瞳に愛おしむような光がうっすらと揺らめいた。「腕を取りたまえ、ディライラ」
私はほんの一瞬躊躇したものの、彼の肘の内にそっと手を滑らせた。私の脇腹に押し当てられた彼の体温の確かな熱さは、すでにあまりにも濃密に感じられた。私たちは一緒にオフィスを出た。タイル張りの床に私のヒールの音が響く。一歩踏み出すごとに、太ももの間で何が待っているのかを思い出さされた。
役員や取締役たちが集まる広大な会議室の重厚な観音扉をくぐった瞬間、バイブレーターは再び息を吹き返した。今度は、ずっと高く、より強い設定で。
私は激しく身体を跳ねさせ、声を噛み殺す間もなく、柔らかく無意識の悲鳴が唇から漏れ出た。太ももを強く締め付けたが、それはただおもちゃを私の密核へさらに深く押しつける結果にしかならなかった。
ゼッドは身をかがめ、その温かい息を私の耳元に吹きかけながら囁いた。「君の猶予の時間はここまでだ、愛しい嵐。その美しい顔の平穏を保つよう、努力したまえ」
彼は持ち前の優雅さで何食わぬ顔をして私を室内へとエスコートし、集まっていた男女に紹介して回った。「皆さん、こちらはディライラ・ムーンベーンさんです。本日ご一緒いただく、信頼できるビジネスパートナーですよ。ディライラ、楽にしてください」
私は脚をガクガクと震わせながらも、礼儀正しいビジネス上の笑顔を無理やり作り、室内へ向かって頷いた。過敏になり切った密核へ容赦なく打ち寄せる振動が、望んでもいない快楽の波を次から次へと最奥へ送り込んでくる。ゼッドは長いテーブルの最上席にある自分の隣の椅子を引き——どこまでも紳士的に——私は感謝しながらそこへ沈み込んだ。
会議が始まった。
ゼッドは圧倒的な権威をもってプレゼンテーションを開始した。四半期予測、戦略的買収、市場拡大について語る彼の低く力強い声は、どこまでも一定で支配的だった。室内の他の誰から見ても、彼は完璧に状況をコントロールしているように見えた。だがその一方で、テーブルの下では、彼の親指がまるでストレス解消のおもちゃでも弄ぶかのように、カジュアルにリモコンを操作していた。
彼は最初は低く、焦らすような設定から始めた。それは心地よくも一定の低いハミングで、私は席の上で不快そうに身をよじらせるしかなかった。頬に熱が花開く。バーガンディ色のドレスの生地越しに、乳頭が痛いほど固くなった。
「ムーンベーン夫人」数分後、年配の役員の一人が心配そうに眉をひそめながら言った。「体調でもお悪いのですか? 少々顔が赤いようですが」
「大丈夫です」声がきつくならないよう必死で言葉を絞り出した。「ただ……少し風邪気味なだけですの。お気にしないでください」
隣でゼッドの唇が、抑えきれない冷笑にピクリと跳ねた。彼はプレゼンの会話のペースを一切乱すことなく、強度を一段引き上げた。
振動が跳ね上がる。私は溢れ出しそうになる呻き声を抑え込むため、下唇を強く噛み締めた。太ももを固く閉じ合わせすぎて、筋肉が悲鳴を上げる。生え際に汗が滲み、脚の間のあらゆる神経が覚醒して叫び声を上げていた。
「ゼッド」メモを取る振りをしながら彼の方へわずかに身を寄せ、息を殺して必死に囁いた。「お願い……強すぎるわ」
「いい子にして静かにしていなさい」私を見ようともせず、二人だけにしか聞こえない低い声で、彼は囁き返した。「それとも、君のその美しい膣が今どれほど蜜で濡れそぼっているか、皆に知らせたいのかね?」
その淫らな言葉と脈打つおもちゃのダブルパンチに、私は甘い声を漏らしそうになった。爪白くなるほど固く、テーブルの端を掴みしめた。
長引く会議の間中、彼は設定を交互に変え続けた。身悶えさせるような低い焦らしの脈動から、絶頂の縁まで突き飛ばすような突然の鋭いピークへ。私は理性を失いつつあった。下着はぐしょぐしょに濡れていた。呼吸は浅く荒くなっていた。テーブルの周りで交わされる言葉に、ほとんど集中することができなかった。
会議の半ば、自分が危険なほど絶頂の縁で揺れ動いているのを感じたまさにその時、彼は突然それをオフにした。
私は椅子の上で崩れ落ちそうになりながら、深く感謝の息を吸い込んだ。解き放たれなかった快楽に、身体が震える。この至福の一分間だけ、私は再び思考を取り戻すことができた。
「実に素晴らしい出来映えだよ」プレゼンを続けながら、ゼッドは優しく、どこか愛おしそうに低く呟いた。
けれど、その慈悲は残酷で短いものだった。二分も経たないうちに、彼は再びバイブレーターのスイッチを入れた。今度は、それまで以上の強さで。
喉から引き裂かれそうになる喘ぎ声を殺すため、私は拳を口元に強く押し当てなければならなかった。椅子の上で腰が勝手に跳ね上がる。快楽がお腹の中で、激しく容赦なく、より固く渦を巻いていく。
会議がようやく終了し、最後の役員が部屋から退出していく頃には、私は完全にボロボロになっていた。脚はまるでゼリーのように感覚がなく、まともに立っていることすらできなかった。未発散の欲求に、全身が火照り、震えていた。
ゼッドは最後の人間が出ていくと重いドアを閉め、こちらへ振り返った。その瞳は、暗い飢えで燃え上がっていた。
「今日は実にいい子にしていてくれたね、ディライラ」欲情で声を掠れさせながら、彼は言った。「ご褒美をもらう資格があるようだ」
彼は二歩で部屋を横切り、私の腰が彼の巨大なデスクの端に当たるまで私を押し込めると、自分の方へと引き寄せた。
「ゼッド……鍵がかかっていないわ」彼のて手が私のドレスの裾の下へと滑り込んできた時、私はパニックになって囁いた。「誰かがいつでも入ってくるかもしれないのよ——」
「入らせておけばいい」蜜で濡れたバイブレーターを脇へ押しやりながら、彼は低く唸った。そして躊躇することなく、濡れそぼった私の最奥へ太い指を2本深く突き入れ、目の前で星が弾けるあの過敏なスポットへ完璧なカーブを描いて指先を擦り当てた。「自分がどれほど淫らな悪い子なのか、ついに見られるのが怖いのかね、愛しい嵐?」
私は頭を後ろにのけ反らせ、切ない声を上げた。「駄目……ここでは駄目——」
だが、私の抵抗は一瞬で溶け去った。バイブレーターが低く私を震わせ続ける中、彼の指は深く一定のストロークで蠢き、親指は熟練の動きで膨らんだ密核を弄び続けた。二重の刺激は、耐えがたいものだった。
「ああ、神様……っ、ゼッド……っ」彼の手に向かって、私は腰を必死に打ち付けながら声を上げた。
「そうだ」首筋に熱い吐息を吹きかけながら、彼は囁いた。「その愛しい声を聞かせておくれ。こんな君を見られるのは私だけだ。私一人だけだ」
私は抗うのを完全にやめた。広大なオフィスの中に、忍び寄る快楽が耐えがたいピークへと達するにつれ、私の喘ぎ声は大きく、恥知らずに甘く響き渡った。私の肉壁が彼の指を固く、より固く締め付けていく。
「いっちゃう……っ、もう耐えられない——」
「私に捧げなさい」支配的な、暗い声で彼は命じた。
絶頂は突然、激しく私を襲った。全身が金縛りに遭ったように痙攣し、強烈な快楽の波が私を切り裂いていく中で、私は鋭い悲鳴を上げた。ここ数年で一番激しい絶頂に、私の膣は彼の指を強く絞めつけ、手には溢れ出た蜜が滴り落ちた。
絶頂のすべての余韻が去るまで、ゼッドはゆっくりと、ていねいに私を愛撫し続け、最後の震えが消え去るまで甘い褒め言葉を耳元で囁き続けてくれた。そしてようやく、彼は優しく指を引き抜き、丁寧な手つきで私のドレスを整えると、一歩後ずさった。
表面上だけは、二人は再び平静さを取り戻した。
頬を赤らめ、足元をふらつかせながら、私がまだ呼吸を整えようとしていたその時、オフィスのドアが予告もなく開いた。
カリクが入ってきたのだ。
スージーの視点「はい」私は彼を合わせようとした。ザックの手が私の腰をしっかりと掴み、動きを止めた。「まだだ」声は低く、掠れていて、ここ数日私を支配してきたあの抑制がすでに滲んでいた。「お前が俺を寸止めして、先走りが出るまで焦らしたんだ。勝手に沈み込んで欲しいものを取るなんて、そんなことさせてやるわけがない」彼は私を持ち上げ、太く充血した先端を、びしょ濡れの私の割れ目に押し当てた。それから私を上下に引きずり、熱く筋の浮いた彼の全体を、根元から先端まで、私の濡れた襞で何度もキスさせた。滑る摩擦に、太腿が震えた。「見てみろ」彼は低く囁いた。「いい子の雌犬みたいに、化け物のチンポをびしょびしょに濡らして。擦れ。お前が俺を縛りつけている間に、どれだけ硬くなったか感じろ」私は呻きながら擦り続けた。毎回、陰核が先端に引っかかった。私が彼をてかてかに濡らし、滴らせた頃、彼は親指で私の唇を割り開き、二人で見つめられるようにした。それから重い彼の棒を、開いた私の割れ目に、湿った肉の音を立てて何度も叩きつけるように叩きつけた。陰核と入り口に、直接何度も。「汚らしい女だ」叩きつけながら彼は唸った。「俺が化け物だと知っても、まだこんなに開いて。眠っているお前を食っていたものに、まだ滴らせている」叩。「お前を狩ったチンポに、まだ伸ばされたいと懇願している」叩。「言え」「私は汚らしい女です」私は喘いだ。「あなたが化け物だと知っていても、まだあなたのチンポが欲しいんです」やっと彼は先端を入り口に当てた。最初の一寸を与え、すぐに引き抜いた。また入れて——先端だけ——また抜いた。浅い、弾けるような突きで焦らし続け、私は泣きながら沈み込もうとした。「お願い——」「きちんと頼むまでだめだ」「お願い、チンポを入れて」私は懇願した。「縛って寸止めした汚らしい女を、お願い犯して」彼は私を引き下ろすと同時に突き上げた。太い先端が容赦なく私を押し開いた。一寸一寸、根元まで沈められ、付け根が陰核に擦れた。焼けるような感触と、ありえないほどの充満が、私の喉から壊れた声を引き出した。ザックは殴られたように呻いた。「くそ。見てみろ。インキュバスのチンポに跨って、まるでそのために作られたみたいに。お前の貪欲な小穴が、もう俺を搾り取ろうとしている」私は彼の上で動き始めた。腰を回し、上が
スージーの視点彼の瞳が鋭く細められたが、何も言葉を発しなかった。私は寸分違わぬペースを刻み続けた。彼がかつて私に幾度となく施してきた、あの手解きそのもののリズム。大きく、一定の引き上げ。先端を軽く捻る動き。私の手の中で彼を完全に硬く膨張させるには十分だが、真の解放を与えるには決して足りない力加減。先端に一筋の先走り汁が滲み出ると、親指でそれを塗り広げ、作業を続けた。「あの夢のことよ」私は言葉を継いだ。「目覚めるたびに私が疲れ果てていた一方で、あなたはいっそう休まった顔をしていた理由。事の後に、私の肌に染みついて離れなかった香り。望んでもいない時にさえ、私の肉体があなたに応えてしまう異常さ。そして何より、まるで最初から私の頭の中に入り込んでいたかのように、初めて触れた瞬間からあなたが私の感じさせ方を完璧に知っていたという事実」わずかに握る力を強め、さらに速度を落とした。彼の腰が一度だけ微動だにし、それから硬直して静止した。腕の筋肉が、スカーフの拘束に抗うように隆起した。「今日、調べたの」私は言った。「インキュバス――夢魔」その一音一音を引き延ばすように、静かにその単語を囁いた。ザックの顎の筋肉が強張った。それでもなお、彼は沈黙を守り続けた。彼から学んだ通りの忍耐強さで、私は彼を寸止めし続けた。彼の呼吸が深まり、私の手の中でペニスが激しく跳ね上がるたびに力を緩め、肉茎だけを撫でて、張り詰めた緊張が退くまで亀頭への愛撫を焦らし続けた。そして、再び最初から高め直す。彼の自制心は見事なものだったが、限界の縁に留め置く時間が長くなるにつれ、その軋みは目に見えて露わになっていった——太ももの微かな震え、結び目の上で指先が握り拳へと固く丸められていく様。「もう嘘はやめて」努めて冷静な声を保ちながら言った。「私に何をしてきたのか、夢の中で、そして目が覚めている間に何をしてきたのか、真実を話しなさい。それまで、私からは何一つ与えてあげない」もう一度だけ、根元から先端へとゆっくりときつく拳を這わせ、そして根元を固く包み込んだまま完全に手を止めた。ザックの瞳が私を捉えた。その奥に、本物の警戒の色が微かに走るのが見えた。私は待った。ザックは長い間、私の視線を受け止め続けた。私は手を少しも動かさず、これ以上の摩擦を一切拒絶するように、彼のペニスの根元をしっかりと握り
スージーの視点一人きりで目を覚ました。ベッドの反対側には、まだ温もりが残っていた。シーツにも私の素肌にもシダーウッドの香りが染みつき、息を吸い込むたびに肺を満たした。以前よりも濃く、より芳醇で、ほとんど甘やかさすら帯びており、喉の奥にはまだその味が残っていた。まるで一晩中深い水の中を泳ぎ続けていたかのように、手足が鉛のように重い。両脚の間は過敏を極め、ありふれたセックスとはまるで無縁な鈍い痛みが微かに残っていた。ゆっくりと身を起こした。一瞬、部屋がぐらりと傾いた。昨夜の出来事は、決して夢などではなかった。そうではないと思い込もうとする余地すら、私にはもう残されていなかった。私に押し当てられていた腰の擦過、両脚の間に触れていた手、私を再び眠りの奥へと引きずり込んだあの緩やかに波打つ絶頂——そのどれ一つとして、睡眠の産物などではなかったのだ。彼は起きていた。私が意識の明暗を漂っている間、私から奪い続けていたのだ。そして私は、それを許してしまっていた。*ノートパソコンへと手を伸ばした。検索履歴は瞬く間に埋め尽くされていった。同じ男の性的な夢を繰り返し見ること目覚めた時の激しい疲労感と疼き彼につきまとい、私の素肌に染みついて離れない香り私が精気を吸い尽くされて目覚める一方で、彼が一度として疲れを見せない事実心が抗おうとしている時でさえ、私の肉体が彼に反応してしまう異常さ検索結果が辻褄の合わない答えを返すたびに、症状を一つずつ検索バーに打ち込み、新たな言葉を足していった。三ページ目に達した頃、ひとつの単語が繰り返し画面に現れるようになった。――インキュバス。夢魔。古い伝承、現代の仮説、散在する記録の数々が混ざり合い、輪郭を失うまで、次から次へと検索結果をクリックして読み耽った。どういうわけか、それらはすべて同じひとつの結論を指し示しているようだった。欲望を糧とする存在。 夢に入り込む魔物。 狙われた者が起きている間であっても、その肉体に影響を及ぼすことができる力。 獲物が身を委ねるほどに、さらに強大さを増していく怪物。キーボードの上で、指先がすっと冷たくなった。文字が滲んで一つに溶け合うまで画面を見つめ続け、それからパソコンを閉じ、家の中の気配に耳を澄ませた。階下のどこかで、ザックがいつもの朝の日課をこなしている音がしていた。
ザックの視点「ここにいる」さらに声を落とし、優しく繰り返した。「ただ感じればいい。お前は守られている」 彼女は意識の霞のあまりにも深くに沈み込んでいたため、それが嘘だと見抜くことすらできなかった。 私は自らの腰のうねりにより明確な意図を込め、ペニスの全体を彼女の身体へとしっかりと擦りつけさせた。同時に手先が再び上へと滑り、シャツの下で胸を包み込み、親指で硬く尖った乳首を捉えた。彼女は眠気に濁った甘い声を漏らし、その触れ合いに応えるようにほんのわずかに背中を反らせた。霞のせいで反応は鈍かったが、意識が戻るにつれて、彼女の放つ活力はより芳醇さを増していった。すべてを感じ取っていながら、彼女にはそれを制止するための意志をかき集めることすらできなかったのだ。私は彼女をその場所、眠りと覚醒の狭間に宙吊りにしたまま、奪い続けた。手先を再び下へと滑らせた。手のひらが両脚の間に触れた瞬間、彼女の喉から甘く引き裂かれた吐息が零れ落ちた。彼女はまだ薄い部屋着のショートパンツを穿いていたが、その布地はすでにぐっしょりと湿り気を帯びていた。濡れそぼった木綿越しに秘部の外側を包み込むように手を当て、膣口からクリトリスへ、そして再び下へとゆっくりとなぞり上げた。彼女の熱気が布地を突き抜け、私の素肌へと直接染み渡ってくる。「そうだ」彼女の首筋に囁きかけた。「ただ、感じるだけでいい」腰に回したままの手で彼女の腰骨を引き寄せ、お尻の柔らかな曲線を私のペニスへと完全に密着させた。新たな角度によって割れ目に沿ってより力強く擦り上げることが可能になり、計算された腰のうねりを刻むたび、硬く反り勃った肉茎の長さが彼女を擦り上げた。彼女はそれを肌で感じ取っていた。半ば朦朧としながらも、その肉体は私の圧力と大きさを克明に認識していた。本能的な腰の微かな押し返しが、私の動きに応えていた。私のものだ。ついに開かれた。抗うこともなく、ついにすべてを差し出している。その思考は、本来抱くべき以上に私を満足させた。濡れた布地越しに再び彼女を撫で、お尻にペニスをゆっくりと擦りつけるリズムに合わせて、包み込み、擦り上げた。彼女の小さな反応の一つひとつ——震える吐息、無意識の腰の揺らめき、溢れ出る情欲の新たな拍動のすべてが、私の中へと真っ直ぐに注ぎ込まれていった。すべてを感じ取れる程度に意識があり、それでいて
ザックの視点彼女の意識が深い眠りへと沈み込んだまさにその瞬間を、私は克明に感じ取っていた。ほんの一瞬前まで、彼女の呼吸にはまだわずかな警戒心が残されており、完全な降伏を拒む最後の一筋の理性が保たれていた。だが次の瞬間、その糸がぷつりと切れた。彼女の身体は私の腕の中で柔らかく重みを増し、何日もの間抱え込み続けていた全身の筋肉の緊張が、ついに完全に解き放たれたのだ。その無防備な降伏に含まれていた信頼の重みは、これまでに彼女から得たどの絶頂よりも遥かに深く、強烈に私を打ち据えた。それはより芳醇で、澄み切っていて、どこか甘やかさすら帯びていた。私は彼女の腰に回した腕の力を強め、シダーウッドの香りをさらに濃密に放って二人の周囲の空気を満たし、彼女の眠りの奥深くまで染み渡らせていった。そして、計算された緩やかな吸引で、彼女から精気を吸い上げ始めた。絶頂であれば刹那の激しさを与えてくれただろうが、これはまるで別物だった。彼女の全身を巡る安堵感——守られているという実感、信頼、支配されることなくただ抱きとめられているという稀有な感覚——そのすべてを、私は糧として貪っていた。私のペニスはすでに硬く反り勃ち、彼女のお尻の柔らかな曲線へと押し当てられていた。薄い布地越しに伝わってくる彼女の熱気をただ吸収し、眠る身体の微かな蠢きを感じ取りながら、私は数呼吸の間じっと身動きを止めていた。それから、抑制の利いた腰のうねりを一度だけ自らに許した。自らの剛直の長さをお尻の割れ目と太ももの裏側に沿って擦り上げるのに、ちょうど十分な力加減。私に押し当てられた彼女の温もりと、眠りの中にいる肉体が本能のままにさらに身を寄せてくる感覚を味わうのに、十分な動きだった。彼女は目を覚まさなかった。うなじにゆっくりと息を吹きかけ、慎重に、自制を保ったままもう一度同じ動きを繰り返した。私の中へと流れ込んでくる彼女の活力の温もりと、ペニスに擦り合わされる彼女の肉体の摩擦が、下腹部に深い拍動を生み出し、息を吸うごとにそれは力強さを増していった。彼女は、自らがどれほど完全に扉を開け放ってしまったのか、まるで気づいていなかった。そして私には、二度と彼女にその扉を閉ざさせる気など毛頭なかった。焦る必要のないペースを保ち続けた。手先がシャツの裾から滑り込み、手のひらが温かなお腹の平らな肌を滑って、さらに上
スージーの視点ザックは本を閉じ、それを脇に置いた。どういう意味かと問い詰めることはしなかった。ただわずかに私の方へと身体を向け、耳を傾けた。「大学にいた頃はね」私は言葉を続けた。「自分だけの部屋があった。自分だけの予定があった。私がどこにいるのか、誰と話しているのか、ちゃんと『責任ある行動』をとっているかなんて、誰も監視してこなかった。夜遅くまで出歩いたって、出歩かなくたってよかった。夕食にシリアルを食べたいと思えば、そうできた。ただ……ありのままの自分で存在することができたの」ソファのクッションのほつれた糸先を指で弄んだ。「卒業してここに戻ってきたのは、人生で最悪の決断だったわ。玄関のドアをくぐった瞬間に、すべてがまた息苦しく迫ってきたのよ。規則。期待。まるで彼らが管理しなければならない子供であるかのように扱われる、あの絶え間ない感覚」私は彼を一瞥し、そしてすぐに視線を逸らした。「貯金をしているの……誰にも内緒で。余ったフリーランスの報酬はすべて、両親の知らない口座へ回している。あと少しなのよ。あと数ヶ月もすれば、完全にここを出ていける。両親が留守のこの二週間の猶予は、背後から誰かに覗き込まれることもなく、私が自力で計画を立てられる初めての時間なの」自嘲混じりの乾いた息が口から漏れた。「皮肉よね、よりによって男性子守りなんて残していったんだから」ザックはほとんど反応を示さなかったが、私の話に興味を惹かれたのが見て取れた。口を挟むことなく、自らが発言する順番をただ待つのではなく、その意識のすべてを私に向けてじっと耳を傾けていた。「いろんな場所を転々としているのよね」思わず口をついて出た。「そうでしょう?」わずかな沈黙。「そうだ」彼は答えた。その声は、いつもよりも静かだった。「一つの場所に長く留まることはない」まだ続きがあるのを感じ取り、私は待った。彼は遠くの壁をしばし見つめ、それから私へと視線を戻した。「ひどく長い間、ずっと一人で生きてきたんだ」「自分の意志で?」 彼の口元がかすかに弧を描いた。「最初はな」 その言葉は飾り気がなかったが、想像していたよりも遥かに重い何かを孕んでいた。彼は同情を求めている風でもなかった。その率直さは平然としていて、どこまでも淡々としており、それが私の胸を締めつけた。ザックが初めて玄関に足を踏み入れて以来、彼は理