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第848話

مؤلف: 星柚子
政野は、そんなやり方をしたくなかった。「そんなことする必要ない。僕にはまだこれからがある」

「これから?その『これから』はいつ来るんだ?お前に分かるのか?」

政野は言葉に詰まった。

――そうだ。

自分はいつになれば正修に追いつける?

そもそも、本当に追いつける日など来るのだろうか。

彼の脳裏に、不意に別のことが浮かぶ。

もうすぐ、奈穂と正修は婚約する。

自分はその婚約式に出席し、二人が幸せそうに並ぶ姿を、この目で見なければならない。

そして婚約すれば、きっと結婚までも遠くない。

その頃になっても、自分はまだ必死に上を目指し、まだ遥か上にいる兄の背中を見上げ続けているのかもしれない。

「もういい!」博の声が、政野の思考を引き戻した。「迷ってる暇なんかない。この件は絶対にやるんだ。こんな程度のことも受け入れられないなら、お前はこの先どうするつもりだ?」

政野は困惑したように顔を上げる。「……どういう意味?」

博は一瞬、何か言いかけて口を閉ざした。

だが結局、説明はしない。

「今はまず今回の件を片付けることだけ考えろ」博の声は低く重い。「何があっても、正修にこの
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