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第574話

Penulis: 雪吹(ふぶき)ルリ
逸人は笑いながら言った。「ってことは、もう裏の世界に片足突っ込んだようなもんだな。そこから抜け出すのは簡単じゃないぞ」

「千代田さん、冗談を。うちのボスに付いてけば、将来はバラ色ですよ。兄貴も外に出るなんて考えてませんって」

逸人は、すでに欲しい情報を聞き出せて満足した様子で手を振った。「もういい、君らは下がってて。俺たちはちょっと遊んでくから」

「了解っす。千代田さん、何かあればすぐに言ってくださいね」

「おう」

手下たちは去っていった。

逸人は佳子に視線を戻した。「ここのカジノのボスって、誰だか知ってるか?聞いた話じゃ、あいつ麻薬を扱ってるらしいぞ。古川はそんなヤツに付いてるんだな」

佳子は驚いて逸人を見つめた。あのボスが麻薬関連の人間だなんて!

迅は知っているのだろうか?

迅には能力があると、佳子は知っている。努力次第でいくらでもまともな方法で金を稼げるはずだ。なのに、彼はどうしてこんな道を選んだの?

逸人は皮肉げに笑った。「どうだ、見ただろ?古川はもう汚れた道に染まってるじゃん?君とはもう別の世界の人間なんだよ。いい加減見切りをつけろよ。君たち、うまくいくわけないだろ」

佳子は拳をぎゅっと握りしめた。「そんな暇があるなら、さっさと彼女のところに行ったら?私と迅のことに首突っ込まないで!」

「そうやって素直にならないでいると、後で後悔するぞ?これは俺なりの君への気遣いだ」

「気遣い?」と、佳子はふっと笑った。「あなた、私のことをどれだけ嫌って、どうやって堀田舞と浮気してたか、今でも全部覚えてる。なのに今になってその態度の変わりようは何だよ?」

逸人は言葉に詰まった。「それは……」

佳子の大きく澄んだ瞳が、鋭く彼を見つめた。「まさかとは思うけど、私のこと、好きになったんじゃないだろうね?」

は?

その言葉は逸人の神経を鋭く突いたようだった。彼はすぐさま否定した。「何言ってるんだ!君なんかを好きになるわけないだろ!」

「それならちょうどいいわ。絶対に私を好きにならないで。もしそうなったら、心の底からあなたを軽蔑するから」と言い残すと、佳子はくるりと背を向け、迅を探しに歩き出した。

「おい!」

逸人はその場に立ち尽くし、佳子が去っていく背中を睨みながら、拳を強く握りしめた。

……

佳子は迅を探して回っている。だが、この場所
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