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第 313 話

Author: 柏璇
「やだ……」

真理の瞳が揺れた。「蒼司、あの人たちの思うつぼになっちゃだめ!あれは、あなたを完全に支配しようとしてるのよ!」

けれど蒼司の耳には、もう真理の声は届いていなかった。

この子を失ったところで、自分に大した影響はない。

だが、もしこの子を産ませれば、雅俊を敵に回すことになる。

この借りは、ちゃんと覚えておく。

必ず取り返してやる。ただ、その時はまだ先。高瀬家の力を必要としなくなったときに。

「真理、俺のためだと思ってくれ。これは俺のわがままだ。必ず埋め合わせる」蒼司は彼女の手を取った。

真理は必死に振りほどこうとしたが、力ではどうにもならなかった。

「いやよ!」

病室の外では、すでに
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