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第 626 話

Author: 柏璇
一方、水野家。

真理がここに来たのは、昨夜の深夜だった。

夜十一時過ぎに病院で点滴を終えたが、相変わらず頭は重く、足元もおぼつかない。どうしようもなくなって、情けない顔で蒼司に助けを求めたのだ。

発熱していた。

注射も打ったが、熱はほとんど下がらなかった。

真理はリビングで、大きな布団にくるまりながら眠っていた。汗が滝のように流れ、顔は真っ赤で見ていて怖いほどなのに、体はガタガタ震え、唇は真っ白だった。

朝になり、蒼司が様子を見に来る。「起きてるか?」

頭に鉛を流し込まれたみたいに重く、ぼんやりと目を開ける。「……ん?」

「俺は仕事に行く。家には使用人がいるし、どうしてもダメそうなら病院に送っ
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