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第15話

Auteur: 幸月
裕司と別れ、夜風に吹かれながら自室に戻ると、すぐに携帯が震えた。

無事に帰宅できたかを確認する、裕司からの電話だった。

受話器越しに聞こえる彼の呂律の回らない声を聞きながら、杏奈は思う。もし彼が気にかけてくれなかったら、きっと酔い潰れて眠っていただろうに。

電話を切った後、ふいに胸が痛んだ。

何年も連絡を取っていなかった裕司が、酔った状態でさえこうして気遣ってくれる。それなのに、何日も家に帰っていない自分に、夫も娘も、安否を気遣う連絡ひとつよこさない。

無意識にSNSのタイムラインを開くと、そこは小春が投稿した「白雪姫」のミュージカルの写真で埋め尽くされていた。

三件の投稿で、計二十七枚もの写真。蒼介と紗里のツーショット、小春と紗里の仲睦まじい姿、そして三人で寄り添う家族のような写真。

杏奈は震える指で画面をスクロールする。そこに添えられた無邪気な文章が、鋭いナイフのように目に刺さった。

【今日、紗里ちゃんが新しいママになってくれるって約束してくれた!お祝いだよ。やっと本当の家族になれるね!】

彼女はゆっくりとタイムラインを閉じ、窓の外の暗い夜空を見上げた。心まで、凍
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