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第48話

مؤلف: 幸月
祐一郎の瞳の奥に、一瞬だけ昏い火が灯った。

この件は、祐一郎にとってだけは決して終わらない。

笑い、からかい、穏やかに接しているのは、決して許したからでも、諦めたからでもない。ましてや、妹が受けた屈辱を水に流すつもりなど毛頭ない。

すべては、煮えくり返るような怒りが爆発するまでの、冷徹な偽装に過ぎなかった。

事を成すには忍耐を、謀には隠密を。

万全の準備が整うまでは、たとえ吉川蒼介と対峙しても、彼は最高の笑顔で挨拶を交わすだろう。

「さあ、入れよ」

再び杏奈の頭を乱暴に撫で、祐一郎は家の中を指した。「俺たちのペースで立ち話なんてしていたら、中に入る頃にはみんな食後の茶をすすっているぞ」

「ふん、平気よ」

「ああそうだな、お前はいいよな。どうせお母さんが飯を残しておいてくれるんだから。不憫なのは兄貴だけさ。皿の残り汁でも啜っていろと言われるのが関の山だ」

……

食後、午後の二時を回った頃。

窓の外の日差しは一段と強まり、静寂が家を包む。隆正が昼寝に入る時間だ。祐一郎は隆正と、遊び疲れてぐったりとした小春を連れ、先に二階へと上がった。

叔母の恵理子は、テーブルに並
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