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5. 「あの日の僕ら」61

Auteur: 佐行 院
last update Dernière mise à jour: 2025-10-12 08:23:35

-61 再来した辛さ-

 美麗と香奈子はテレビを直視することが出来なかった、前を向くと決めた美麗に未だ残る恐怖と、記憶を失っているにも関わらずつい先ほどの事が走馬灯の様に香奈子の脳裏を走り続けているが故に生まれている恐怖は周りの者の想像をはるかに超えていた。

 気を遣った文香は美麗を病室の外へと連れ出し、出てすぐの長椅子に一緒に座った。

文香「大丈夫、我慢しなくても良いから。」

 文香の言葉に安心した美麗はその場で堰が崩れた様に泣き出した。

美麗「刑事さん、私強くなれそうにない。今すぐにでも秀斗に会いたい、こんな人生無理!!」

 文香は何も言わずに美麗の肩をずっと抱いていた。

美麗「秀斗が死んだあの交差点を通るのが怖い、1人の夜が来るのが怖い・・・。」

文香「秀斗君は今貴女の一部として生きてるでしょ、ずっと一緒なのよ。それに、私も付いてるから安心して。」

 暫くした後、2人が病室に戻ると香奈子はベッドの上で震えていた。テレビには爆弾魔が逮捕されるシーンが映し出されていたのだが、それだけならまだマシだった。テレビの向こうで警察官に腕を掴まれパトカーに乗り込む犯人はうっすらと笑っていたのだ、まるで「してやったり」と言わんばかりに。

 ニュースキャスターによると爆弾魔は「これは復讐だ」と供述しているらしい。

 皮肉にもこのニュースは良い影響をも与えた。

香奈子「裕孝、私火が怖いの。それとあの人は何で平気で笑っているの?多くの人達を傷つけてどうして笑っているの?」

 そう、香奈子の記憶が戻ったのだ。

裕孝「香奈子を含めた多くの死傷者が浮かばれなくなるから理由は聞かない方が良いと思うんだ、それより今は何も気にせずゆっくりと休んだ方が良いよ。」

 今回の事件は香奈子を含めた列車の利用客、乗務員、また線路沿いにある警察署の署員や周囲にある住宅の住民を含めておおよそ200人の死傷者が出たという。

 事件を思い出した香奈子はその辛さからトイレで吐いてしまった、好美がずっと背中をさすっていた。

香奈子「好美・・・、私死ぬのかな・・・。」

好美「馬鹿な事言わないの、それよりあんたにはするべき事があるでしょ。あんたにしか出来ない事があるはずよ。」

 香奈子はその場で泣き崩れた。

香奈子「私、裕孝と離れたくない。」

好美「だったら尚更生きなきゃダメじゃない、体治して裕孝君の所に戻るの。戻っ
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